"ビタミンCやソラレンが日焼けの原因に"の誤解を解きたい!
ビタミンCの生理作用に「メラニンの色素沈着の緩和=日焼けして肌が黒くなるのを防ぐ」というものがあることは多くの人に知られているのではないだろうか?
その一方で「ビタミンCは日焼けの原因になるので朝にビタミンC美容液を塗ってはいけない」「果物を食べた後、ビタミンC(orソラレン)の血中濃度が高いまま日光を浴びるのは良くない」という情報も見かける。つまり、ビタミンC(orソラレン)を体に取り入れたあと紫外線を浴びるのは、日焼け・シミ防止の観点からみると逆効果というわけだ。
これらの誤解について今回は私なりに少し考察をおこなっていこうと思う。
まずはビタミンCがシミの原因になるというのは全くの誤解である。おそらく"ソラレン"という物質との混同だろう。ビタミンCを多く含む柑橘類などの食品にはたいていソラレンが含まれている。そこから起こった勘違いだと思われる。確かにソラレンは紫外線に反応して肌に影響を与える「光毒性」を持っている。
次に言いたいのがソラレンは(乱暴に言ってしまえば)シミの原因とはならないこと。
ここからは、駒沢女子大HPから全面的に引用。
美肌や美白の意識が高い人たちへ向けて
としてソラレン含有量一覧表を公開している。(キウイに関しては先生自ら測ってみたそう)詳しくはご自身でHPを確認していただきたい。
ほかにも日焼けに影響が出る閾値mgなどが丁寧に記されている。
ざっくり結論を述べると、ソラレンを比較的多く含んでいる食べ物に関してもキロ単位で食べない限りは無視できる程度である!
そして、この文章は以下のように締めくくられている。
ソラレンに関しては私もずっと誤解をしていたので戒めをこめて、正しい情報の拡散に少しでも協力したいと思い、この記事を書いた。
レモンを顔に乗せたまま日光浴をしない限りは大丈夫じゃないかな。昔アンビリーバボーかなんかでプールサイドでオレンジで遊んで?パックして?日光性皮膚炎になった子供たちが紹介されていたから…
西山一朗(2020)「「果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします【拡散希望】」駒沢女子大学
https://www.komajo.ac.jp/uni/window/healthy/he_diary_teacher_20002.html