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ボドゲメイカーズフェス@note placeレポート。集まって遊ぶ楽しさと、クリエイティブを絶やさぬために。

4月24日土曜日、ボドゲメイカーズフェスというイベントがありました。

noteさんのイベントスペース「note place」をお借りして開催した、ボードゲームのクリエイターが集まって、交流して、遊ぶイベントです。僕はバンソウのメンバーとして企画から携わっていました。

本noteではそのイベントレポートとしての一部始終とひやっとしていた舞台裏を少々、そしてどうしても開催したかった意図についてお話ししたいと思います。

当日のながれ

当日は13時ごろからスタートしたボドゲメイカーズフェス。

登壇者として集まってくれたボードゲームのクリエイターはホソヤタケヒロさん、ヤブウチリョウコさん、あっとわんさん、E.B.C.さん、バンソウの5組です。

来場者の方々の中にもボードゲームを作っている人、ボードゲームをこれから作ろうとしているクリエイターがいらっしゃるようでした。

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スタートは各クリエイターの制作したゲームの紹介、デザインのポイントを話すライトニングトーク(LT)から。短い時間ではありますが、これだけでもそれぞれがゲームを作る過程や重視しているポイントが異なることがわかります。

紹介の仕方も、クリエイターごとに全然違うのが面白いところです。

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それぞれの話は関美穂子さんにグラフィックレコーディングをいただきました。要点を分かりやすくまとめていただいていて、登壇した側としても嬉しいです。

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LTのあとは、紹介されたゲームを実際に遊んだり、来場者とクリエイターが交流する時間に。

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並行して、1ゲームずつプレイの様子を配信していました。配信には制作者の実況解説付きです。意外と、珍しいコンテンツかと。note placeのスゴい機材とnote田中さんのおかげです。ミヤザキも『サラダマスター』のプレイ時に解説をしましたが、裏話も自然と出てきていた気がします。

LTと各ボードゲームのプレイ配信の様子はアーカイブ動画をご覧ください。

会場では終了予定時刻だった16時をやや過ぎるまで、楽しげな声が絶えませんでした。集まっていただいた方には目一杯ボードゲームと交流を楽しんでいただけたのではないかと思います。

緊急事態宣言決定。そもそも開催できるのか?

無事にイベントは終わりましたが、開催されたのが「4月24日」と聞いて、あれ?と思われた方もいるかもしれません。

実はこの日は既に都内が3回目の緊急事態宣言に入ることが決定しており、翌日25日からは期間に入るというタイミングでした。何人かの来場者の方からは、開催されるんですか?とお問い合わせもいただきました。

我々もかなり直前まで、できないかも…とヒヤヒヤしつつ準備を進めていましたが、それでもnoteさん側の尽力もあってなんとか開催できることになりました。

ただし募集人数は運営も含めて当日会場にいる人が収容人数の半分以下になるように調整。当日は皆様にお手間をかける形になりましたが、入り口での検温、うがい、連絡先の共有をお願いしました。開催中も座席の間隔は可能な限り広く取り、ボードゲームを遊ぶテーブルもプレイに必要な以上に広く用意しました。

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また、飲食を伴う懇親会もなし、終了後は速やかに解散し、運営側もイベント終了後の打ち上げ等をしないという条件下での開催でした。

それでも、集まって遊ぶ楽しさを絶やさぬために

イベントとして上記のような厳しい制限を受けても、それでも開催をしたかった理由は主に2つあります。

まず、対策をきちんとすれば感染者を出さずにボードゲームのイベントが実施できるのだという実績を作ること(もちろん、まだ時間をおかなければ結果が出ないので油断はできません)。ボードゲームは性質上、どうしても対面で遊ばざるを得ないホビーなので、ここで安心感をもってもらうのは非常に大事だと思います。

また、先々週に開催された国内最大規模のボードゲームのイベント、ゲームマーケット2021春の結果と様子を受けたこともあります。

前回の結果を踏まえて盛り上がりを可能な限り欠かない感染症対策で実施された今回は、いち出展者の主観としては前回よりも良い形での開催になっていて、アークライトさん(主催の企業)すごい、ありがとうという気持ちになりました。しかし発表された来場者数の数値だけを見ると減少傾向にあり、また全体的にお客様の反応が振るわないというサークルさんも多く見られました。

その理由のひとつに、ほとんどのブースで試遊スペースがないことが挙げられると思います。ゲームマーケットの醍醐味はゲームのクリエイターと交流し、熱気を受けて直接ゲームを購入できることです。クリエイター側も来場された方から直接感想をいただいたりして、創作の意欲が湧いてくるものです。

その熱気の発生源の一つが、その場で実際にゲームを遊べたり、遊んでいる人が見られる試遊スペースでした。しかし現状はどうしてもブース間の空間を広く取る必要もあり、一部ブースを除いて試遊スペースがありません。数千人が集まるイベントなのでやむをえませんし、正しい判断だと思います。実際、開催から2週間経った現在、感染者が出たという話はありません。

ただ、前回に引き続きその状態なので、リスクと天秤にかけて参加を控えられたというかたも多かったようです。出展者側でも、参加を見合わせる方がちらほらと見られました。

とはいえ、試遊を伴うイベントで起こる熱気はボードゲームというジャンルの魅力の一つでもあります。今回のように、少数でも集まって、交流して、遊ぶという機会を設けることで、それを絶やさない「種火」の一つになればと思いました。

偶然ですが、今回会場でグラフィックレコーディングをしてくださった関さんがおっしゃっていることともリンクしています。

そんな、「感染症対策をきちんとした上で次にも繋がる、ボードゲームの熱気が生まれる場の一つを作りたい」というイベントだったので、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションを掲げるnoteさんと組んでやるからには、どうにかやりたい…!という勢いと調整で開催にこぎつけたのでした。

とはいえ、初めての試みであるということもあり、関係者各位のご尽力と優しさに大いに助けられて開催できたイベントになりました。noteのゲームカテゴリディレクターの須山さん、配信まわりをまるっと担当いただいた田中さん、登壇者としてご協力いただいたホソヤさん、ヤブウチさん、あっとわんさん、E.B.Cさん、関さん、ご来場、視聴いただいた皆様には感謝しかありません。次はもっといいイベントに…!

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というわけで、今回の反省とフィードバックを踏まえて、今後もまたnoteさんと一緒にボードゲームのイベントを開催したいと思っています。

ボードゲームの熱気を絶やさないためにも、ご協力いただける方はぜひお声かけください!!


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