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「キノコの妖精」

花の妖精シリーズ -No.4-

花の妖精の四人目は「キノコの妖精」(Mushroom Fairy)です。

『花の妖精たち』の挿絵

実はキノコは植物でも動物でもない、カビや酵母の仲間の「菌類」です。

最近のDNA研究によれば、キノコを含む菌類は植物よりも動物に近い生物群であることが明らかになっているそうです。

お話中のキノコの妖精
小さなキノコに小さなチョウ

キノコの本体は「菌糸体きんしたい」呼ばれ、地中や枯葉の下、木の幹などに隠れています。

地面や幹から上の、三角形の傘と長い柄の部分は「子実体しじつたい」と呼ばれる繁殖用の器官。植物でたとえると花のようなもので、季節になるとたくさんの胞子ほうしを空中にばらまきます。

私たちは、この「子実体しじつたい」をキノコと呼んでいます。

隠れているキノコの本体「菌糸体」

食卓に欠かせない食材として、煮たり焼いたり、炒めたり揚げたりと、様々に調理しておいしくいただいています。

猛毒の「ベニテングタケ」
おいしい「シイタケ」

ちなみに、日本には4,000~5,000種類のきのこが存在しています。ベニテングタケなど毒キノコは約200種、食用種は約100種で、シイタケやシメジなど十数種が人工栽培されています。(林野庁「日本のきのこ」)

マッシュルームでどんな料理を?

キノコは植物ではないので、本来は花言葉がないのですが、一部の種類にはつけられています。

たとえば、キノコ全体の花言葉は「疑い」。食用と毒キノコがあることに由来しているようです。マツタケは「控えめ」、エノキタケは「共存共栄」、マッシュルームは「希望」、世界三大珍味の一つトリュフは「驚き」です。

隠れ家?

少し専門的ですが、「妖精の輪」(fairy ring)と呼ばれる菌輪(きんりん)をご存知でしょうか?キノコが地面に環状(弧状)をなして、たくさん生える状態を指しますが、妖精の隠れ家でしょうか?

いっしょに遊びましょ」

さて今回の主役は、おしゃれな帽子をかぶったキノコの妖精。乗っている大きなキノコの傘はアカウニの殻を使い、ちいさなキノコの傘は丸いナミマガシワを選びました。

さて、次の妖精は誰かな?


貝と園長の固い約束「割らない」「塗らない」「削らない」


      -No.4-「キノコの妖精」―貝のキャストー
妖 精  頭:カイコガイ 髪:ヒバリガイ 目:スガイ 
    鼻:ヒメキリガイダマシ 口・眉:アカウニ  
    体:マクラガイ  腕・脚:ムシボタル  羽:ナガザルガイ           スカート:フジノハナガイ 帽子:ナミマガシワ   
    靴:ヒメカノコ 
キノコ :アカウニ/ナミマガシワ/ジュドウマクラガイ 
チョウ 羽:サクラガイ 触角:アカウニ 目:スガイ 体:カムロガイ
    地面:マガキ

キノコの森は、とっても静か

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