父の死でも悲しんでいる暇はなかった
先日、実家の父が77歳でこの世を去った。
兄弟が互いに後期高齢者ということもあり自分の兄弟以外を呼んで葬儀をやるなとクギを刺されていたので完全なる家族葬だが無事にこのたび終えた。
私は母に先立たれた(14年前)ことと長男ということもあり喪主になったのだが実際のところあまり悲しんでいる余裕もなかった。同居の弟は事の重大さが解ってきて泣くようなことがあったが、私の場合幼少期の親ガチャの体験もあったのか、涙が出たり泣きじゃくるようなことはほとんどなかった。
父がなくなって臨終に立ち会ったのち葬儀社に連絡することになるがそれも落ち着いて取り組むような感じですんなりいった。祖父母と母の葬儀の際からお世話になっている葬儀社に頼みそこからがスンナリ進んだ。実家も私の自宅も遺体を安置するには狭小なので葬儀場に遺体を安置した上で連日泊まることになるが、それでもスーパーがそこそこ近所にあったこともあり(栄養バランス的には)杜撰にはなってしまったが食事に困ることはなかった。
一連の葬儀では、
『疎遠になる前に義理を尽くす』
という気概を優先させていたこともあり、そこでも悲しむ余裕はなかった。見届けた親の兄弟に対してもつとめて明るくふるまうようなことが9割で、メンタル的な不調となるとかなりの不眠に悩まされていた。
完全に『喪主としての責任感』だけでこの1~2週間を乗り切るような感じだった。
以前、人が死んだのに明るくなるという精神状態を『喪中躁状態』という言葉で理解していたが検索してみると言葉が変わり『葬式躁病』と呼ばれるようになっていた。いうならば父の死後からそんな感じになっている。先々、自己抑制が効かなくなりまた精神科の病院に入院することにでもなれば…
メンタルクリニックには10日ほど先に予約は入れてあるのだが処方されている炭酸リチウムが効かなくなっている可能性も無きにしも非ずのため仮にバルブロ酸ナトリウムに切り替えることにでもなれば即答しようかと思う。この手の気分調整剤の中でうつ病になりたての頃テグレトールを処方されたら音感が狂ったり勤務中に吐き気が止まらなくなったことは主治医に申告しているので変な薬は使わない…とは思うのだが。
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