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先生のiPad活用術 〜授業編〜
この記事では、iPadを普段の授業でどのように使っているのか、その使い方について各教科ごとに紹介します。
まず、授業でiPadを生かす上で必要なのは、教科書のデータと電子黒板です。
この2つが揃わないとiPadは真価を発揮しません。
よく分からないという方はまずこちらの記事をご覧ください。
この2つが揃えば、教科書がiPadでパッと閲覧でき、サクッと電子黒板で大きく表示できます。これだけでも、十分iPadを持つ価値はあると思います。
ここからは、そんな使い方も含め、普段の授業で使っている使い方を各教科ごとにより具体的に紹介します。
国語
①教科書のスクリーン化
電子黒板に教科書を映すだけ。挿絵を用意したり、拡大コピー機で教科書を印刷したりする手間はもう入りません。
②ロイロノート
初発の感想をカードに書いて提出させ、シェアしたり場面ごとに分けて学習課題を作ったりしています。
またシンキングツールのプロットダイアグラムを使って、物語の山場を考えさせたり、YやXチャートを使って話の構成を整理したり、ピラミッドチャートを使って意見の比較・検討をしたりするなどの使い方もしています。
このロイロノートは全国で導入されている自治体も増えてきましたが、もし導入されていない場合は、個人で申請すれば、1クラス分は無料で使うことができます。
※ロイロノートとロイロノートスクール(クラウド対応)の両方がありますが、ロイロノートスクールの方がおすすめです。
算数
算数は、反転授業でしています。詳しくはこちら
子どもはまず、家でノートに次の日の学習の予習をしてきます。そのノートを発表前にiPadで撮影し電子黒板に映しています。
子どもは大きく映し出された自分のノートを使って、クラスのみんなに説明します。これまでも書画カメラでもそのような使い方ができましたが、書画カメラよりも圧倒的に手早くできるので、授業もテンポよく進めることができます。
最近は児童一人に一台のChromeBookが配られたので、授業開始時に自分のノートを撮影してロイロノートで提出させています。
そうすることで、教師は手元のiPadのロイロノート上で全ての児童のノートを見ることができます。授業で意見を積極的に発言しない子の考えも拾うことができたり、比較させたい考えを画面に並べて電子黒板にミラーリングして映し、授業に生かすことなどもできます。
※画像は拾い画です。
理科
理科は、NHK for schoolをよく使います。単元の導入や終盤に見せています。
学年や教科を事前に登録しておけば、アプリを開いてすぐに動画を見つけられるのもメリットが大きいと思います。
理科もロイロノートをよく使います。実験の予想をシェアしたり、実験の方法を図で考えさせたりしています。実験中には、実験の動画をiPadで撮影することもあります。考察時に、動画で他の班の実験結果がたしかめられるので便利です。
社会
社会は、教科書の図や資料を大きく映す時に使っています。また、「グーグルアース」や「グーグルマップ」もよく使います。
教科書に載っている場所は、写真だけだとイメージしにくいので、iPadを使ってプチ社会見学ツアーをしています。
あとグーグルマップのタイムラインという機能を使えばGPSログが記録され、その時とった写真も自動的に表示されるので、社会見学の振り返りに使っています。
英語
英語は、実はほぼALT任せなので(小声)あまり授業では使っていませんが、ALTとの会話の内容が分からない時にはGoogle翻訳を使っています。
また、子どもが「これ英語で何て言うの?」何て聞いてきた時にも、こっそりGoogle先生に聞いた上であたかも知っていたかのように答えています(内緒)
他にも「ジョリーフォニックス」というフォニックスの学習を朝学で取り入れていて、その絵本やCDをiPadの中にデータで入れています。
本やCDを用意したりする手間が省け、サクッとできるで朝の短い時間を有効に使うことができます。
体育
体育の使い方は2つです。
まず事前学習です。事前学習では運動のルールやポイントを学ばせる時に使います。NHKの「はりきり体育ノ介」や文科省のYoutube動画などをよく使います。
単元の最初に動画を活用してイメージを持たせておくと、見通しを持って活動することができます。
また運動中はiPadを使って動画撮影をすることもあります。跳び箱のフォームの確認をしたり、バレーなどのチームプレーの問題点を見つけさせる時に使ったりしています。
フォームの確認には、このアプリが便利です。撮影後の数秒後に自動で再生されるので、子どもがいちいち写真を開いて再生という作業をしなくて済みます。
また撮影時には、こういう三脚があると便利です。
本当はまだまだあるのですが、多くなりすぎてしまうのでこの辺で終わりにします。使ったことのない先生には、少しはイメージができたのではないでしょうか?
iPadは本当に使い方次第で無限の可能性を秘めたアイテムです。
ぜひこの例も参考にしながらその無限の可能性を一緒に探していきましょう。
また、こんな使い方もできるというものがあれば、教えていただけると嬉しいです。
長々と読んでいただきありがとうございました。
次回は授業で使えるiPadアプリについてまとめたいと思います。