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城山文庫の書棚から006『地球が燃えている』ナオミ・クライン 2020(大月書店)
2020年のアメリカ大統領選挙で民主党候補・バイデン氏らが掲げた政策、グリーン・ニューディール。そのバイブルとも言える本書のタイトルは、比喩でもなんでもない。気候破壊の影響を受け、世界中で山火事・森林火災が多発して生態系に甚大な被害をもたらしている。
「自然を支配するのではなく、自然の再生サイクルを尊重することに基づく新しい文明のパラダイムが必要だ。それは、自然の限界に極めて敏感なものであるべきであり、その限界には知性の限界も含まれる。」
思い切ったCO2削減は不可避だが、それを行えば必然的に、GDP成長率を何より優先する現行経済システムに真っ向から挑戦することになる。我々はその選択の岐路に立たされている。