【2024年12月】今月から始めるワインエキスパート試験対策
こんにちは
2024ワインエキスパート試験に合格できた新参者のよりゆきです。
写真は冬の空港の画像です。3000ft上空くらいからとられた画像でしょうか。「AUS在住空飛ぶとーちゃん Ash」さまのみんなのフォトギャラリー画像を使用させていただきました。ありがとうございました。
特徴的なスポット配置、2面4滑走路ということでどこかわかった方はたくさんいるでしょう。
さて、今月からワインエキスパート試験の勉強を始めよう!と思った方に一応有資格者のわたくしが語らせていただくというコンセプトで毎月アップデートしていこうという記事の2本目です。
WE試験に合格してさぞかしおいしくワインを飲めるかと思ったのですが、産地や品種を読んでみたり、飲む前にクルクル(ソワリング)してみたり、必要以上に香ってみたり、飲んだらのんだで自分の想像してた味や香りと違っているような気がしたり、まわりから冷やかされたりという日々で試験モードから脱出できない状態です。
もちろん合格できたことで、気楽な気持ちでワインを頂けるようにはなりましたが、周囲の目もあって何か一言を求められる緊張感もあります。
が、しかし、何も知らないで飲んでいたころとはちがう感覚があって、これも楽しかったりします。
来年(2025年)8月の試験を目指して勉強を始められる方むけに。
ワインとその他飲料全般の知識を得られるメリットがある
J.S.Aワインエキスパート呼称資格認定試験(ソムリエ協会HP)は難しいのか?
半年めちゃくちゃ勉強して幸運にも資格がもらえた私の答えは「難しいけど一生役に立つから絶対取ったほうがいい」です。
そして、お酒が好きな人はこの資格の勉強をすることで、ワインも含めたお酒や飲料への接し方や考え方が1歩進むはずです。
というのは、
この試験ではワインの勉強のほかに、料理やチーズ、他のお酒(日本酒・焼酎・ビール・ウィスキー・ブランデー・スピリッツ・リキュール・中国酒・カクテル)、お酒以外の飲料(ミネラルウォーター・日本茶・紅茶・コーヒー)の勉強(ごく一般的な知識、つまり概論です)をすることになります。
個人的にはこれらの知識を学ぶことができたことも大きな収穫だったと思っています。また、フランスやイタリアの膨大な量の暗記の間に、これらのその他飲料系の勉強をできたことでちょっとした息抜きにもなったと思っています。いままで何の知識もなく飲んできた飲料全般の知識の整理ができたことはある意味新鮮で貴重な経験でした。
第一次試験までに今月やっておきたいこと
もういちどワインエキスパートとはどんな資格なのか、を理解しておきたい
ご存じの方も多いと思いますが、ワインエキスパート試験の主催が日本ソムリエ協会であって、一次試験、二次試験の問題構成や求められている能力もソムリエと同等というのがこの試験の特徴です。
上記はソムリエ協会の定義する「ソムリエ」の定義です。アマチュア資格であるワインエキスパートも試験内容や難易度はソムリエ同等とされていますので、酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力があって、商品の適切な紹介とサービスを中心に、啓蒙・普及・研究・教育を目的とした専門的なアドバイスや清潔で衛生的な食事環境の維持などもできる能力を持っている者、ということになりましょう。
公式が定義するワインエキスパートの定義は以下です。いわゆる飲食業界でサービスを提供すること以外、ほぼ同じ内容となっています。
ちなみにワインエキスパートをとって、所定の講習を受けて修了すると(ソムリエ協会公式の)ワイン講師になれます。これはソムリエ資格ではできない、ワインエキスパートだけの権利となっています。
試験の難易度
ワインエキスパート試験は暗記が必要ということがよく言われていて、それは、事実です。
でも実際は、ワインを含めたお酒や料理のことが好きな方であれば、合格できる試験だと思います。
どういうことかといいますと、
合格に必要な点数は65%くらいといわれていて、最低点などを勘案すると、奇問難問、超マイナーな国や産地まで手を出さなくてもよくて、基本問題を確実にとったうえでもう20問くらい正解できれば合格できる、と言われています。
基本問題はお酒や料理のことが好きであればあまり意識しなくても得点できる問題(常識で判断できる問題)といわれていて、諸説ありますが全体の30-40%程度、そしてそれよりやや難しい過去問題やその類問が40%程度出題される、と言われています。これらの問題を解ければ十分合格できる、とされています。
お時間のある方は以下のリンクで、ワイン受験.comの山崎先生の解説動画をご覧ください。
「問題の難易度」問題の難易度 | ワイン受験.com
2024年12月現在、上記の動画は無料一般公開されています。
「ワイン概論・酒類飲料概論・(酒類飲料以外の)飲料概論」
私の場合は勉強を始めてから「ワイン概論とその他飲料」が得意になりました。そして幸いなことに、「ワイン概論とその他飲料」分野の出題数は実は一番多いとされているのです。私が受験した時の1次試験でも、紅茶、ミネラルウォーター、コーヒー、ビールの問題は何問か出題されましたし、ワイン概論(スパークリングワインや赤ワイン、白ワインなどの定義、醸造方法、ブドウの生育や栽培方法)の出題も多数出題がありました。また、基本的な問題も多い分野です。これを得点源にできたのはよかったと思います。
なにか1つ得意分野を
私は料理も好きなので、テキストで紹介されていてなんか聞いたことのある料理(カヌレのようなお菓子なども)については写真をみたり調べて覚えるようにしていました。どの分野(あるいは国)でもいいのですが、1つでも2つでも得意な分野があると勉強を嫌にならずに進められると思います。ぜひこの時期、得意な分野や好きな国などを見つけて、勉強をするきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに出題される問題数順に項目を並べると以下のようになるとのことです。
・「ワイン概論・酒類飲料概論・(酒類飲料以外の)飲料概論」
・フランス
・イタリア
・オーストリア+ニュージーランド
・スペイン+ポルトガル
・日本
・アメリカ
・ドイツ
受験参考書・読み物
ワインエキスパートの問題集とか過去問、参考書は2025年度の最新版がでてから検討すればいいと思うので、ワインのことをざっくり知ることができる今読むのに最適な2冊をご紹介します。
現在はソムリエ協会の役員をされているソムリエの石田博さんの著書。代表的な10種類の品種についてのお話をされているのですが、全く教科書的な内容ではなく、現役ソムリエ時代の経験や接客の際のエピソードなどからすらすら読める本でした。私は勉強中に買ったのですが、もっと早い時期に読めばよかったなと思った本です。
写真が美しい!
ソムリエ協会のテキストにはほとんど写真がないですし、基本赤黒2色刷りで味気ないのです。テキストみてやる気をなくすことは多々あると思います。しかし、こちらの本にはブドウ、ブドウ畑、産地の名勝、風景、ワインの醸造所内部などのきれいな写真でいっぱいです。ボルドー、ブルゴーニュ、イタリア、その他日本を含むワインの醸造地の写真とともにその産地におけるワインの解説が1問1答で書かれており、基礎知識を美しく勉強することができます。勉強を始める今読んでもいいのですが、勉強が佳境に入った来年夏ころ読んでもきっと乾いた心を潤してくれると思います。
定番の本です。
私も最初に購入しました。
わかりやすいのですが・・・
実際勉強を始めるとほとんど参考にできる部分がなく、一度読んでそのままになってしまいました。そういった感想もあり、あまり強くお勧めはいたしません。。。
ではまた!
よりゆき@石垣島