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考察・数学の研究費

私は高校進学の頃から数学が全くダメ。

だが最近、たまたまラジオNIKKEIの『大人のラヂオ』でインタビュアーをされているフリーアナウンサーの方が数学教師の経験から数学関連の仕事も得ていることから『数学の研究費』に疑問を持つようになった。またアメブロのほうで『競馬実況アナウンサーの3連単の平均』を追いかけているうちに基本の統計的な概念だけは何とかわかるようになった…つもりではあるが。

私の肌感覚になってしまうが、実際、理系の中でも数学は基礎知識に終始していることもあり、研究をしようにしても『解析系』『定理系』『空間幾何』などのような分野に限られてしまい、目立つ印象に乏しい。数学研究の最高峰の賞といわれるフィールズ賞ですらノーベル賞以上の難関にも関わらず4年に一度で40歳以下の若手研究者に受賞資格が限られ賞金も日本円で約200万円程度にしか設定されていない。2003年に打開策の一環か知らないが新設されたアーベル賞が年齢制限がなく賞金も1億円に到達しノーベル賞クラスにまで栄誉が格上げされたが、さらにIT企業の創業者などが設立したブレイクスルー賞に2014年数学部門が設置され、数学研究に対する高額賞金の学術賞の一環になる。

『紙と鉛筆さえあればいい』『給料一本でできる』ようなイメージが数学研究には付きまとっているようだがこれにはつくづく疑問を感じる。確かに物理学等との協働で駆使するようであれば相応のコストを必要とするのは想像に難くない。問題は単独で研究するような場合である。完全に『課題解決』に特化したような研究になってしまうゆえに世界中の数学者との交流に要する交通費とかスーパーコンピューターの稼働コストしかせいぜいかからない可能性も無きにしも非ず。

日本人でフィールズ賞を受賞したのは1954年の小平邦彦、1970年の広中平祐、1990年の森重文と3人いるが、普段の努力は確認できてもコストのかかった話は調べてもなかなか出てこないため弟子たちの秘伝の中にしか逸話がなさそうに思える。しかし3人とも京都大学理学部という最高学府を卒業していることから受賞に至る研究コストも尋常でないと推理できるのだが…

その割に…
医学や他の理科分野のように企業が協賛金を出すような数学研究は聞いたことがないしあったにしても一般的な認知度には相当乏しい。そういうことを考えると『お金をかけずに数学者として成功した』事例なんて皆無なのではと思うのだが…

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