見出し画像

自分と他人を再発見する”ストレングスファインダーワーク”をやってみた

 Mutureでは事業を通じて「相利共生の未来を実現する」という夢を掲げています。相利共生を実現するには、事業・人問わず、「理解した・分かった気」にならず、常に新鮮な気持ちで互いを知ろうとする姿勢や行動が重要だと考えます。
 しかし、普段の業務では特定の側面しか見えづらかったり、リモート中心ゆえに余白のあるコミュニケーションが生まれにくくなってしまうことも事実です。そこで月に1回「Nice to μ you!」という全社MTGを行い、業務から離れたカジュアルな場でリラックスした気持ちで事業と人を知る機会を作っています。
 先日は自分とメンバーの相互理解のため、ストレングスファインダーをつかったワークショップを開催しました!

 🙇‍♀️ 筆者はストレングスファインダーの認定資格は保有しておりません。公式テキストなどをもとにワークを設計しましたが、誤った解釈がある可能性があります。一例としてご覧ください。


■ワークの目的

全社MTGを企画する際の3つの観点

 全社MTGはI/You/We3つの観点で企画を行なっています。今回のストレングスファインダーワークはひとりひとり(I)/チーム全体(We)に焦点を当て企画しました。

ひとりひとりが
すこやかに仕事に取り組みバリューを発揮するために、自分自身の強みや扱い方を再発見し、力を発揮しやすい物事への取り組みやアプローチを身につける。(例:苦手なことの捉え方を変えて得意なやり方でアプローチできるようになる /当たり前だと思っていた特性に自覚的になり、投資ができるようになる など)

チームとして
・一人で全方位を賄うことはできない。自分にとっての当たり前に気づき、互いの違いを知ることで、リスペクトし関係性の質を高める
・相手との違いに自覚的になり、チームワークの強化につなげる

■ストレングスファインダーとは

 人が持つ才能を177問の質問を通じて明らかにするテスト。才能は「4つの領域(実行力・人間関係構築力・影響力・思考力)」「34個の資質」に分類されます(レポートのサンプルはこちら資質を知ることで以下の3つを行うことを目的としています。

・自分が本来得意とすることを発見する
・自分の最も優れた才能を強みにする方法を学ぶ
・個別化された結果とレポートを使用して、潜在能力を最大限発揮する

gallup公式HPより抜粋

■実際のワーク内容

💻事前:ウェブテスト受験

 今回は「クリフトンストレングス34」という34個の資質全順位と上位5つの資質について解説を受けられるウェブテストを利用。選択式のテストで45分ほどかかるのですが、仕事中だと業務状況や仕事で求められる思考にひっぱられてしまうということで、始業開始直後の1時間を推奨受験時間としました。

🗣当日

<用意したもの>
①レポート結果
②オンラインホワイトボード (今回はstrapを利用しました)
③ワークシート       (詳細は後述)

<タイムスケジュール>

❶イントロ

ファーストインプレッション
目的
チェックイン/ワークを行う狙いのセットアップ
やったこと
・レポート1ページ目に載っている結果サマリをみて感じたことを付箋出し
・コメントを踏まえ、下記「受験結果を正しく使うために注意したいこと」を説明

<受験結果を正しく使うために注意したいこと>
 レポートには資質の特徴や理解を深めるための設問が掲載されており、大変読み応えがあるのですが、結果をどう捉えるかのセットアップがないと「面白かった!」で終わってしまったり、誤った解釈でネガティヴな影響を与えてしまうため、以下の4つを共有しました。

公式テキストなどから作成

❷個人対話:レポートの読み込み

 レポートの中身をより自分と結びつけて内省がしやすいよう、ワークシートを作成、4つのステップでワークシートを埋めながらレポートの読み込みを行いました。

オンラインホワイトボード上に作成し、相互閲覧がしやすいようにしました

step1:上位5つの資質を理解しよう
🙆 目的
自分の資質の概要理解
🖋やったこと
・34のレポートにある各資質「成長する方法」「(資質名)を活用することで成功する理由」を読んで、ワークシートへ転記 

step2:上位5つの資質を自分の中に発見しよう
🙆 目的
・過去の自分を振り返り、当たり前だと思っていたことも強みになることを発見する
🖋やったこと
・レポートの【あなたのXXXがユニークな理由】を読み、「納得!わかる!」と思ったところへマーカーを引く
・マーカーを引いた中で1番腑に落ちた内容をワークシートの【特に納得した特徴欄】へ転記
・特に納得した特徴がこれまでどんな場面でポジティブに発揮されたか振り返り、ワークシートの【ポジティブに発揮した場面】へ記入

step3:上位5つの資質を冷静に捉えよう
🙆 目的
資質にはネガティブな影響を与える使い方もあること、無意識に自身も行っていることを内省
🖋やったこと
・レポートの【盲点に注意】を読み、「ドキッ!!」としたところへマーカーを引く。
・マーカーを引いた中で1番腑に落ちた内容をワークシートの【思い当たる盲点】に転記
・思い当たる盲点がこれまでどんな場面でネガティブに発揮されたか思い返し、ワークシートの【ネガティブに発揮した場面】へ記入

step4:資質に投資する方法を考えよう
🙆 目的
理解した資質を明日から活かすアクションを考える
🖋やったこと
・レポートの【ポテンシャルを最大化する行動をとる】を参考にしながら「ポジティブな発揮の場面を増やすには?」「ネガティブな発揮の場面を減らすには?」を考えて、ワークシートに記入

ここでワークシートが完成!

サンプル:筆者のワークシート

5つの要素が一緒に並んでいることで、要素の共通点やつながりを俯瞰的に捉えることができました。

❸チーム対話:キャッチフレーズをつけよう

🙆 目的
他者の目を借りて、客観的に自分を知る
・共有を通じて、チームメンバーの理解に繋げる
🖋やったこと
・全体を3人ずつのチームに分け、語り手/聞き手/書き手を割り振り
・最初の5分で語り手が自分のワークシートの内容を話し、聞き手が深掘りの質問。書き手はやりとりをメモ
・次の2分で聞き手と書き手は「自分からみるとこんな人に見える!」というキャッチフレーズをつけ、語り手のワークシートに記載

キャッチコピー例

 「自分にとっては当たり前の行動でも、人からはこう見えるんだ!👀」という発見がありました。

❹全体で:自己紹介

🙆 目的
自分の強みをポジティブに発揮できる場の発見
・共有を通じた相互理解
🖋やったこと
・参加者が全員集合し、ひとりずつ以下の形式で自己紹介
  ✅私は____________という5つの資質をもっています
  ✅今日のチームメンバーは私のことを_________と表現してくれました
  ✅_______な場面で力を発揮できるとおもうので、声かけてください!

🍀後日:分布図共有

🙆 目的
・同じ資質を持っていても一括りにせず、さらにお互いの違いを実感する
・業務で困った時に、助けを求めやすいきっかけづくり
🖋やったこと
誰がどんな資質を持っているか/どんな時にポジティブネガティヴに働きやすいかをまとめた「Mutureメンバー全体の分布図」を作成し共有

4つの領域ごとに資質を持っているメンバーとその特徴をリスト化

■やってみてのGood&More

😆Good

  • レポートを読むだけでなく、自分との結びつきをシートにまとめることで、より自分ごとにできた。テストを受けて終わりにしないことが重要

  • 自分を俯瞰する機会になりました。自分にとって当たり前であったり、強みとして認識していなかったものを発見でき、今後の自己成長を考える手がかりにできそうという声もあった

  • 自分を知るだけでなく、対話を通じてメンバーを理解することができる

🤔More

  • 結果について

    • 5つの資質を総合的にどう捉えるかについては素人では踏み込めなかったので、目的に応じて専門知見を入れることも必要

    • 違いの個を知るからさらに進んで「単発に終わらせないためにチームにどう活かすか」についてはさらに検討

  • 時間配分・進行について

    • メンバーの繁忙具合の配慮と誤った読解を防ぐために、レポートの読み込みもワークショップの中に入れたが、ワークシートを埋めることに一生懸命にならざるを得なかったので、事前にやってもらうかゆとりをもった時間が必要

    • キャッチコピーを作る対話についても、理解を深めるためには1人あたりの時間をもう少し長くしてもよい。また、1つの組み合わせだけで行なったが、メンバーを変えて複数回行うことでより視点を増やせた。

 やり方には改善点がありましたが、個にもチームにも一定の効果が見込めるため、Mutureでは今後新しいメンバーが加わった時のオンボーディングプログラムに組み入れながら、自己発見やチームビルディングに活用していく予定です😆

🙇参考情報

今回のワークを考えるにあたって、こちらの書籍や記事を参考にさせていただきました!

ストレングスファインダーの理解

ワークショップの検討


Mutureは丸井グループとGoodpatchの共創によって生まれたジョイントベンチャーです。”プロダクト”と”それを生み出せる組織づくり”の2つの観点で、DX支援を行なっています。

 わたしは、Mutureメンバーがバリューを発揮できる組織開発を担当しています。まだまだトライアンドエラーの毎日…。さまざまな企業の方と情報交換もさせていただきたいです!MutureについてもYOUTRUSTのカジュアル面談やDMなどでぜひお気軽にお声がけください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?