『Tri-Ominos(トライオミノス)』について長々と書いてみる。(1) 〜 番外編:『ドミノ』の可能性を考えて、1年間書いてみる。
正三角形タイルで遊ぶボードゲーム『Tri-ominos(トライオミノス)』について書きます。
「『ドミノ』の可能性を考えて、1年間書いてみる。」に組み込もうと思いましたが、番外編として独立します。
『Tri-Ominos』を語る上でのテーマ(柱)
なぜ独立させたのかというと、
【1】「三角形版ドミノ」以外に、該当するものがある
【2】『Tri-Ominos』の前身ゲームや類想ゲームが、興味深い
【3】ルールが1つしかないので、考えてみる
……結構太い柱となるテーマがあり、書き応えも調べ応えもありまくり。片手間で済まされない内容でした。
ということで、今回は【1】について書いていきます。
『Tri-Ominos』は登録商標 「triomino」は一般名詞
ボードゲーム『Tri-Ominos』は、Allan Cowanさんが考案し、1965年に販売されました。
「Tri」と「Ominos」の間にハイフンが入っていますが、アメリカのPressman Toy社が、この表記で登録商標を取得・更新しています。
『Tri-Ominos(日本語だと、トライオミノス)』は、様々な別名があります。いくつかあげると、
「3-Omino」「Tridomino」「TrioDomino」
などがあり、「Triominos」「Triomino」もあります。
さて、別名の1つ「Triomino」ですが、これがちょっと厄介です。
というのも、
『Tri-Ominos』のピースは、正三角形です。まさに「三角形のDomino(ドミノ)」です。一方「Triomino」だと、
のように、3個の正方形を辺同士でつなげて並べた形を指します。
上のように、いくつかの正方形を辺同士でつなげて並べた形を「Polyomino(ポリオミノ)」といいます。
Solomon Golomb(ソロモン・ゴロム)さんが初めてこの呼び名・概念を提唱しました。『Tri-Ominos』より10年以上前の1953年になります。
Wikipediaから「Polyomino(ポリオミノ)」の名称の由来を引用すると、
とあるように、こちらも「ドミノ」が由来であったりします。
本当だったら「Moniamond」!?
「Polyomino(ポリオミノ)」のは、
いくつかの正方形を辺同士でつなげて並べた形
の総称です。この考えを発展させると、
いくつかの図形を(辺同士で)つなげて並べた形
と、広げることができます。これを「Polyform(ポリフォーム)」と呼んでいます(「form」は形という意味です)。
もちろん、正三角形も考えることができます。正三角形のポリフォームは、「Polyangle(ポリアングル)」と……呼びません(「angle」は角度を表す言葉なので、「Polyangle」は「Polygon」と同じ意味の多角形になります)。
「Polyamond(ポリアモンド)」
と呼ばれます。面白いことに、由来は「Domino(ドミノ)」と一緒で、
2つの正三角形がつながった形=「Diamond(ダイアモンド)」
から「D」と「Iamond」とを分解して考えられた造語です。
そういうことで『Tri-Ominos』のピースは、この呼び方にならえば
「Moniamond(モニアモンド)」
となります。……ゲームのタイトルと登録商標って、大事ですね。
「Polyform」あれこれ
「Polyform(ポリフォーム)」についての情報は、ネット上にもいろいろアップされています。Wikipediaにも「ポリフォーム」の項目があります。
個人的に好きなサイトを1つあげるとすると、英語で書かれていますが「POLYFORM CURIOSITIES」があります。
このサイトを巡ってみたのですが、1番(いい意味で)狂っているページが、下段の左から3番目にある「Catalogues」にある記事の1つです。
もう画像が見えていますが、
「五芒星(Pentagram)」でPolypolyしてる
のです(※「polypolyしてる」は、「Polyform化する」という意味です。読み方は「ポリポリしてる」です)。
LinkからPolyform関連のサイトにつながるので、ハマった人はハマってみてください。
ひとまず、1本目の柱はこの辺で。
次回もよろしく願いします。
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