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『ねずみの つきめくり』
<レオ・レオニ>シリーズ No.8
今回は、レオ・レオニ作(谷川俊太郎訳)の絵本で、1981年発表の『ねずみの つきめくり』(Mouse Days:A Book of Seasons)です。
カラフルな”ねずみ”たちの、愉快な日々を描いた”暦絵本”。
最初のページはもちろん1月。
みんなでお正月を楽しみながら、なぜか怖がっています。
雪の2月は暖炉で熱いココアを飲み、
春まだ浅い3月は冷たい雨で傘あそび。
4月にはカラフルなヒヨコと友達になり、
5月はそよ風に吹かれて胸がワクワク。
6月はチョウチョにあこがれ、
暑い7月は海でアイスを食べ、
そして8月。
みたことのない ところへいって みたことのない けしきをみて
おもいでを もってかえって おみやげを たなにかざって
12カ月の中から、8月の場面を選んだ理由は単純で、ネイティブアメリカンの酋長が頭にかぶる、色鮮やかな羽根冠を、色のある貝で表現したかったからです。
9月からは・・・?それはぜひ絵本でお楽しみください。
補遺:谷川 俊太郎氏は、絵本の翻訳にあたって、原作の視覚的な美しさを損なわないことを最優先にしたそうです。また、レオ・レオニとの出会いによって、絵本作家が本質的には絵描きであると同時に、詩人であることを気づかせてくれたと回顧しています。
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貝たちと園長は「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。
<貝の配役>
★酋長:ハナマルユキ/ウメノハナガイ/スガイ/フジノハナガイ/ムシボタル/ヤカドツノガイ
★羽根冠:ヒバリガイ/ホトトギスガイ/イガイ
★野ねずみ: ハツユキダカラ/ウメノハナガイ/スガイ/フジノハナガイ/ムシボタル/ヤカドツノガイ
★カメラ:キサギ/ヤカドツノガイ ★岩:ヤツシロガイ
★テント(ティピー): ムラサキウニ ★大地: ホタテガイ