雑司が谷散人の街道遊歩 0521
津久井往還 1日目-07 2018.10.10
小野路宿入口にあたる小野神社前交差点左手に、小野神社。
武蔵国司としてこの地に赴任した小野孝泰が、祖先の小野篁を祀ったことに始まるという。
小野神社境内の地神塔。
小野神社は小野路宿西側の丘陵地が舌状に突き出た先端の傾斜地にある。
ここから南西方向には、万松寺谷戸が広がる。
小野神社の東隣り、小野路宿入口に小野路宿里山交流館。
ここはかつての旅籠「角屋」を改修して整備した施設。
津久井往還旧道は小野路宿へ。
津久井往還と大山道(府中通り)の交差する宿場として賑わった場所。
今も都内有数の里山地域として知られ、小野路宿通りには往時の雰囲気が残る。
小野路宿通り右手に小島資料館。
名主、小島鹿之助は近藤勇や土方歳三への剣術指南役として知られ、天然理心流撃剣道場を開き、彼らが甲州街道布田五宿と小野路を往復した布田道も残る。
小野路の地名は、横山党の祖となる小野氏に因むといわれるが、小野郷と呼ばれた今の府中への道が通じたことによるとも。
小野路に残る宿場の風景は、谷地という地形上の特色も手伝い、概ね幕末頃の形態が自ずと保存されてきた貴重な場所。
小野路宿の北側の入口、小野路バス停の場所が、津久井往還と府中通り大山道との分岐点。
左へ津久井往還、右へ府中通り。
今は正面の道が多摩センター駅へと通じ、小野路唯一のバス便のルート。
この後、バスで多摩センター駅へ出て津久井往還の旅1日目を終了。
昔ながらの姿を残す布田道へも、いずれ足を向けたい。