あー忙しい
一昨日のことで、順番が前後するけど、書きます。
この日は、みんなが帰路につく頃、逆流するように会社に向かった。忙しすぎて、夕方のタイミングしか、手を止めて移動できる時間がなかった。対面の面接があり、行かなければならなかった。
最寄り駅のホームでも、PCを開き、電車が来るまでの間、急ぎ対応の仕事を片付けていた。
ふと気がつくと、横でお兄さんがおばあさんに、目的地までの電車の乗り継ぎを教えていた。
でも、なんか様子がおかしい。さっきから同じことを何回も繰り返して言ってるな。わずか3分程度の間に、同じ質問を7回も繰り返していた。
3回目くらいで、僕は気づいた。
"このおばあさん、認知症だ"
お兄さんもイライラしてきていたので教えようかどうしようか迷ったが、仕事でそれどころではない。心を鬼にして、仕事を片付けて電車に飛び乗った。
"おばあさん大丈夫かな"
頭をよぎった。きっと、どこから乗って、どこに向かうのか、道中忘れてしまって、降りるべき駅ではない駅で降りてしまって、目的地に辿り着けなくなっていたのだろう。認知症は、ある時までの情報しか蓄積できず、新しい情報がほとんど記憶できない。大学生の時に、言語学を学ぶ過程で認知症のことや自閉症のことを学んだ。
何回も同じことを短期間に聞かれるのは、イライラしてくるが、知識として持っていたら、無駄な感情はわかない。自分の祖母が認知症だったが、イライラすることなく、同じ質問には同じ答えで返した。でも、客観的に聞いているとだんだんとおかしくなってきてしまった。人ごとだからだろう。
でも、5回目くらいまではトーンを変えずに答えていたお兄さんは、すごい優しい人だったんだなって思う。
2日経ってるけど、あのおばあさん、まだ電車に乗ってるんじゃないかな。。。
ってくらい、多分目的地に辿り着けていないと思う。
家に帰れてると良いけど、、、
こうやって行方不明になっていくのだ。
いやー、夜中まで仕事して腹減った。