城山文庫の書棚から055『AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方』伊藤穣一SB Creative 2023
最先端のAI事情、いま話題のChat GPT。MITメディアラボ所長を務め、今月から千葉工業大学の学長に就いた伊藤穰一さんによる平易な解説。最新の業界見取り図も披露。
昨年11月にリリースされた生成AI・Chat GPTは瞬く間に利用者が1億人を超え、ちょっとしたブームを巻き起こした。いよいよAIが人間を超えるかといった論調も見られたが、現在はだいぶ落ち着いてきている。
様々なな業種で仕事が奪われるという悲観的な意見が多い中、穰一さんの見立ては楽観的だ。所詮は道具でしかない生成AIを上手に使いこなすことで作業時間は大幅に短縮され、その分クリエイティブな仕事に集中できる。その通りだと思う。
間違いなく言えるのは、Chat GPTをはじめとするAI・DXを使いこなす人とそうでない人で見える世界が変わっていくということだ。必要最低限のAIリテラシーを身につけることが否応なく求められる。そこには追いついていきたい。