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のび太のまま大人になった
今回は自由苦手軍団の真実のホタテが編集した、とが太の日記本「ねずみ日記」を紹介します。
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「ドラえもん」とのび太についての印象は?
ドラえもんは誰もが1度は目にしたことのある作品だと思います。
あなたはドラえもんは好きでしたか?嫌いでしたか?
のび太はどんな子でしたか?あなたの中にものび太はいますか?
あなたの中ののび太は、今どうなっていますか?
のび太=反面教師という見方
わたしは昔はドラえもんが好きでしたが、小学校の高学年ぐらいから少し嫌いになりました。
のび太が毎回同じような失敗をしているように見えたからです。
何でも楽しようとするし、人の話を聞かない。調子に乗って、痛い目に遭う。
そうはならないようにしましょうという教育的なメッセージが含まれているように感じました。
大人になってみるのび太の魅力
大人になって漫画を読むと、そんなふうな教育的メッセージは感じませんでした。
アニメと漫画で多少違うのかもしれませんが、失敗についての見方も変わったのかもしれません。
のび太の良いところにも目が行くようになりました。
のび太は優しくて素直です。そして、できるやつを羨ましく思いつつ、自分のままで活躍できる方法を探します。
「ねずみ日記」では、「自分はのび太のまま大人になった」という、とが太による日々の記録です。下記に一部を抜粋して紹介します。
自分はのび太のまま大人になった。能力がないのに努力をせず、怠惰なまま生きている。能力がないことを改善するわけでもなく、能力がないからこそどうするかを考える。のび太の場合はそれが道具とかけ合わさって話が展開していく。自分の場合は、能力がないことで数少ないできることに目を向けて生を展開してきた。でも節々でその限界は来て、適応していかないと生きていけないと思いつつ、たまに乗り越えたり、ほとんど乗り越えられなかったりを繰り返している。
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ここでは、能力主義批判を行うつもりはない。まあそれはそれで大事だと思うが、「社会と自分の間の揺らぎをどう味わって生きるのか?」といった生き方に関心があるからだ 。
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自分は適応の不安に押しつぶされそうになっても、自分を殺さずに正直なまま生きていきたい。でも生活しないといけない。完全に無理ゲーだが、そこの揺らぎ、引き裂かれを楽しむことを忘れたくない。その記録としてこの日記本を残しておきたい。
「ドラえもん」の原作漫画が描かれたのは昭和であり、のび太は小学生で隣にはドラえもんがいました。
今の時代にのび太が大人になったら、どんな風に生きているでしょうか。
そんなことを想像しながらこの日記本を読むのも面白いかもしれません。
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1/19(日)の文学フリマ京都9で、既刊の「自由苦手 詩と感想文」に加えて、新刊の日記本「自由苦手 日記」「ねずみ日記」を販売します。
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