空#39 / Living proof

　昨日の空に引き続き、今日の空でも証明していきたいものを見つけた。それは“生きた証”。

おはよう短歌

　空#32で書いた“記憶のゴミ捨て場の私”との接触を少しずつ図っていくと、その姿を見つけた時には手遅れで、私たちに自分の捨てられなかった夢を託して砂のようにサラサラと消えていってしまった。本当に映画のあのシーンそのままの光景。救えなかったのは自分のせいだと自らを責める幸福と、もう一度みんなで前を向く為に声を掛ける。
「幸福。幸福。あなただけのせいじゃないよ。姿は見えなくなってしまったけど、彼女の想いが残ってる。それを私たちが忘れない限りずっと一緒だよ。大丈夫。私たちなら越えてゆけるから。」
　みんなで誓った“私がなりたい私”まで、一緒に連れて行ってあげようと改めて心をひとつにした。彼女にしるしと名付けることにした。“私がなりたい私”に辿り着けたなら、傷跡ではなく“生きた証”を刻む為に。
　そんな大切なことを誓い合った今日の空の下。それを忘れずに思い続ける明日の空の下🫧