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「考える」の基本-論理的思考の入門書-


読んでほしい方・・新社会人・論理的思考という言葉に苦手意識がある人

0.なぜこのnoteを書くのか

「論理的思考力を付けよう」
「論理的に考えると~...」
「ロジックが足りていないよね」

などなど、社会人になった途端「論理的思考」を求められることが急増(する気が)します。

でも急に「論理的思考」と言われても困る人が多いのではないでしょうか。ぼく自身がそうでした。

まず言葉自体が、重い。
なんだかすごく難しいことを考えないといけない気がしますよね。

そして、本で勉強していくと「フレームワーク」がたくさん出てきます。そこで陥るのが「フレームワークをただ暗記」しただけになってしまうこと。

さらに覚えたフレームワークを使う癖がなかなかつかず、結局覚えただけになってしまう。

もっと基本的なところから「論理的思考」を学べる入門書があれば、社会人生活の良いスタートダッシュが切れただろうな...という想いと、

自分自身、さまざまな本から学んだことの整理として、このnoteを書こうと決めました。


1.なぜ論理的思考力が求められるのか?

そもそも、なぜ仕事の場面でこんなに「『論理的思考力』が求められるのか?」という点から紐解いていきます。

まず、ぼくが考える結論からお伝えすると、
「スムーズなコミュニケーションを実現するため」です。

仕事を進めるためには必ず、部署内・クライアントなどなど「人とのコミュニケーション」が発生します。

そしてコミュニケーションを円滑にとるためには、わかりやすく、かつ、納得感のある説明しなければいけません。

この「わかりやすく/納得感のある 説明する」部分に、「論理的思考力=考える力」が必要になってきます。

論理的思考力(考える力)がある人は、スムーズなコミュニケーションが取れるため、仕事が前進しやすい。

つまり「論理的思考ができる人は、仕事ができる」に繋がる。だからこそ、論理的思考力を求められるんです。


2.「考える」を知るための3STEP

ただ冒頭でも書いたように「論理的思考力」って言葉だけでも抵抗を覚えてしまいますよね...

ぼく自身がそうでした。勉強したいけど、腰が上がらない。

ただ、この問題に関して「難しく考えすぎるから良くない」と最近気づきました。

論理的思考力は簡単に言うと「順番に考える」こと。ここからは、ぼくなりにいろんな本を読んだ上でまとめた「考え方」を説明していきます。

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「考える」を分解すると、
次の3つのステップに分けることができます。

「分解する」「抽出する」「伝える」です。

この3STEPを順番に説明していきます。
当たり前やろ!ということも多々書くと思いますが、社会人になる前の自分に向けて書いているのでお許しください。笑)

①分解する

「考える」のスタートは、分解することです。

テックキャンプを経営するマコなり社長 が良い例えをお話していたのでご紹介。

たとえば、虹を見た時に「虹だな〜」と思っているだけの状態は、~考えていないことになります。~考えているというのは、「この虹は、赤・青・緑・黄・白で構成されているな」と捉えられている状態のこと。

引用元:YouTube活動休止。マコなり社長の新サービス「UNCOMMON」を徹底解剖したら怖くなった

全体像を把握するためには、分解して中身を知る必要があります。料理を作る時に、まずレシピを見て材料を知ることと同じです。

論理的思考を勉強しようと思って、だいたいの方が出会うフレームワーク。

ロジックツリー・SWOT分析・4P分析 などなど...でも実はこれ全部「分解」しているだけなんです。分解の仕方が違うだけ。

だから考え始める時は、まず分解してみる。考えることが「どんな要素でできているのか?」をしっかり把握することが大切です。

具体的にどう分解するかの話なのですが、ぼくが実践している方法は「とにかく紙に書き出す」こと。

何のひねりもない方法ですが、このタイミングでは綺麗に書く必要もないので、アナログなこの方法が向いていると思います。

ExcelやWordに書き出すのもいいかなと思いますが、他のところに思考が飛びやすい(通知が来るなど)ので、紙がおすすめです。

②抽出する

分解することで、どんな要素でできているかを把握することができました。

次はその分解した要素から「考えるべきポイントを抽出する」作業を行います。

なぜ抽出する作業が必要かというと「リソースが限られているから」です。ここで言うリソースの中には、時間・ヒト・予算などが入っています。

特に時間という観点に目を向けると、すべての仕事に存在する「提出期限」までに必要なアウトプットをする必要があります。なので、イチから全部じっくり考えている余裕はありません。

そこで大切なのが「抽出する」という作業。脳みそを使うべき部分を特定することです。ここで考えるポイントを絞ることで、解決策を出せる確率を高めることができます。

仕事の関係で、例えがインターネット広告になるのですが「ECサイトでの売上を上げたい」となった時だと、まず商品がどのように買われているのか考える。

ECでの購買だと「リーチ(インプレッション)→サイト流入(クリック)→カート追加→購買(コンバージョン)」になります。これが分解
(例なので大雑把ですが...)

ここからひとつひとつ順番に分析していく!ということができればいいのですが、そんな時間はありません。なのでここから大事な要素を抽出します。

この事例の場合「サイト流入→カート追加するユーザーは多いが、売り上げが目標に達していない」という状態だとすると「購買率(カートから離脱)」に問題があることがわかります。

なのでサイトを訪れた人にどうやって購買してもらうか?を考えればいいとわかる。という流れです。

③伝える

最後のステップで挙げたのが「伝える」です。

「何を伝えるかアイデアを出す部分は?」と思われた方もいるかもしれませんが、ぼくがステップに加えていない理由は「アイデアを出すには頭をひねり続けるしかない」と考えているからです。

ただ、アイデアがなくても現段階の内容を人に伝えることによって、良い解決策が生まれることも多々あるので、「伝える」の話をしていきます。

伝える時に想定される状況は「話す・書く」の大きく2パターン。

どちらの場合でも伝える前に話を整理する時、意識するといいのが「箇条書き」「繋ぐ」です。

まず、箇条書きについて。

話が分かりにくい人の特徴として、挙げられることが多いのが「話が長い」こと。だいたい話した後に「で、何が言いたいの?」と聞かれます...

話が長くなるのは「言いたいことが簡潔にまとまっていない」ことが原因。なので箇条書きを活用することで、簡潔に言いたいことを整理します。

先程の例でいくと、

・ECサイトの売上を上げたい
・「リーチ(インプレッション)→サイト流入(クリック)→カート追加→購買(コンバージョン)」と分解して考えた
・数字をみると、カートから離脱している部分に問題がありそう
・施策として○○を考えている

といった感じです。

箇条書きで話したいことを整理したら、次は「繋ぐ」です。話を組み立てるという意味で使っています。
(なぜ繋ぐと書いているかは最後で分かると思うのでスルーしてください。笑)

例えば、上長に施策の許可を得るなら下記で繋いでいくイメージです。

「○○という施策をしたいと考えています。」「なぜならカート離脱が多いと分析でわかったからです。」「予算は○○円で、●●円分の売上UPが見込めます」「実施してもいいでしょうか?」

繋ぎ方は、話す相手の状況によって変える必要があります。

よく言われるのが「結論ファースト」ですが、これも相手の知識・立場によっては違う場合があるので、注意が必要です。

伝えるに関しては、慣れることが大切なので「アウトプットの機会を積極的に作る」ことが重要だと思います。


3.「考える」の鍛え方

ここまでぼくなりの考え方をまとめてきました。

最後に「どうやって考えるを鍛えるか?」をご紹介したいと思います。

①目に入った広告を起点に考えを巡らせる

外を歩く、SNSを開く、テレビを観る...どこでも出会えるのが「広告」です。ぼくはその広告を見て「この広告を提案した人の立場になって考える」ことを実践しています。

「ビジネスモデルを分解→目的の抽出→ターゲット選定・メッセージの意図」の順番で考えると、説明した考えるステップを踏むことができるのでおすすめです。

②Twitterで発信する

改めてTwitterは無料でできる最強の学習ツールだと思います。

まず、140文字という制限の中で何かを発信しようとすると「分解する・抽出する・伝える」すべての要素を取り込む必要があります。

さらに「いいね・リツイート」 で反応がわかるので、ちゃんと伝わる内容が書けたのか?が明確にわかります。

勤務先の機密情報などを漏らさなければ特にデメリットはないので、これを機にぜひチャレンジしてみてください。(新社会人は応援される傾向にあります!笑)

Twitterに関しては前回のnoteで綴っているので、ぜひ覗いてみてください。



かなり長くなってしまいましたが「新社会人・論理的思考という言葉に苦手意識がある方」の論理的思考の入門書としてお役に立てば嬉しいです。

最後に、論理的思考を学ぶ中で参考になった本をご紹介します。

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①わけるとつなぐ――これ以上シンプルにできない「論理思考」の講義

本当にわかりやすいです。

高校の女子サッカー部に元コンサルの人が講義をしていくスタイルなのですが、論理的思考という難解ワードを高校生でも理解できるレベルでシンプルにしてくれます。

このnoteの土台になっています。(ほとんどこの本の内容になってしまっているかもしれません。笑)

②武器としての図で考える習慣―「抽象化思考」のレッスン

分解するところで引っかかりそうな方におすすめしたい本です。

タイトルに「図で考える」と入っている通り、ビジュアル化することでかなり分解のハードルが下がります。

紙に書き出すことが楽しくなります。

③P&G式 伝える技術 徹底する力

最後の「伝える」部分で参考になる本です。

「目的」から伝えることが大切だと繰り返し書かれており、P&Gの核を知ることができます。

サクッと読めるのでぜひ。

ぼくもまだまだ鍛え続ける必要がある能力だと思っているので「こんな方法で考え方を工夫しています!」などある方がいれば、ぜひ教えてください!

今回はこの辺りで。


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