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強いから中立できる:スイス
1815年ウィーン会議以来、2回の世界大戦も回避できて、どうして永世中立国になれるでしょうか、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクなどがどうしてできないでしょうか?
スイスは自分の特色があったためです、スイスとは一部フランス人になりたくないフランス人、一部ドイツ人になりたくないドイツ人、一部イタリア人になりたくないイタリア人が一緒に作った国です。周囲は列強ばかり、兵家必争の土地、通常ならこんな国が中立できるわけがありません。4万平方キロしかない国土ですが、周囲は山だらけのため難攻不落な国です。
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スイスは中立国とはいえ、実際には武装中立のが正しい表現です。周囲山々の中身が殆ど掘り出して、軍事施設として使われています。WW IIの時、ヒトラーの手下であるゲーリングがスイスに挑発的な質問しました
「君の国がもし有事な時どのぐらいの軍力を動員できるかい」と
「50万人」
「じゃもし俺らが100万人で攻めたらどうする?」
「ははは、一人で銃を2発すれば済みます」
作り話かもしれませんが、この話でわかるのはスイス人が非常に戦えることです。
今になってスイスって言ったら腕時計、チョコレートなど色々土産がありますが、昔貧しかった時代に、スイスが唯一有名なのは雇用軍です。しかも戦闘力が非常に強く、無敵状態とってもいいぐらいです。さらに、スイス雇用軍がとても忠誠的、絶対裏切らないと評判。
1527年、神聖ローマ帝国がローマに侵攻しました、当時教皇の衛兵が189名スイス雇用軍でした、しかもそれは唯一の軍隊でした。最後雇用軍147名戦死、それから教皇がスイス人だけ衛兵になれると決め、教皇衛兵はスイス衛兵とも呼ばれています。
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1792年、フランス大革命の時、ルイ16世を守っていたのもスイス雇用軍でした、786名雇用軍が全部戦死しました。雇用軍を記念するため、後世の人が死にそうな獅子の石像を設置しました。
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スイスが難攻不落、スイス人が非常に戦えるため、スイスが最も安全だと認識され、各国の偉い人がスイスを自分の逃げ道として残り、スイス攻めにくいし、攻めても勝てそうにないし、暗黙にスイスを最後の保険として使われるようになり、永世中立国の誕生となりました。