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#3 【医療コラム】 ■ いまアメリカでAI創薬がアツい‼︎ ■
柄にもなくまた真面目な内容。
少し前まで、今の家に中国人ルームメイトがいた。
彼はAI×遺伝子工学の最前線のResercher(ポスドク)だ。
いまもっとも注目されている分野、生成AIにそれはそれは詳しかった。
確かサブスクに7つくらい登録していると言っていた。
7つって意外と少なくね?と思う人もいるかもしれないが、ポスドクは薄給だ。最低賃金ギリギリの生活。
そんな中でむしろ7つも課金しているほうが凄いと思う。
彼は私にも分かりやすく生成AIについて色々な話を聞かせてくれた。
(もっとも印象的だったのはChatGPT Proに$200/month課金しているが、月に2,000回は利用するので1質問あたり$.1でreasonableだと熱く語っていたこと)
その中には、AI創薬の話もありこのニュースのことを言っていた。
ハサビス氏はまた、アイソモーフィックが創薬プロセスを10年以上から「数週間または数カ月」に短縮する取り組みを進めていると明らかにした。
これ、すごくないですか?
アメリカはいわずもがなテック最先端の国なので、このような情報が日常会話から沢山入ってくる。
そして、既にAI創薬が実用化されている薬の中にわりと身近なものがある。
イーライ・リリーのオルミエント錠だ。
関節リウマチやアトピー性皮膚炎に用いられていたバリシチニブが、これまで効くとは考えられていなかった感染症分野に再利用された。
バリシチニブの再利用は、高度な人工知能(AI)が、これまで疑われていなかった治療領域で臨床的有用性を持つ新薬候補を迅速に特定できることを示す一例である。
ちなみに日本でもオルミエントはSARS-CoV-2による肺炎に適応があり、主に重症患者に使われている。
10年が数週間に短縮!?と思ったのだが、
今のところは半分に短縮されるというのが現実的なようだ。
今後、アメリカのAtomwiseやInsilico Medicine
中国のXtalPiやInsilico Medicineといった企業に注目が集まる。
ホワイトカラーの仕事がAIに取って代わるいい例だと思います。