よみがえるワンピース (土屋鞄の絵本コンテスト)
あなたはじぶんのこんな一面見たことなかったという時、ありませんか!?
わたしはそんなじぶんのしらない自分に出逢うことが好きだったりします。
人間って、どこか自分に自分で蓋をしてしまうことってありませんか!?
わたしはそんな事がありました。
自分にはそれはやってはいけないとか、自分にはそれはできないとか、
どこかで自分へ制限をしてしまう事、あります。
ありました。
そんな時に出会った、わたしのワンピースのお話。
壁にかけてあるワンピースにあたかも感情があるような、
お話です。
いのち
おじさまのなくなったという知らせを昨日聞く
人の命もいつかは枯れる
たとえ命がなくなっても
ものが伝えてくれるストーリーがある
自分のイラスト。
これが実際のワンピース写真
題:(自信が)よみがえるワンピース
「このワンピースはね、私があなたぐらいの時に買ったワンピースなのよ」
あの店のショーウインドーに飾ってあるワンピース
通りすがりにいつも素敵だなと思って見ていたワンピース
雨の日も風の日も晴れの日も
ずっと見ていた
あのワンピース
うちに帰ってもずっと頭の中には
あのワンピース
夜眠りにつくときも
あのワンピースを着て出かけることを思い浮かべて寝る
... ある時 どうしても欲しくなって店の中に入った
外から見ていた景色とは違う世界がそこには広がっていた
入るだけでどこかの国にでも来たようにドキドキした
自分が着てみたいと思ったワンピースを手に取り
試着させてもらった
だが
試着部屋に “かがみ” はなかった
いつもはズボンばかり履いている
だから試着室から出る時
ドキドキした
ドッキンドッキン
鏡に映る自分はいつもの自分とは少し違ったが
すてきだった
そして試着室に戻ろうとした時
「これ、いかがですか?」
お店の方がオススメしてくれたワンピース
それは自分では選ばないような色・柄のものだった
着替える部屋にかがみがないから
自分がどう見えるのか
外に出ないとわからなかった
着替えて試着室を出る
ドッキンドッキン
「い〜〜い」
自分で鏡を見る前に
お店の人とちょうどいたお客さんが私のことを見て
声をかけた
鏡の前に着いて 自分を見る
自分でも何かフェロモンが出たのではないかと思うほど
うっとりした
試着した時に写真を撮ってくれていたのだが
後から見て気づいた事があった
”わたし こんな表情もしていたんだ”という
自分の知らないというか
見えていなかった自分に出逢った感じだった
あんな時も
こんな時も
大切に着てきたワンピース
「おばあちゃん。
そのワンピース、なんだかおばあちゃんのお友達みたいだね」
へ?...
そうかな〜
(ワンピースを見つめるあばあちゃん・・・)
「おやおや。最近、あなたに腕を通していなかったねえ〜」
(ワンピースをみつめるおばあちゃん)
「ふふ。久しぶりに着てみようかね〜」
(うん。すてき)
最後は、おばあちゃんがこのワンピースをきている絵でおわり
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実際に自分に自信を取り戻してくれたワンピースなのです。
こんなかたちでこの子にありがとうをいえるのは、自分としても嬉しいです。
購入より4年ほど経つかしら。
これからもよろしくね。
たいせつにしたい
わたしのワンピース
のお話でした。
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