【2024年上半期】audibleベスト5!
2023年末からハマっている、Audible。約1年で60近い作品を聴いてきました。オープンイヤーのイヤホンをつけて、毎日の通学や家事の時間に聴いているのですが、ちょっと気になるのが使い勝手の悪さです。
ジャンル別、期間別のランキングなどはあるものの「なかなか新しい作品と出会えない」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、ぜひ聴いて欲しいAudible作品を紹介します。
5位『六人の嘘つきな大学生』
舞台は就活の最終面接。選ばれた6人の中から1人だけが内定するという極限のグループディスカッションの最中、誰かが置いた封筒によってそれぞれが隠していた過去が次々と暴かれていきます。いったい誰が犯人なのか、そしていったい誰が内定するのか。私は聴いたときにちょうど就活生だったということもあり、共感できる内容も多くて引き込まれてしまいました。
主題としては性善説VS性悪説とも読み取れますが、作者が描きたかったのは社会システムの不完全さと、それゆえに人を信じることの貴重さ、といったところでしょうか。
なんといってもこの本のポイントは読者のミスリードにあります。
いつの間にか作者の掌の上で踊らされていることでしょう。
4位『犯罪者』
テーマは「自己犠牲の愛」でしょうか。
通り魔殺人の裏に隠された真実を暴くべく、力のない人々が命を懸けて権力に立ち向かっていく。太田愛先生の重厚な社会派ミステリーからは目が離せないですね。
3位『成瀬は天下を取りに行く』
2024年本屋大賞とのことですが、納得。
挑戦を続ける成瀬が、読んだ全員に一歩踏み出す勇気を与えてくれることでしょう。
2位『プロジェクト・ヘイルメアリー』
あの大ヒット映画『オデッセイ』の作者が書いたSF大作です。『オデッセイ』が個人的にどはまりだったのでめちゃくちゃ期待してたのですが、その期待を遥かに上回ってきました。ちなみに出会ったきっかけは個人的にお気に入りのPodcast「ゆる言語学ラジオ」パーソナリティの堀元氏が配信内で紹介していたことです。
内容としては、SFとしてオーソドックスな1人宇宙に行くという話なのですが、見せ方が非常にうまいです。伏線をちりばめながら、読者を惹きつける細工が細部にまで施されています。映画化も決まっているそうなので、必ず見に行きます。
1位『同志少女よ、敵を撃て』
家族と村を失った少女がロシアの赤軍の狙撃兵としてWWⅡに参戦していお話です。少女であるが故、前線で戦わない狙撃兵であるが故の葛藤が良く描かれています。本当に出会って良かったと心から思った作品です。
まだ未読、未聴の作品があれば、ぜひ楽しんでみてください。