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雑司が谷散人の街道遊歩 0406
佐屋路 01 2018.6.12
4月に宮宿まで到達した東海道の旅。
桑名へ一足飛びの前に、佐屋路の旅へ。
七里の渡しの脇往還として機能した、陸路の佐屋路。
スタートは東海道宮宿の分岐点。
途中までは美濃路と同一経路であり、道標にも「さやつしま」「みのち」と刻まれている。
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東海道との分岐点から北へ進むと、国道1号の熱田神宮南交差点を歩道橋で渡り、熱田神宮の鳥居前へ。
伊勢神宮に次ぐ大社といわれるだけの、堂々たる風格。
佐屋路、美濃路は境内西側の国道19号がその道筋のようだが、せっかくなので境内を抜けて西門から国道19号へ向かう。
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熱田神宮境内の北西角は、旗屋町交差点。
旗屋の地名は熱田神宮周辺では最も古いといわれ、雄略天皇の頃、呉国から来た織女を神宮に奉ったことに由来し、古くは機綾(はたあや)と称したという。
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国道19号左手、断夫山古墳の並びに青大悲寺。
国道に面した地蔵堂には、室町期の鉄地蔵。
水野家を始めとする尾張の鋳物師の作。
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熱田神宮南交差点を起点とする国道19号は、名古屋市と長野市を結ぶが、このうちかつての名古屋城下から中山道大井宿(恵那市)までは下街道(善光寺道)の道筋。
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