写真を撮る、世界に向き合う姿勢
(カバー画像はFUJIFILM X-E4 + XF27mmF2.8で撮影)
仰々しいタイトルをつけてしまいましたが、今回は私が最近感銘を受けたこと、これから心掛けていこうと思っていることについて述べていきます。
きっかけ
きっかけは、Takramの渡邉康太郎さんがナビゲーターを務めるPodcast番組、『TAKRAM RADIO』の下記回を聴いたことでした。
昨年末にLEICA M11-Pを購入した渡邉康太郎さんの、写真を撮ること、およびそこから転じた世界に対する向き合い方についてのお話に感銘を受け、noteを書いてみたくなりました。
最初にことわっておきますと、今回書き記すことのほとんどは、ここで話されている渡邉康太郎さんの言葉の受け売りです。笑
ご興味ある方はぜひ聴いてみてください。
(前編、後編になってます)
三浦梅園の言葉
まず初めに、渡邉康太郎さんが自身の座右の銘として度々引用する、日本の江戸時代の思想家、自然哲学者、医者である三浦梅園の言葉を紹介します。
文字通り、枯れ木に花が咲くという奇跡に驚くのではなく、生木に花が咲くと言う当たり前のことを驚き、尊ぶべきだ、という意味の言葉です。
この記事で言いたいことは全てここに込められている、と言っても過言ではありません。
同様の哲学を様々な表現で表したものを、以下につらつらと引用していきます。
ソール・ライターの言葉
渡邉康太郎さんの追体験をするような形で、Podcastで引用されていた『ソール・ライターのすべて』という本を、私も買って読んでみました。
この本は、ニューヨークの写真家ソール・ライターが残した写真、絵画とともに、彼の哲学が込められた数々の言葉たちが収録された作品集です。
その中で私が特に好きだった言葉を3つ引用します。
お出かけ先のインスタ映えスポットでばかり写真を撮っていることを反省させられます。
近所の道にあるものをもっとよく観察してみようと思いました。
ありふれた標識や建物などを美しく切り取った写真が、時々InstagramやXで流れてきますが、そういった写真を見ると、まさにこの言葉の通りだなと思います。
自分もそんな美を見出せるようになりたいです。
高杉晋作の言葉
色々と考えていたら、ふとこの句が思い出されました。
この言葉にも、「枯れ木に〜」に通ずるものがあるなと思いました。
自分の心持ち次第で、世の中は如何様にも面白くできるはずですが、自分自身できていないなあと日々痛感させられます。
余談ですが、高杉晋作は病により27歳でこの世を去ったそうで、今の私と同い年だったので少しハッとさせられました。人生経験の厚みが段違いや。
映画『PERFECT DAYS』について
また、図らずも私が最近観た映画『PERFECT DAYS』にも、同様の哲学が込められているように感じました。
そちらの感想はFilmarksに書きましたが、一部セルフ引用します。
この映画の主人公「平山」は、いつもフィルムカメラを持ち歩いており、仕事の休憩中に見つけた美しい木漏れ日などを写真に収めています。
この映画で描かれている生き方にもまた、「枯れ木に〜」と同様の精神が表れているなと感じました。
彼に倣って、私もカメラを持ち歩こう、そして、一瞬一瞬の美しさに思いを馳せよう、とより強く思いました。
まとめ
表現は違えど、同じような哲学に触れる機会が最近多かったので、まとめてみました。
結局、言いたいことは、
「枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くを驚け」
を体現していきたい、そのような姿勢で写真を撮り、世界と向き合っていきたいということです。
ただ漫然と生きていくよりも、その方が楽しい気がします。
その感受性を鍛えるためにも、毎日カメラを持ち歩き、世界をよく観察し、美を見出し、写真を撮る、ということを繰り返していきたいなと思っています。
いつまで続くかわかりませんが、これを心掛けながら、XやThreadsに積極的に写真を上げていきますので、私の成長過程を暖かく見守っていただけたら幸いです。笑
何卒よろしくお願いします。
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