「武道館1966」
記念作品シリーズ 第七回
「かいのどうぶつえん」では、2006年の開園以来、毎週1作品のペースで、新作を制作。
そして、100回目ごとの節目に、“記念作品”を制作し公開してきました。
このシリーズでは、時間をさかのぼって記念の作品をご紹介します。
七回目は、2010 年1月に公開した第200回目の作品
「武道館1966」 (Budokan 1966)です。
イギリス・リヴァプール出身のロックバンド「ビートルズ」(The Beatles)が、ファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』を発売したのは1963年のこと。
翌年にはアメリカに上陸し、デンマークやオーストラリアなど世界ツアーを開催。各地の若者たちを熱狂の渦に巻き込みました。
そして1966年に来日。
メンバーを乗せた車が通ると、沿道を埋めた女性ファンから熱狂的な歓声があがり、会場の武道館では興奮のあまり失神するファンも続出しました。
日本公演時のメンバーは20代半ばの若さで、20世紀を代表する音楽グループと高く評価されました。
園長は19歳でしたが、音楽だけでなく、彼らの発言、行動力の虜になり、今だに正真正銘のビートルズファンです。
200回記念作品にしようと決めてから、あらためて、じっくりと写真や記録映像を眺め、細部を確認しました。
ステージの立ち位置は、 左から「 ポール・マッカートニー」(ベース、左利き)、「 ジョージ・ハリスン」(エレキギター)、「 ジョン・レノン」(エレキギター)、 リンゴ・スター」(ドラムス、左利き)です。
4人のメンバーの長い手足を表現したくて、ウニのトゲを使用しました。人気者でお呼びのかかることが多く、作品展やTV出演などの無理な移動が重なって、何回も骨折。痛い思いをさせてしまいました。