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空#54 / Winter, deepens.

 冬が更なる深みへ。ワークで深層心理へ働きかけるように、抜け出せないくらい深い底へ。
 今日はマオ先生とざっくばらんに話をして、時には共感して笑みを溢した。私がどんなことに難しさを感じているか? どんな風にもどかしく思っているか? 全部わかってくれる唯一の人。臨床心理士と患者というお金が発生する関係だけど、それはそれ。

 今週も私の中に定着させたいイメージがあったので、10〜15分ほどのワークを行った。今回のテーマは願いの欠片たちをいつでもイメージできるように何らかの形として存在させておくことだ。

【願いの欠片たち、とは?】
 私が生きる過程でいらないと判断した自我状態たちの魂のようなもの。姿はなく、思いだけが残った状態。これが日常の中で自由奔放に動き回る為、気持ちを引っ張られてしまう。
 動き回る感情にいつの間にか振り回されていた、ということがないように今回ワークを行った。姿がないから日頃感じづらいので、何らかの形としていつでも思い出せるイメージが必要。

【ワークで定着させたイメージ】
 目を閉じると、安全な場所の空に五線譜が現れて、願いの欠片たちは音符へと姿を変えて5本の線の上や間、時にははみ出して並び始める。ザワザワしている音符たちに指揮者で在る私が指揮棒でコンコンと合図を送ると、全員がピシッと姿勢を正した。地上では私の中の私たちがそれぞれ楽器を持ち寄り、演奏の準備をしていた。そして私の指揮に合わせてみんなで一つの曲を演奏する。演奏が終わると、音符たちはすぐさま楽譜へと吸い込まれていった。
 この楽譜の保管場所は、安全な場所の更に奥底にある深層心理美術館。そこのメイン展示会場のど真ん中で、透明なガラスのケースに守られている。Ego States Orchestraによる演奏『願いの欠片』は、恐らく初めて聞く人々にとっては衝撃を与えるものになる。私が閉じ込めてきたありとあらゆる感情がそのまま込められた曲だから。
『きっとこれを聞いたらみんな驚くだろうね。』
と誰かが言う。それは仕方のないことだけれど
「いつかこの曲をありのまま受け止めてくれる人に出逢えたらいいね。」
 “今の私”はそんな期待を抱けるまでに成長していた。

 今日の空の下は特別であり格別だったので、長めに書き残しておきたいことを綴ってみた。明日の空の下で、またこれを読んで思い出して胸に刻んで、また更に明日の空の下でも同じようにこのイメージを定着させていきたい🫧

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