雑司が谷散人の街道遊歩 0902
中山道 10日目-17 2019.8.9
小諸藩の植えた松並木は、当初は笠取峠までの約1.6キロに及んだというが、今もこのうち約1キロが残り、旧街道の趣を残している。
松並木を抜けると、中山道旧道は国道142号へ合流し、笠取峠への上り坂が続く。
国道142号の長い長い上り坂の先に、ようやく笠取峠のピーク。
往時は相当な急勾配の山道だったと思われるが、あまりの急坂に夏場は旅人が笠を取って汗を拭ったことから、笠取峠の名があるという。
笠取峠のピークを過ぎ、右に峠の茶屋を見ながら国道142号を下ると、やがて右へ中山道旧道が分かれ、さらにその先で土道の旧道が左へ分かれる。
峠からほぼ一直線に下る旧道は石荒坂と呼ばれ、しばらく廃道になっていたようだが、今は復旧され、往時の峠道の雰囲気を伝えてくれる。
石荒坂の途中には、野ざらしとなった石像なども。
つづら折れに迂回する国道を他所に、石荒坂の中山道旧道はまっすぐにどんどん下っていく。