#159.できることは
妻に何でもしてあげたい。
そう思っているが
現時点で妻にしてあげれる事は
限りなく少ない。
こと治療に関しては殆どない。
妻の脳腫瘍発覚当初から
様々な病院へ行って
セカンドオピニオンなど話を聞いて来た。
ただどこも同じような話。
「残された時間を大切に・・・」
「子供のためにできることをしてあげましょう」
良い話なんて殆どなかった。
そして現時点の妻の容態は
予想された予後の通り悪化していっている。
私自身は
残された時間がどれだけあるのか。
できる事はないのか。
そんな事をいつも考えている。
前回の緩和ケアでも
できる事はないんですか?
そんな質問をした。
ただその回答は
「ご家族が常に奥様へ寄り添ってやること」
在宅へ移行した理由は
家族で常に妻に寄り添うこと。
それも大きな理由の一つにはなっており
今はそれを達成できているとは思う。
ただ他にできる事はないのか?
そんな事を考えている中、
在宅医の先生から「丸山ワクチン」の話が出た。
丸山ワクチンについては
以前、調べたことがある。
免疫療法の元祖の様なイメージだが
こと大学病院やらでは評判がすこぶる悪い(セカンドオピニオンの時に聞いたこともある)。
真偽は不明だが、web上では「丸山ワクチン患者会」の様なサイトがあり体験談の記載はある(結構古い情報も多かったイメージ)。
費用は自由診療ではあるが
活性化自己リンパ球や樹状細胞ワクチンなどに比べて
約2ヶ月(1クール分)11,000円と安い(別で摂取する先生に払う技術料がかかるが・・・)。
副作用は殆どないとのことで
それが「在宅でもできる事」だったので
今日からやってみた。
怪しい、効果がないといえば
そうかもしれない。
ただできる事はやってみたいと思う。
脳腫瘍患者でもやっている人はいる
そんな話を聞いた事があるので
もしやっている人がいれば
効果含め副作用はどうか
教えて欲しい。
本当に思うのは
がんは標準治療が効かなかった場合
選択肢が少なすぎる。
そもそも大学病院などでは
標準治療以外の治療について
否定的な所が多いと思うが
では別の治療はないですか?と聞くと
「緩和ケアを検討しましょう」とか
「残された時間を大切に」とかの話になる。
患者含めその家族が聞きたいことは
医学的に認められた治療法ではなく
そして保険診療だろうが自由診療であろうが関係なく
治る可能性のある治療。
主治医とはそういったコミュニケーションを図りたかった。