Ensaio sobre a lucidez (12)


Tinha chegado o momento grave em que o presidente destapa e exibe a urna perante os eleitores para que possam certificar-se de que está vazia, a fim de que amanhã, sendo necessário, sejam boas testemunhas de que nenhuma acção delituosa havia introduzido nela, pela calada da noite, os votos falsos que corromperiam a livre e soberana vontade política dos cidadão, que não se repetiria aqui uma vez mais aquela história fraude a que se dá o pitoresco nome de chapelada, cuja, não o esqueçamos, tanto se poderá cometer antes como durante ou depois do acto, conforme a ocasião e a eficiência dos seus autores e cúmplices.

試訳
選挙の前に大統領が投票箱が空であることを確認できるように箱を開けて提示するという重要なときを迎えていた。こうすることで明日、その必要が生じればだが、夜のうちに密かな違法な行為によってその箱に不正な票が投じられなかったという証明になる。不正な投票は自由で崇高なる民意を汚してしまう、私たちが忘れてはならない、嵩増しという独特の名のつく不正事件をここで繰り返すわけにはいかないからだ。首謀者や共犯者の状況や実行力によっては、不正は選挙中や選挙後と同様、選挙前に行われる可能性もあるのだ。

Tinha chegado o momento grave:時制としては現在完了の基準時を過去においた「過去完了」だろう。この時点でその「瞬間」はすでに来ていて、その状態が続いていることをこの時制で示している。「重大な瞬間が訪れていた」a urna は「投票箱」で、perante os eleitores は「選挙に際して」つまり「選挙前に」ということ。para que possam certificar-se de que está vazia :「それが空であることを確かめるために」a fim de que+接続法 で「〜するために」amanhã, sendo necessário は「明日、必要になったときに」くらいか。sejam boas testemunhas de que nenhuma acção delituosa havia introduzido nela, pela calada da noite, os votos falsos:havia introduzido は完了形で、introduzir A em B で「BにAを導入する、取り入れる」という意味。acção delituosa「いかなる犯罪行為」が主語だが、Aに当たる語句が、後に置かれていて、os votos falso… がそれにあたる。よって「いかなる犯罪行為も〜不正な投票を投票箱にもたらさなかった」が直訳。ssejam boas testemunhas の主語はそこにいる選挙関係者たちのことと思われるので、「よき証人になるように」となる。pela calada da noite :「夜のうちにこっそりと」は挿入句なので前後にコンマが置かれている、と考えるべきだろう。 que corromperiam a livre e soberana vontade política dos cidadão:a livre e soberana vontade política dos cidadão は「自由で崇高なる有権者の民意」corromperiam は「混乱させる、腐敗させる」だが過去未来形になっていて、この投票箱を確認しているのは物語上の「過去」だが不正が起きるのは「夜のうち」というこの時点での未来のことだからだろう。「自由で崇高なる有権者の民意を損なう不正な投票」que não se repetiria aqui uma vez mais aquela história fraude コンマの後に que が来ているので、関係代名詞の説明的用法と思ったが、どうやら por que の代用のようだ。uma vez mais を見て「もう一度」とやりたくなるが、「もう一度」は mais uma vez で語順が違う。この否定文なので「一度たりとも」という意味ではないか。aquela história fraude :fraude は「詐欺、欺瞞」という名詞なのだが、ここではどうも形容詞っぽい。「あの嘘の話」という感じか。それがどういうものかは次の節で述べられる。a que se dá o pitoresco nome de chapelada:a は前置詞で、dar-se a… は「〜に献身する」chapelada は「投票数の水増し」らしい。o pitoresco nome は「独創的な名前」と訳せるから、「投票数の水増しという独創的な名前」となるか。そうなると、骨格としては、o nome dar-se a… 「〜と名付けられる」があるのか。chapelada が「帽子をとって挨拶すること」をもともと意味するようだから、滑稽な言い回しだな、ということが言いたいのだろう。cuja, não o esqueçamos :cuja は関係形容詞で女性形なので、女性名詞が後からあるはずだが見当たらない。とりあえず保留しておく。não o esqueçamos:(私たちが)それを忘れないように」o は nome を指すか。つまり「私たちがその名を忘れないような」tanto se poderá cometer antes como durante ou depois do acto:tanto A como B で「Aと同様にBも」なので、「投票前だけではなく投票中や投票が終わった後にも行われる」のようになる。何が行われるかは「不正」であることが文中から分かるが、ここでは動作が行われるか否かということを問題にしているので、se が用いられていると見るべきか。poderá と未来形になっているのは、この物語の時系列とは関係なく、一般に不正が〜のように行われる可能性もあるという推量を示している。conforme a ocasião e a eficiência dos seus autores e cúmplices.:その首謀者や共犯者の状況や実行力によって

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