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誰に向けて書いたらいいのか、もうわからない。

 私の20代は死にたい気持ちで埋め尽くされて、30代でがむしゃらに前を向いて歩き始めて、40代になってやっと自分の人生を生きている。だけど私がそうしている間に、人々も世界もどんどん先へ追い抜いていって、絶えず目まぐるしく動き回ってる。目眩と吐き気に苛まれる日々。あれだけ苦しい思いをして、あれだけ誰かに届いてと叫び続けて、涙も痛みも数えきれないほど。それなのに
「やっぱ私にはこの世界向いてないな。」
なんて言葉が頭を過ぎる。

 誰も助けてくれない。淋しさで溢れた世界。もうやんなるよね。SNSやってると、どうしてもこういう感情から離れられなくなる。だからやりたくなかった。でも誰かの為に生きたいとこの道を選択したのも自分。だから受け止める。受け止めるけど、1人で考えてるとさ、ダメになってくんだよね。“あの人”から蔑まれていたあの頃のように。辛い。今にも心がポキっと折れてしまいそう。
 私が今こんな状況だってことは、旦那はもちろん知らない。もしかしたら友達にも、エッセイ出版なんかして前向いてキラキラ歩いてるねって思われてるかもしれない。母親になんて今年に入って自分から連絡したことも会いにいったこともない。兄弟には素直になれない。娘には曝け出せない。それでこんなこと書いてる。
 Instagram、Threads、X、、、。色々見てると、私みたいな投稿してる人は結構いて、♡たくさんポチッとされてる人は多くて、でも私はフォロワー少ないからかな? 全然反応なくて、投稿の仕方なのかな? とか色々考えてると、結局辿り着くのは
「ワタシナンカ。」
って考え。蔓延ってんな、と思う。つい最近ワタシナンカってもう思わない!なんて前向きな投稿したばっかなのに。
 ただ、こんな話誰も聞きたくないだろうなって思うし、誰かを悩ませたいわけでもない。でもこの世界の矛盾をまだ売れ入れられなくて、苦しんでるところ。

 この道は、私が自分で選んだ道だから、後悔してないし後戻りするつもりもない。だからこそ苦しみの渦中で1人悶えてる。“あの人”が死んだら少しは楽になるのかな、なんて毎日考える。過ぎ去った日々の中で、どんどん成長していったマルチバースの私たちが、今の私を惨めにさせる。私だって本当はあなたたちみたいになりたかった。そんな想いが花開く。
 夏休みが終わったら娘の幼稚園が始まる。私をハブる人たちの波にのまれながら、行事に参加しないといけない。顔も見たくない。あそこに誰も味方はいない。でも娘の気持ちを考えると参加しないわけにはいかない。それにクラウドファンディングもやらないとだし。やりたいし。やらなきゃの方が強いかもしれないけど。

 前田じあん。41歳。自分の人生を歩み始めたばかり。見た目は大人だけれど、心は満たされない子供のよう。身だしなみには気を使ってると、見た目だけで決めつけられることが95%くらい。今、あの頃みたいに胸がじんじんするような気持ちと必死で向き合っている。誰にも悟られないように。涙が溢れないように。

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