作品賞候補作をすべて観たので第96回アカデミー賞作品賞を予想する(あとおまけ)
せっかく書いたのにアップロード忘れてました…供養します。
「アカデミー賞特集」の予想の最後は作品賞です。
『関心領域』以外の作品を鑑賞していましたが、昨日夜に無事鑑賞を終えたので満を持しての予想です。
受賞予想
『オッペンハイマー』と他の作品を比べたときに、レベルが一段違うと感じました。
なので面白みのない予想なのですが『オッペンハイマー』以外にはあり得ないです。
シーズン当初は『関心領域』が作品賞では?なんてことも言っていたのですが、実際に作品を観比べるとほかの作品は考えられませんでした。
ノミネート数ランキング
ではこれを裏付けるかもしれないランキングをここから見ていきます。
まずはノミネート数からです。
【10位】パスト ライブス/再会(2部門)
作品賞、脚本賞
【6位】アメリカン・フィクション(5部門)
作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞
【6位】ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(5部門)
作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞
【6位】関心領域(5部門)
作品賞、監督賞、脚色賞、音響賞、国際映画賞
【6位】落下の解剖学(5部門)
作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞
【5位】マエストロ:その音楽と愛と(7部門)
作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、撮影賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞
【4位】バービー(7部門8ノミネート)
作品賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、美術賞、衣装デザイン賞、歌曲賞(2曲)
【3位】キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(10部門)
作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、歌曲賞
【2位】哀れなるものたち(11部門)
作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞
【1位】オッペンハイマー(13部門)
作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞、作曲賞
受賞数ランキング
【10位】マエストロ:その音楽と愛と
受賞数は11でした。ダントツビリ。
【9位】アメリカン・フィクション
受賞数は28でした。うちもっとも受賞が多かったのは脚色または脚本賞でした。
【8位】パスト ライブス/再会
受賞数は29。こちらも13本が脚本賞。
【7位】関心領域
ここで少し差がついて37に。最も多いのは16本の国際映画賞(外国語映画賞)。
【6位】落下の解剖学
ここでまたさらに差がついて52に。最も多いのは国際映画賞(外国語映画賞)の28本と、国際映画賞にノミネートされてたら容易く受賞していたでしょうに…。
【5位】キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
67とまたここでさらに差がつきましたが、うち32にはリリー・グラッドストーンの主演女優賞です。
【4位】哀れなるものたち
僅差の4位(受賞数:68)。ダントツは26の主演女優賞ですが、その他の部門でもまんべんなく受賞しています。
【2位】バービー
ここでまたガツンと差がついて97に。バービーが受賞数を稼いでいるのは美術賞の24本と歌曲賞の18本。
【2位】ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
『バービー』と同率2位。ただ数を稼いでいるのはダヴァイン・ジョイ・ランドルフさんです。(なんと53もの受賞数!)
【1位】オッペンハイマー
ハイ、ダントツの241もの受賞数。
12の部門のうち9部門で2桁の受賞数を稼ぐダントツの評価でした。
個人的ランキング
【10位】バービー
ストーリーが全くハマりませんでした。
【9位】マエストロ:その音楽と愛と
バーンスタイン好きなので期待していたのですが、ちょっとブラッドリー・クーパーの力が入りすぎな感じがしました。
キャリー・マリガンは最高。
【8位】アメリカン・フィクション
最初から結構笑えたのですが、終わりに近づくにつれちょっと飽きてきちゃいました。
【7位】ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
『サイドウェイ』越えならず。
でもダヴァイン・ジョイ・ランドルフとドミニク・セッサ良かった。
【6位】哀れなるものたち
ビジュアルはすごく好きです。でも『女王陛下のお気に入り』のほうが好き。
【5位】キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
ほんとうにリリー・グラッドストーンがよかった。
【4位】落下の解剖学
パルム・ドールも納得の作品としての完成度が高い上、ザンドラ・ヒュラーがすごすぎる。
【3位】関心領域
感じる映画。YouTubeとかでレビュー動画流行りそうな感じ。
ビジュアルが100点満点。
【2位】オッペンハイマー
『TENET テネット』でやり過ぎでは?と思ったのですが、非常に良いバランスで大好きな時間軸を弄りをした上で超豪華キャストと幕の内弁当のような映画。
気になる点をひとつ言うならスターが出すぎててそれがノイズ。
ノイズになっていなかったキリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・ジュニア、エミリー・ブラントがノミネートされたのは納得。
【1位】パスト ライブス/再会
「最も個人的なことが最もクリエイティブなことだ」by マーティン・スコセッシ
宝石箱のような映画で、候補作の中でもっとも公開が早かったこの作品ですが、最後まで息切れしませんでした。
このランキングをつけるにあたって並べてみたら、この作品が一番好きでした。