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VIVANTとアバターに見る制作費の話

 VIVANT、終わっちゃいましたね!
 自分は途中からこのビッグウェーブに乗りましたが、ほんとうに数十年ぶりにリアルタイムで最終回を見ました。

 自分は流行りものに乗るのが気恥ずかしくなるタイプということもあり、あまりこういうことをしないのですが、見知らぬ誰かと何かを楽しむってとても良いですね!
 暗いニュースや誹謗中傷じゃなくて、インターネットはこういうことに使いたいものです。

俳優豪華すぎぃ

 自分のVIVANTの最初の印象は、めっちゃ金かけとる〜という話。

 数か月におよぶモンゴルロケというのもそうなのですが、自分が感じたのはやはり出演俳優の豪華さです。

Wikipediaによる適当調べなので、間違いがあったらすいません

 前作が主演だった俳優は約16%、主演経験があるのは3割を超える約34%

 どちらも該当しない俳優も、林泰文さん(普通っぽい青年からサイコパスまでバイプレイヤーとして超活躍)なんかは出演本数がすごいことになってます。

 なお、出演本数のエグさNo.1は、林原めぐみさんです。(Wikipediaに記載されていない作品も相当数ありそう)
 あと映像作品が進出が割りと遅めなのに、コヒさん(小日向文世)の本数もすごい。

 ふたりとも長く活躍してほしいから、お休みちゃんと取ってね…。

制作費の噂

 以下の記事によると、テレビドラマの制作費は通常は1話あたり3,000万円程度とのことですが、『VIVANT』は約1億円だそうです。

通常、プライム帯の1時間ドラマの制作費は3000万円程度。一方、Netflixなど有料配信動画サービスは同じ1時間動画で1億円程度である。
(中略)
『日曜劇場』の制作費は4000万円とされている。民放ドラマの中で一番高い。高視聴率ドラマが多く、安定的に優良スポンサーが付いているからだ。『VIVANT』はさらに高く、TBS関係者への取材によると、約1億円である。

今夏ドラマで独走の『VIVANT』、TBSはなぜ破格の制作費をつぎ込めた」JBpressより

 これはほんまかいな〜という気がしますが、トップクレジットの3人のギャラはそれぞれ200〜500万円とのことです。

「出演者のスケジュール調整も早く、堺さんも今作に専念しているので、1話あたりのギャラは500万円ほどと高額になっています。阿部さんは350万円、二階堂さんで200万円ほどです」

堺雅人『VIVANT』ギャラは1話500万円!破格の制作費1億円に「俺も頑張らないと!」SmartFLASHより

 仮にこの制作費とギャラが正しいとなると、制作費における3人の俳優の報酬だけで、1割を超えることになります。

ハリウッド映画の制作費

 ここで気になったのはハリウッド映画の制作費です。
 ちょいと調べたら、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に関する記事が出てきました。

 総製作費が1,000億ドル(約15兆5,000億円)なので、比較対象が間違ってる説はあるのですが、重要なのは数字ではないので、ひとまず内訳をご覧ください。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の内訳(あくまで記事によるもの)

 400億ドルの広告費は後から追加されたものとのことなので、それを除いても人件費は全体の4.67%に留まります。
 ですが、注目すべきは「再使用料」です。

 そうです。ハリウッドストライキの争点のひとつになっている「レジデュアル」です。

 これを合わせると、10.9%と(追加のマーケティング費用を除いた)総製作費の1割を超え、VIVANTのメインキャストの1話あたりのギャラ(と噂されているもの)と一致します。

噂されている俳優のギャラは外れてない

 以上の比較から見ると、メインキャストに支払われる(と噂されている)報酬は概ね外れてない気がします。

 これを高いと見るか、低いと見るかは個人の価値観に左右されそうですが、タレントが実際に手にできる金額は、事務所などの取り分を考えればもっと少ないと見るべきで、となるとトップ俳優になってもあんまり美味しい商売じゃねえなぁ〜と思ってしまいます。

 そりゃコヒさんも、いっぱい働くよな〜。休んでられないなぁ。

 ハリウッドで問題になっているレジデュアル、日本では正当に俳優やスタッフに分配されているのでしょうか。

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