事務所の業務紹介
造力総合法律事務所の弁護士の造力宣彦(ぞうりきのぶひこ)です。
事務所のnoteとしては初投稿になります。
2020年1月6日に事務所を設立し、そろそろ丸4ヶ月が経過するところです。
弁護士1名・事務員1名で東京の四ツ谷駅から徒歩2分のところで弁護士をやっております。
事務所HP↓(今後少しバージョンアップさせる予定です)
コロナの関係で、4月の裁判がほとんど延期になったりと、我々の業務にも多少影響が出ております。
ただ、おかげさまで、この4ヶ月は、前事務所からお付き合いのあった今までのクライアントの皆様や、友人、知人やほかの弁護士から新規の案件をご紹介いただいたりと、いろいろなお仕事をさせていただいております。
さて、ここ4ヶ月、連絡を取ったり、お会いする皆様に、独立のご報告をさせていただいておりますが、皆様から
「ところで、造力の専門分野、得意な分野はなんなの?」
と聞かれることが多いです。
そこで、ここでは、私が普段行っている業務の内容について皆様にご説明させていただければと思います。
もちろん、ここに記載している業務以外のご相談も受けさせていただきますし、全くの未経験の分野でも得意な弁護士をご紹介させていただくことも可能ですし、クライアントのみなさまと勉強させていただきながら案件を進めさせていただくことも可能なので、お気軽にご相談ください。
0 全件共通
まず、全案件に共通して心がけているのは、「対応スピード」です。
事務所理念の一つに「迅速でハイクオリティーなリーガルサービスを届ける」というものを掲げております。
やはりクライアントの皆様からよくいただくご意見としては、「弁護士によっては、連絡が取りづらく、対応が遅かったり、現在の進捗がわからない(何を待っている状態なのか)、今後の見通しがわからない。」というものが多いです。
当事務所のモットーは、「誰でもできることは誰よりも早く」ということです。もちろん、専門的なリサーチが必要なことなどは、多少時間がかかることもあるかと思いますが、そうではない、誰でもできること(問い合わせのメールや電話に対する返答や、相手方への連絡など)は迅速に対応し、クライアントの皆様にできる限りストレスなくご依頼いただけるように心がけております。
連絡方法も電話やメールだけではなく、LINEや、メッセンジャーでの連絡も可能です。
事務所のLINE公式アカウントは独立後に開設したのですが、お客様との連絡がかなりスムーズになり、開設してよかったと感じております。
また訴訟経験がかなり多いというのも特徴です。かなりの案件数を過去に対応しておりますので、原告被告や案件のジャンルにかかわらず数多く対応しております。
訴訟に持ち込む(持ち込まれる)のを嫌がる弁護士もまれにいますが、当事務所は、訴訟をすることで適切な解決に導ける場合(大幅な金額の増額や減額が見込める場合など)には訴訟への移行もスムーズに行い、そのうえで、必要とあれば証人尋問まで行います。
以下、対応業務分野の簡単なご紹介です。
1 交通事故
弁護士になってから現在までで一番経験数も多く、他事務所と比較しても専門性を有しているといえるのは、交通事故です。
損害保険会社とのお付き合いがある関係で、多くの案件をやらせていただきまして、昨年までいた前事務所のときから常に100件程度は交通事故案件をもちながら、対応させていただいております。
物損のみの損害額の小さなものから、重度後遺障害や死亡案件など損害額の大きなものまで扱っております。
低い金額だと1万円程度~高額なものだと4億円くらいまでの幅の案件やってきました。
また交通事故を取り扱っている事務所も多いですが、当事務所の、他の事務所にない特徴として挙げられるは、被害者側、加害者側のどちらの案件もやっているということでしょうか。
どちらの立場も知っていることで、より有効に交渉、訴訟が進められると考えております。
地域も関東全県から山梨静岡あたりの中部地方あたりの案件も扱っており、最近は電話やWEBでの打ち合わせも可能であることから、全国からご依頼をいただいております。
こちらの書籍は一部執筆を担当しております。
「交通事故事件処理の実務-Q&Aと事例-」
2 その他事故(日常での事故・学校事故・介護事故・製造物責任事故)
交通事故のほかにも、日常起こりうる事故については幅広く対応し、対応経験もかなりあるかと思います。
日常の生活や、お仕事の中で他人に怪我をさせてしまった(怪我させられてしまった)、他人の物を壊してしまった(壊されてしまった)などという案件も扱っております。
学校で起きる事故や、スポーツ関係で発生してしまった事故、あるいは地方公共団体の代理人として工作物責任(営造物責任)が問われる事故なども多く扱っております。
会社関係では、製造物責任が絡む事故なども対応させていただいております。
3 その他損害保険関係(火災保険・地震保険・保険金請求・モラル対応)
その他の損害保険絡みの仕事としては、火災保険や地震保険に対する対応や、モラル事案(保険金詐欺事案)などに対する対応もしております。
最近は地震保険や火災保険の不正請求などの対応もよく扱っております。
4 スポーツ関係
ほかにも私が力を入れている案件の一つにスポーツ案件があります。
私が弁護士になろうと思った理由はそれほど深いものがあるわけではないのですが・・・
自分自身が幼いころからずっと野球をやっており、その他いろいろなスポーツに関心があったことから、スポーツに携わる仕事がしたいなあと漠然と考えておりました。
もともと弁護士志望というわけではなかったですが、スポーツ選手の代理人という選択肢が浮かび、その結果(それだけではないですが)、弁護士を目指すことになりました。
そして、弁護士になってから、いろいろなご縁があり、幸いなことに、様々な形で、スポーツに携わる仕事をさせていただいております。
以下一例ですが、
(1)スポーツ事故
上述しましたが、スポーツに関する事故案件は扱っております。
(2)スポーツ選手の契約
選手が企業などと契約をする際の契約書チェックやアドバイスなどの業務です。
(3)アンチ・ドーピング
ドーピングで陽性となってしまった方の弁護などもさせていただいた経験があります。また、ドーピングに関する研修会などもやらせていただきます。
共著ですが、ドーピングに関する書籍もかつて一部執筆を担当させていただきました。
(4)スポーツ団体のコンプライアンス・ガバナンス関係
延期になってしまいましたが、東京オリンピック開催に向けて、各競技団体がコンプライアンス強化のために試行錯誤しているところです。
また、スポーツ団体ガバナンスコードというのが昨年発表され、今年から、ガバナンスコードに対応していく必要があり、その関係もあり、いくつかの団体にお伺いして、役員の皆さんや日本代表選手に対するコンプライアンス研修などを担当させていただきました。
過去にはこのプロジェクトのメンバーなどとしても活動しました。2018年以降も継続しております。
5 会社関係
会社関係、特に中小企業や、個人事業主(フリーランス)の方の業務というのは今後力を入れていきたい分野です。
先ほど貼った事務所のHPに、当事務所の理念が記載されているのですが、2つあります。1つは迅速でハイクオリティなサービスというものですが、もう1つは、すべてのクライアントに安心と成長をというものです。
従来の弁護士像は、なにか困ったときに相談する、紛争が起きたときに相談する、というものだと思います。
もちろん、紛争解決というのが弁護士の中核的な業務で、代理人として裁判を行うことができるのは基本的には弁護士だけに許された職域で、それは今後も力を入れていきたいと思っています。
「紛争を解決し、クライアントの不安を取り除く」これが上記理念の「安心」という部分です。
ただ、上記のような業務は人や会社がなにか紛争(マイナスなこと)があったときにそれを解決するというマイナスをゼロにする仕事です。
一方で、私が目指す業務のもう1つの大きな軸としては、「成長」というものがあります。
これは、「ゼロからプラス」「プラスをより大きなプラス」にするためにクライアントの皆様のお役に立つというものです。
たとえば、契約書チェックをする中で、
「こういう条件にするならもう少し別の条件(条項)を加えることで、付加価値を高めることでき、より高単価にすることが可能だ」
といったアドバイスができれば、従来のリスク管理だけを行う顧問弁護士の業務の一つとしての契約書チェックという業務が、クライアントの利益の増大についてのコンサルティングに近い業務に代わり、マイナスをゼロではなく、より大きなプラスを生み出すお手伝いができるかと思います。
また、裁判を多数行っていることから、紛争になる原因やその予防法等については、他業種に比べて知見があります。
そのため、顧問先様の仕事の内容や社内の状況などについて詳しく知ることができれば、紛争を未然に予防するお手伝いができるかと思います。
そして、私自身も今年の1月から事務所を開業し、経営者になったことから、1人の経営者としてのアドバイスもできるかと思います。
加えて、多様な業種の皆様とお会いする機会があることから、他社さんでの解決事例などを応用したアドバイスも可能かと思われます。
このように従来の弁護士像にとらわれない業務を行って行きたいと思います。
顧問弁護士というよりも、コンサル的な業務、もっというと、コンサルというよりも最近の言葉でいう「コーチング」や「壁打ち」などというような役割、つまり中小企業や事業主の皆様のパートナー的な立ち位置で法務にかかわらず会社全体のご相談を受けたいと思っております。
発言に説得力を持たせるために現在は中小企業診断士の勉強も少しずつではありますが、しております。
もちろん、未知のビジネスなども多いと思われますので、一緒に勉強させていただきたいと思っております。
前置きが長くなりましたが、会社関係で行っている業務の一例としては以下のようなものがあります。
(1)顧問業務(紛争予防コンサル)
上述した業務です。月々費用をいただき、会社の様々な問題や契約書のチェックその他の相談にのります。もちろん従業員の方の相談や、訴訟などにも対応させていただきます。
(2)契約書チェック
単発での契約書チェックや作成も行います。その中でもなるべく紛争予防だけではなく、いろいろなビジネスモデルごとに利益につながるアドバイスができればと思っております。
(3)労務関係(パワハラ・残業代・労災・解雇など)
顧問先の場合は使用者側ですが、それ以外は労働者使用者にかかわらず、お受けしております。
コロナ関係での休業や解雇がらみの問題も増えそうです。
(4)契約交渉(交渉アドバイス)
これも上記の顧問業務に近いのですが、契約書チェックに留まらず、交渉している段階からご相談いただくことで、自社の商品にどのように付加価値をつけるか、どのような契約条件を相手にご提案するかなどの相談に応じています。
また契約に関するトラブル、企業間での債務不履行問題なども取り扱っております。
(5)会社設立・事業承継・M&A
これは前事務所の時はあまり受けていなかったのですが、独立後、会社設立や小規模なM&Aのご相談なども受けるようになりました。
これもやはり自分自身が独立開業し、事務所の経営者になりましたので、会社設立に関しては、手続き的には違うものの、経営者の皆様と同じ目線でのアドバイスもできるようになりました。
M&Aについても小規模なものについてはご相談いただくことがあるので、随時勉強を進めております。
(6)お客様対応(クレーマー対応)
クライアント様がお客様に対して損害を与えてしまった場合や、客観的には損害はなさそうなものの、いわゆるクレーマー的な方から様々な要求、請求をされている場合の対応も得意分野の一つです。交通事故案件などでかなりの交渉の件数を行っていることが活きていると感じております。
法律等のルールに基づいて、お客様に対しても毅然と対応する場面や、法律からは少し離れて、お客様とクライアントとの折衷的な解決をする場合など、柔軟に対応させていただいております。
(7)コンプライアンス研修
企業に対するコンプライアンス研修や、当該クライアントのビジネスを規制する法律についての説明や、従業員の法律知識向上の研修など行っております。
6 家族関係・一般民事
いわゆる、一般民事といわれる、家事事件なども取り扱っております。
友人知人からのご相談はこの分野が多いです。
(1)離婚
離婚する場合、したくない場合、面会交流や養育費等の交渉、調停など。
(2)不貞行為の慰謝料請求
配偶者に不貞行為をされた場合(してしまった場合)の不貞行為の慰謝料請求(相手方の請求を減額する)も行っております。
(3)遺産分割関係
遺産分割協議や遺留分減殺請求など
(4)遺言
遺産分割で揉めないためにも遺言を書くのは重要となってきます。
遺言についてのアドバイスや遺言執行者についてもご相談に応じます。
(5)その他金銭トラブルなど
その他のお金の貸し借りや個人同士や個人対企業の金銭トラブルなども対応しております。
7 刑事弁護
刑事弁護も行っております。
国選弁護や当番弁護の対応や、顧問先の従業員などがトラブルに巻き込まれてしまった場合など対応させていただきます。
8 その他分野・特徴
そのほか、記載のない業務も取り扱っております。
個人や法人の債務整理や自己破産や
企業の知的財産(商標・特許・著作権など)関係についても勉強を進めているところです。
・飲食店、美容師関係の法務
また、最近非常に興味がある分野としては、個人でやっている小さい飲食店関係の仕事や、美容師関係です。
飲食店のクレーム対応や、美容師さんの施術ミスのお客様対応などについては既に対応しております。
それ以外にも、飲食店についていえば、自分自身が大学時代個人の飲食店の立ち上げに携わったことがあり、その関係で弁護士になっても飲食ビジネスについては非常に興味があります。
また、美容師業界でも、最近懇意にしている美容師さんといろいろ話しており、なにかできないかと勉強しております。
個人でやっている飲食店も美容師も、弁護士と同じサービス業で、個々人の信頼関係で仕事の依頼が来るということで、ビジネスモデル(顧客獲得法)としては意外と弁護士に近いところがあり、法務だけではなく経営に関するアイディアも似ている部分があり、お役に立てることがあるのではないかと思っております。
飲食店や美容師に強い弁護士、というのもそれほどいないと思いますので自分がそうなれればよいなあと思っております。
あと興味があるのは、輸入業(個人で輸入販売している方など)や、ホテル業あたりでしょうか。
以上の通り、当事務所は現在このような業務を行っておりますので、なにかありましたらお気軽にご連絡いただければと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
弁護士 造力宣彦