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「高みの見物」
『鳥獣戯画』・「丙巻」 第七幕
かいのどうぶつえん 園長です。
今回は、鳥獣戯画「丙巻」“動物戯画”の第七幕、名付けて「高みの見物」です。
お祭り騒ぎの山車の一行を、サルやカエルやネコやイヌたちが見物中の場面。木の陰に隠れたり、坐りこんで、ちょっぴり冷めた表情をしています。
本心では仲間に入って騒ぎたいのかな?
傍観しているのは、理由があるからでしょうか。
丙巻が描かれたのは、鎌倉時代の1253年(建長5年)。眺めているうちに、平安時代の白河法皇(1053-1129年)の言葉を思い出しました。
史上初の院政を敷き、絶対的な権力を握った法皇が、思い通りにならないことが三つあると嘆いています。
ひとつは鴨川(賀茂川)の氾濫、次はサイコロの目、そして山王社の暴れ神輿を盾に、都で強訴を繰り返した山法師(僧兵)でした。
ひょっとすると、山法師批判のシーンかも知れませんね。
☆「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」(平家物語、原文表記)
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2003年の開園時より、貝たちとは「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。園長
<貝の配役>
サル:アマオブネガイ/スズメガイ/スガイ/ハナマルユキ/タモトガイ/ムシボタル
カエル:アサリ/ヒメカノコ/ハツユキダカラ/フトコロガイ/ムシボタル他
イヌ:マクラガイ/イモガイ/スガイ/フジノハナガイ/カニモリガイ/他
ネコ:クボガイ/アマオブネガイ/スガイ/フジノハナガイ/ヒメカノコ/他
烏帽子:アワビ 扇子 :ヒオウギガイ
樹木:エダサンゴ 大地:ホタテガイ