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アマチュア相撲と大相撲の違い
こんにちは。
僕がNoteを始めるにあたってコンテンツとして以下の四本柱にしようと決めてました。
1. 東大・東大生ならではの記事
2. 真面目な方法論や提言
3. 洋楽
4. 相撲
で、今までの記事を分類してみます。
・東大・東大生ならではの記事
リアルな東大生あるある、、リアルな東大入試あるある【~1日目編】、リアルな東大入試あるある【2日目編~】、東大の意思決定の遅さ、
・真面目な方法論や提言
僕の英語勉強法、無料でシリコンバレーに行った話、iPadの有効活用、「ヨビノリ」は理系大学生における救世主である、就活に時間をかけすぎず、大学生活を有意義に過ごせ
・洋楽
最近聴いているアーティスト、洋楽好きが勧める、本当の名盤【初心者編】、なぜ定額音楽アプリは洋楽の表記がカタカナなのか、なぜロックはヒップホップに取って代わられたのか?シリーズ(全4本)、独断と偏見で選ぶ、ヒップホップ版Greatest Songs Top 10【10位~6位】、独断と偏見で選ぶ、ヒップホップ版Greatest Songs Top 10【5位~1位】
なんか気づきますよね。
そう、相撲が圧倒的に少ないんです!
特に意識してなかったんですが、そういえば全然書いていないということに気づいてしまったので、相撲の記事を書こうと思います。
アマチュア相撲の話です。
アマチュア相撲とは?
そもそも普通の人は大相撲とアマチュア相撲が別個で存在していることを知らないかもしれませんが、大相撲は日本相撲協会が、アマチュア相撲は日本相撲連盟が運営しています。
その名の通りアマチュアがやる相撲のことで、具体的には子供、中学生、高校生、大学生、社会人…大相撲以外のすべての相撲のことを指します。
競技人口は非常に少なく、高校生は2015年に970人です。
大相撲に対するアマチュア相撲の地位
アマチュア相撲は、大相撲からやたら虐げられがちです。
まあそれも仕方のないことかもしれません。江戸時代から続く大相撲と違い、アマチュア相撲が形になり始めたのは戦後、しかも大相撲を模範として発展したものであり、実力も大相撲のほうが上回っています。大相撲は満員ですが、アマチュア相撲ファンはかなり少ないのも事実です。
実際、彦山光三という人は「国技相撲以外に別種の相撲があるはずもない」と言ってしまっているぐらい、明らかに下の地位に置かれていたのです。
明文化によるルールの差異
アマチュア相撲は、第1回から国体の種目だったため、大相撲ではあやふやだったルールが非常に細かく規定されています。
その中でも特に異なるのが、立ち合いです。
上記リンクの第6章、第46条にはこうあります。
第46条 「立合い」は、選手双方が同時に両手を土俵に付き静止した後、主審の「ハッケヨイ」の「掛声」により立ち合う。
これは大相撲とは明確に異なります。大相撲は、互いの呼吸が合えばそのまま立ちますが、アマチュア相撲の場合、手がついた後審判のコールを待たなければいけません。
さらに仕切りも異なります。
大相撲は、皆さん思い浮かべるように、何度も塩をまいて、時間いっぱいになったら立ちますが、アマチュア相撲の場合は、名前が呼ばれたら一回の蹲踞でもう立ち合いです。
アマチュア相撲独自の競技要件
このようにルールが多少異なるアマチュア相撲ですが、試合形式の違いにも触れておかなければなりません。
大相撲の場合、番付が近い者同士で1日1番の取り組みが組まれ、それを人場所15日間繰り返して、トータルの成績を競います。それをキャリアを通して積み上げていく形式です。
一方、アマチュア相撲では、基本的に大会は一日で終わる上に、勝ち抜き式です。その対戦に両者の実力は勘案されず、最初のほうはめちゃくちゃに力量の差があるもの同士が当たったりします。
勝ち抜き戦なので、負ければ挽回の機会はなく、その大会は終わりです。大学なら4年、高校なら3年と、キャリアの期間が限られているので、一つ一つの大会の重みは強く、負けても次の日がある大相撲と比べ、目の前の一番に勝つことの重要性はより高いとも言えます。
さらに、団体戦があることが大きな違いでしょう。
アマチュア相撲系YouTuberで個人的に親交もある網谷さんも、アマチュア相撲では団体戦のほうが重視されると言っているぐらい、団体戦の存在というのはアマチュア相撲において大きいです。
そんな、一発で終わる可能性があるアマチュア相撲において、変化を規制することは難しいです。
大相撲の場合では品格というぼんやりしすぎた言葉で建前として機能していますが、アマチュア相撲は「見がいのある相撲」の提供を目的としておらず、目の前の勝利の重要性が高い(特に団体戦の場合、チームに影響する)ので、機能しません。そのため、変化や、相手の呼吸をはずすこともままあります。
なので結構読み合い、技の掛け合いが多く、小兵力士が比較的に活躍する土壌もあるのが特徴的です。
アマチュア相撲の楽しみ方
そんなアマチュア相撲はどうやって楽しんだらいいんでしょうか?
僕のおすすめは、団体戦を楽しむことと、大相撲の力士の学生時代を見ること、一人追う選手を見つけることです。
前述のとおり、団体戦というのはアマチュア相撲において非常に重要な地位を占めます。そしてこれは大相撲にはないものです。
もし大相撲ファンだったら、稀勢の里と白鵬がチームになって朝青龍と日馬富士チームと戦う、みたいになったらワクワクしませんか?そんなハイレベルなチーム戦が行われるのが団体戦です。
アマチュア相撲の団体戦は3人制か5人制がほとんどで、レギュラーに選ばれるだけでもなかなか難しいので、レベルの高い試合がよく見られます。
大相撲の力士の学生時代を見る、これもおすすめです。
この方法の場合、基本的には過去のアマチュア相撲の試合を見ることになりますが、入り口はそれでいいと思います。
今の日本人力士のかなりの割合がアマチュア相撲経験者なので、探せばすぐに見つかります。いくつか人気力士のものを貼っておきます。
炎鵬
遠藤
朝乃山vs宇良
また、一人追う選手を作るというのは、できるだけ強い力士でプロ志望の人がおすすめです。
それがいずれプロに入ったりしたら本当に面白いと思います。
例えば個人的には、現在十両の若隆景と大会で当たったことがあったり、先輩が豊昇龍と稽古してたり、先輩が正代と当たったり、というきっかけがあって、それ以降追ったりしているのですが、そういうのがあるとアマチュア相撲と大相撲双方が楽しめて面白いです。
まとめ
アマチュア相撲というのは、大相撲と異なりルールの明文化が求められた過程で、ちょっと異なったルールになっています。
特に団体戦はアマチュア相撲独自の面白さがあるので、是非見てみてください。
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