コールセンターのサイバー攻撃対策
企業がサイバー攻撃を受けたというニュースを耳にすることが多くなってきました。これは、コールセンターでも決して他人事ではありません。
今回は、サイバー攻撃の被害事例や危険性を理解するとともに、個人でも取り組むべき対策について説明します。
コールセンターがサイバー攻撃を受けることでの影響
コールセンターがサイバー攻撃を受けた場合、どういった影響が出てくるのでしょうか。それは大きく3つあります。
1.金銭的負担
2.信用の失墜
3.業務の喪失
「金銭的負担」は億単位になることも珍しくありません。
また、お客様の個人情報が流出したとなると社会的な信用も失われ、それによって業務もなくなり、金銭的負担と重なって企業の存続自体が危ぶまれることになります。
サイバー攻撃の対策方法
どの企業でも、アンチウイルスソフトの導入はしていると思います。また、社内から社外へ、社外から社内への通信制御する機器の導入など、サイバー攻撃を実施している企業も多いと思います。
ただ、会社がいくら素晴らしい対策を実施していても個人の操作を100%防ぐことはできません。
サイバー攻撃の被害に遭わないためにもひとりひとりがやるべきことを実践していくことが大切です。
以下は個人でも行うことができるものです。コールセンターで働いている人は、個々に実施していきましょう。
管理者はオペレーターに遵守させることが必要になります。
■Windowsアップデートを行う■
ソフトウェアは、メンテナンスを継続しながら使うものであると認識しましょう。脆弱性に関する情報が公開されると、直後からその脆弱性を狙った攻撃が発生することもあります。
修正プログラムはできるだけ早く適用するようにメンテナンスを行いましょう。また、アップデータはパソコン起動時に行いますので、業務終了後はパソコンを必ずシャットダウンして変えるクセをつけましょう。
そうすればパソコンを立ち上げたときに勝手にアップデートをしてくれます。
■不用意に添付ファイルを開かない■
標的型攻撃の場合、メールを受信しただけ、あるいは本文を読んだだけで感染するウイルスはとてもマレです。まずは添付ファイルの取り扱いや本文中のURLのアクセスに注意しましょう。
心当たりのないメールに添付されたファイルは不要に開かず、上司やシステム担当者に相談するなど、慎重に対応しましょう。
特に拡張子が「.exe」の場合(実行ファイル、自己解凍式ファイルなど)は注意が必要です。
■パスワード設定■
パスワードは数字や記号・大文字などを混ぜ、最低8文字以上で作りましょう。また、個人情報や一般的な単語は使用せず使いまわしも控えましょう。
英語の小文字大文字を使い8文字以上で作成したり、定期的にパスワードの変更を行ったり、過去3世代使用したパスワードの使いまわしはできないようにしたり、とパスワード設定のルールを設けている企業も少なくありません。
■離席の際はパソコンにロックをかける■
スクリーンセーバーの自動機能が設定されているパソコンは多いと思いますが、起動までの空白時間が存在します。席を外すときは自分でパソコンをロックしましょう。
Microsoft Windowsの場合、「Windowsキー+L」のショートカットでロックできます。
■ウイルス対策ソフトの設定をむやみに変更しない■
一般的なウイルス対策ソフトは、初期状態で定義ファイルの自動アップデートや定期的なウイルススキャン、ファイルアクセスを常時監視するリアルタイムスキャンの自動実行が有効になっています。
自分の判断で設定を変更することは控えた方がよいでしょう。
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