増産し過ぎのボードゲーム『チェーン・トライアングル』が届いたので、コンポーネントを確認してみる。
前回の記事はこちら。
参加者絶賛募集中です。
現在、加藤香流(Kanare_Abstract)さんが参加表明しております。
ありがとうございます。
さて今回は、前々回の続きです。
届きました
『チェーン・トライアングル』とはなにか。
こちらの記事を参照してください。
Amazonで注文した『チェーン・トライアングル』の品物が、無事(?)届きました。
こちらです。
……あれ?
とお思いでしょうが、注文通りのものが届きました。
そうなのです。
材質が、
ABSではなく、
木。
「無事(?)届いた」としましたが、
はい、箱凹んでおります。
梱包材なぞ使用しないエコ配送でした。
ま、このへんは許容済みですので、問題ございません。
ボードはこちらです。
かなりしっかりした出来に見えます。
ピンは金属でしっかり丁寧です。
木板4枚重ね3枚を旋盤を用いて穴を穿っております。
中央にドリルの先端が当たった跡が残っており、職人感あります。
コマはこちら。
こちらも木製、円柱型です。
このコマ、個人的に評価が高いです。
万が一、失くしても代用品で差し替えがききそう、と思ったからです。
代用品とはダボです。
ところがですね、適当なサイズのダボがなかなかみつからない。
100均ショップにもダボを販売しているのですが、直径が小さい(ただし、最大8mmのものは許容範囲)し、長い(ほとんどの品物が、40mmで長すぎる)。
とはいえ、試せそうなものを見つけました。
直径は若干大きく、長さもちょっと長め。
実際に取り寄せて、ボードの穴に差し込んでみましたが、問題ありません。
ゆくゆくはこのダボ。
2色に塗り分けてオセロのコマのように扱えるので、新たなゲームのルールに繋げられないかと目論んでいます。
元ネタ?Geoboard
今回届いた『チェーン・トライアングル』……でなかったな。
商品名『Chain Battle Chess(チェーン・バトル・チェス)』です。
金属品が林立する木製ボード、なんか見覚えがある気がするのです。
100均ショップにもありましたな。
「Geoboard(ジオボード)」です。
※Wikipediaだと日本語版はないので英語版。
創案者は、エジプトの数学者Caleb Gattegno(ガッテーニョ)さん。
ガッテーニョさん、すごいっすよ。
1948年に「数学教育の研究と改善のための国際委員会(CIEAEM)」、1952年に「数学教育補助協会 (ATAM)(後の、数学教師協会(ATM))」を設立しております。
ガッテーニョさんの教育に対するアプローチは、Jean Piaget(ジャン・ピアジェ)から結構な影響を受けているそうで、しかもピアジェ本人と協力してピアジェの著書2冊を英訳したとのこと。
で、ジオボード。
Amazonで検索するとこれまたワラワラと出てきます。
くもん出版の「わごむパターンボード」のように、名称が異なるものもあります。
ジオボードは正方形マスになるように縦横4方向にピンを配置しています。
一方、6方向にピンを配置すると『チェーン・トライアングル』となります。
ジオボードとボードゲームの掛け合わせですが、ありました。
これって
『ルービックレースマスター』
ですがな。
ちなみに、boardgamegeekを参照すると、1982年発売。
ゲェッ、40年以上前のゲームだったのか!
輪ゴム検証
『チェーン・トライアングル』のコンポーネントで、まだふれていないものが1つあります。
輪ゴムですね。
今回購入した『チェーン・バトル・チェス』の輪ゴムがどんなものか、確認します。
上がコンポーネントで同梱されている輪ゴム(黄色)です。
サイズを調べてみると、一般に一番流通しているであろう#16(折径60mm)でした。
ボードに引っ掛けてみると、1方向にピン3本(三角マス2辺)分、あるいは4本(三角マス3辺)分の幅に向いています。
ピン2本(三角マス1辺)分の幅は、輪ゴムのほうが大きいので引っ掛かりません(同様に、三角マス1つ分もゆる〜くは掛かりますが、カッコ悪い)。
せっかくなので、複数の三角マスを覆うように引っ掛けてみます。
さて、前の記事で「カラー輪ゴム」を紹介しましたので比較してみます。
中身を取り出して並べてみました。
右下の輪ゴムは『チェーン・バトル・チェス』に同梱したコンポーネントです。
実は、コンポーネントの輪ゴムはちょっと太い(2.0mm弱)です。
ダイソーの輪ゴムは、平均的な太さで約1.0mmです。
どちらも1方向にピン5本(三角マス4辺)分の幅に引っ掛けることはできるのですが、コンポーネント同梱の輪ゴムは太さがある分引っ張りが強いので、ひろげるのが一苦労で難儀します。
ダイソーで購入した輪ゴムはもう少し広がるので、コンポーネントの輪ゴムよりも掛けやすくなっています。
ゲームルールを考案する際、輪ゴムの特徴も考慮しておいたほうがいいですね。
なにせ#16の輪ゴムでは、ピン2本(三角マス1辺)分の幅に引っかかりません。
小さいサイズの輪ゴムも探せばあります。
例えば#8の輪ゴムは折径25mm(#16の半分以下)で、引っ掛けることができます。
しかし、いざ入手となると
・少量分の購入がしづらい(大量に買わないとならない)
・色がない(色付きは、#16以外ほとんどない)
などの問題があります。
しかし、なんとかなります。
ミニサイズの
ヘアゴム。
色も量も一気に問題解決です。
左のヘアゴムはこんな感じ。
ピン3本(三角マス2辺)分の幅は無理ですが、1辺分の幅で十分使うことができます。
右のヘアゴムはこんな感じ。
点線みたいに見えるのが面白いですな。
試して使用すると、ゴムではない素材で耐久性が若干弱そう。
何度も使うと切れるかも知れません。
まあ、消耗品として考えて、遊び倒すなら複数個購入してもいいと思います。
締め
ということで、購入した『チェーン・バトル・チェス』を検証してみました。
これから、このコンポーネントを用いたボードゲームのルールなんぞ考えてみようかと思います。
思いついたネタは、「アブストラクトゲーム Advent カレンダー」の記事をしてアップする予定です。
とりあえず4日分入れてみます。
……大丈夫かな?
まあ、なんとかなるかも。
では。
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