見出し画像

秋作ジャガイモの大失敗

実はワタクシ、植えたジャガイモを早々に全滅させたことがあります。
それは2021年秋のこと。

植えて暫く経ってから、「芽が出てるかな〜?」と様子を見に行ったら、順調に発芽して10センチくらいに茎・葉が育っていた。
ある程度の大きさ以上の芋を収穫するために、ジャガイモは芽かきをする。
芽かきをしないと、小さな芋ばかりになってしまう、と聞いていた。

だから、芽かきをしなくちゃね。
芋が動いてしまわないように茎の根本を土の上から左手で押さえて、右手でソッとその茎を引き抜く。
そうやって、1株あたり4〜5本の茎が残るように芽かきをした。


2021年9月下旬 芽かき直後の様子

それから暫く経った、ある日のこと。
スクスク育っているジャガイモの姿を想像しながら畑へ続く小道を歩いて行くと、これはいかに?!
全てのジャガイモの葉が、黄色くなって枯れている。

じゃがバターに、マッシュポテトに、ポテトフライ♡
じゃが好きの私の脳裏には、早くも幸せなジャガイモ・ライフが描かれていたのに、その夢は一瞬で消滅した。

いったい何故、ジャガイモたちは全滅したのだろう。

虫はついていない。日照りでもないし、豪雨などもなかった。
こんなにそろって一斉に枯れるなんて、一番疑わしい原因は、恐らくあの芽かき。
「もうヤダ〜、やっちまったー💧」と独り呟くも、後悔先に立たず。

秋は気温が高くてイモが腐りやすいから、種イモは決して切って植えてはいけないという。
だとするならば、芽かきをした傷口もまた、腐りの原因になるのではなかろうか。

そうは思いたくなかったけれど、良かれと思ってやった芽かきが、ジャガイモの全滅を引き起こしたと考えるのが妥当だろう。
もしかしたら、芽かきはジャガイモの芽がもっと小さい段階ですべきだったんじゃないだろうか。今は、そう反省している。
兎にも角にも、この出来事がトラウマとなって、以来私はジャガイモの芽かきは一切しないことにしている。

ところで、このジャガイモには後日談がある。
私はこの時、じゃが達の全滅にあまりにもショックを受けたので、種いもを掘り起こすこともせず、そのまま放置していた。
その後、借りられる畑が同じ敷地内の別の場所に移ったため、すっかりこのジャガイモのことは忘れていた。

ジャガイモ全滅事件から1年8ヶ月ほど過ぎた、2023年初夏のある日。
ハーブを探しに、かつての畑を見に行った。
畑の移動の時に、移植できるハーブや野菜は今の畑へ持って行ったけれど、なかには元気がなくなってしまったものや枯れてしまったものもある。
宿根のハーブなら,もしや元の場所に生き残りが居るかもしれない。
そう思って捜索に行ったのだった。

もと畑だった場所は、そのまま誰も使っていないので雑草だらけ。
私の腰くらいまで草が生い茂り、行く手を塞いでいる。
何をどの辺に植えていただろうと、およその見当をつけながら雑草を掻き分けて歩いて行く。
すると、やや?!整然と1列に並ぶ、植物の群れを発見。

近寄って眺めてみれば、なんとジャガイモの葉である。
芋ごと腐って消えてしまったとばかり思っていたけれど、なんと種ジャガは生き残っていたのだ。
思わずジャガイモの傍らにしゃがみこんで、「すごいねー」「生きてたんだね〜」と話しかけた。
私の予想をはるかに超える、こういう植物の生命力にふれると、ものすごく感動してしまうのだ。


6月の収穫期が来て掘り上げてみれば、結構立派なイモもできていた。
因みにこのジャガイモの品種はデジマ。
収穫から数ヶ月後の2023年秋に、他の品種のジャガイモとともに今の畑に植えてみた。
秋の異常な暑さの影響か、小さいイモが多くて出来はあまりよくなかったけれど、また今年(2024年)もタネをつないでいこうと思う。


2023年秋作のために芽出ししたデジマ


いいなと思ったら応援しよう!

ズボラさんの自給ガーデン
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは、将来、自分の畑を購入するために使わせていただきます。