雑司が谷散人の街道遊歩 0133
矢倉沢往還 5日目-04 2017.5.16
やがて善波峠への道は、小さな集落を抜けていく。
善波太郎の居館があったとされるのが、この集落の北の方、ということになる。
善波峠目前で、矢倉沢往還旧道は消滅し、やむなく国道246号旧道の善波隧道へ。
現在の新善波隧道よりずっと小さく短いトンネルで、昭和3年完成。
158メートルの善波隧道を抜ける。
トンネルの真上が善波峠ということになるが、トンネル西側に峠への旧道が残されている。
一旦トンネルを背に少し進むと、右手にその旧道が現れる。
善波隧道のほぼ真上に位置する善波峠。
大きな切通しとなり、路傍には石仏などが佇む。
峠の前後で矢倉沢往還の旧道が途切れているのは残念だが、峠からは弘法山や大山へのハイキングコースが縦横に伸びている。
善波峠を越えると、伊勢原市から秦野市に入る。
峠道はあっという間に住宅地となるが、その一画にバスの折り返し場があり、曽屋弘法のバス停。
善波峠から弘法山へのハイキングコース拠点ともいえるバス停で、日中は土日しか運行していない。