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【雑木の庭づくり#10】植栽計画をしてみる

イメージづくり

さて、雑木の庭づくりも本格的になってきました。
まずは、圧倒的に「緑」の総量が少ないので増やしながら雑木の雰囲気をつくっていきたいと思います。そのためにも、まずは「イメージ」をつくっていきます。

外構工事後の様子全景

まずは、敷地外から見た時の全景です。パッと眺めた時に(冬で落葉しているというのもありますが)、全体的に敷地の右側に「緑」の重心が傾いています。そこで、小門柱前と、さらに奥行きを出すために大門柱の背後の芝庭周辺にも「緑」を増やしていきたいと思います。

昼の表情

敷地外より全景(3Dイメージパース)
小門柱前(3Dイメージパース)

【植栽ラインナップ(建物側より)】 

シラカシ / ドウダンツツジ / ギンバイカ / アオハダ / シマグミ / 低木として オオバジャノヒゲ / ヒメウツギ / コデマリ / マルバシャリンバイ / 高さのあるアオハダ

これらをベースに、日差しに耐えてくれやすい樹木を選定しました。
足元には、アプローチを彩る花物をいくつか選定しています。植栽帯には大きめの割栗石を配置し、角張った石材の表情が植栽の柔らかさをより際立たせるよう計画しています。
また、植栽帯の中にベンチ(オンリーワンクラブ ティーブレイク)を設け、通り過ぎる空間としてではなく、留まる「場」としての意識を強めています。訪問される方が腰をおろしたり、荷をおく「場」として使用できる意図をもたせています。


次に、芝庭からタイルデッキ周辺の園路です。ここは「緑」のトンネルを意識して、園路の上部に枝葉を被せるような植木の配置にしています。同時に、タイルデッキへの日差しを和らげ、木漏れ日の中でくつろげるような空間づくりを意識しました。

園路(3Dイメージパース)
園路(3Dイメージパース)

【隣地側植栽ラインナップ(北側、畑側より)】

ガマズミ / クロモジ / ミツバツツジ / シロダモ / エゴノキ / ヤマコウバシ / ソヨゴ /  イヌビワ / アブラツツジ / コバンモチ

落葉樹の雑木を中心に常緑樹を混ぜました。


【建物側植栽ラインナップ(北側、畑側より)】

ハクサンボク/ ヤマモミジ / ヒサカキ / マルバノキ / ナツハゼ

あまり日が当たりにくいことも考慮し、耐陰性のある樹木を選定しています。

園路~庭部分の低木類ラインナップ】

シモツケ / アオキ / コバノズイナ / ヒメシャリンバイ / ヒサカキ / ヤブラン / フッキソウ

高さのある樹木と足元を彩る高さの低い低木の構成とし、空間の抜け感、雑木林のような風の抜ける植栽帯をイメージしています。庭部分にも腰を下ろす場としてベンチを設置してみました。

続いて、芝庭側からの眺めです。高木に囲まれた木漏れ日あふれる芝庭の中で遊ぶことのできる場づくりを意識しました。

庭側(3Dイメージパース)
タイルデッキ側(3Dイメージパース)

【植栽ラインナップ(建物玄関側より)】

奥:ソヨゴ / 奥:ハクウンボク / 手前:アカシデ / 手前:カツラ / 奥:イロハモミジ / 奥:カツラ / 奥:ツリバナ / 手前:アズキナシ

庭側の植栽帯は、土を盛り(築山)、芝生の広々としたエリアと雑木林のエリアを区切っています。また、庭と駐車上側との境界をより明示し、外と中の空間を分けるために石積を配置しました。土を盛ることで高低差が生まれ、水の流れをつくり、より立体感ある自然な植生を表現しました。
しかし、これについては費用がグッと上がるので要検討です(汗)。多少費用を抑える方法として、ブロック積み+張材で行う方法もあります(同形状にブロック塀を立て石材で覆う方法です。)。 無垢の石材を使うのではなく、コンクリートブロックに梁材を貼るため、 費用を抑えることが可能です。

・張材 石積風(費用感 中) https://tinyurl.com/y2ndgeab
・張材 乱形 (費用感 小)  https://tinyurl.com/26xrwlcz

あるいは、石材に精通した専門職の費用が高くつくようであれば、 石材付きブロックのような製品であれば、普通ブロックと変わらない手間で施工可能なので、施工単価を抑えれるかと思います。 
もし仮に、石積なしで盛土する場合、ある時よりも境界が曖昧になる印象となりますが、 庭としての構成は十分成り立つと思います。やはり、全体予算との兼ね合いになりそうです。

夜の表情

照明計画(全景)
照明計画(タイルデッキ)
照明計画(園路)

アップライト1
メインとなる大型の落葉樹 アオハダ、アオダモ、カツラに光量の大きいライトを当て、高い視点で広がりのある構成にしました。

アップライト2
紅葉やドウダン等繊細な葉の表情が魅力的な樹木には、葉先の表あらわれるようにライトを配置しました。

スポットライト
表札を含めた門柱や石積の表情を際立せるようにライトを配置しました。

ポールライト
園路やお庭の足元の灯りとして、下配光のルーバーポールライトを配置しました。 植栽のライトに干渉しない程の柔らかな光になります。

ラインライト
タイルデッキの足元にウォールアップライトを配置しました。足もと周りを照らすことで、浮遊感がうまれ、庭の存在感をアップさせる狙いをもっています。


さて、こんな感じでまずは「イメージ」を頭の中で描いてみました。
しかし、実際には圃場に行ってみて「植木」との出会いになると思います。実際に足を運んでみて、植木と対面しその時の出会いを大切にして、植栽していきたいと思います。
今からものすごく、楽しみです!

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