食品ロスをなくす!賞味期限切れ専門のネットスーパーで買い物してみた
図書館でこの本を借りて読みました。
買わないとか捨てないとか消費しないとか書いてある本が大好きです。
タイトルからして日常生活の工夫みたいな内容かと思いきや、食材ロスの話が中心でした。
フードバンク・フードドライブが注目されて久しいですが、先日わたしが行ったカフェの一角にも「ご自由にお持ちください」と書かれた食材コーナーが。
賞味期限内の、非常食や瓶詰め離乳食、お菓子やふりかけなどが並んでいて、自由に持ち帰れるようになっていました。
一方では売っていて、一方ではタダで配っている。不思議に思っていましたが、賞味期限、消費期限の設定の仕方など、この本に書いてあることで少し合点がいきました。
そしてわかったのは、賞味期限切れのものも、食べられるんだ!ということ。
わたしは賞味期限切れ多数の家庭で育ってきて、多少のものは大丈夫よ!と食べさせられてきたのであまり気にしませんが、夫は一日でも期限が切れたり、ちょっと色が悪くなっていたりすると、それだけですぐに食材・料理を捨てようとするタイプ。ええ~それ大丈夫?と引き気味の夫を制して、じゃあわたしが食べるから捨てないで!というのがお約束の流れです。
夫はお腹が弱いのかもしれません。
それに合わせる形で賞味期限を気にする生活にシフトしてきましたが、ここにきて、期限表示よりも自分の五感を信用すべき、と当たり前のことを思い出しました。そうすればウェイストも減るはず。
本に書いてあった、賞味期限切れを扱うスーパーに行ってみたい!と思い立ちましたが、自宅から行ける範囲にはありませんでした。
自分で賞味期限切れスーパーを運営したいと思うほどに興味がわいていたのに残念過ぎて、賞味期限切れ商品を扱う、ネットスーパーで買い物してみました。
賞味期限が切れたものって、売ってもいいんだ!とそこから驚き。
ネットスーパーはいくつかありましたが、わたしが買ったのはここです。
品数は非常に少なく、価格は非常に安い。送料がかかるので、まとめ買いするほど単価が下がるという、自制が必要なシステムです。
欲しい商品がなければ購入に至らなかったと思うのですが、大好物のマカダミアナッツチョコレートが破格だったため(ハワイ土産でよくあるサイズが1箱100円)物は試しと購入してみました。
届いたダンボールは、別の商品が入っていたであろうリユース品。(段ボールに書かれている商品は、わたしは購入していません)かなり好感が持てます。そういえば、賞味期限切れを売るスーパーに興奮して簡易包装で!と言い忘れたと気が付き、おそるおそる箱を開けると、
緩衝材は紙でした。この紙ももしかしたらリユース品かも?
プラスチックフリーでなによりです。
購入したのは、マカダミアナッツチョコレート、紅茶、ココナッツミルク、パウチ入りゼリー(子どもの非常食用)、無添加味噌です。
すべて遅かれ早かれ、賞味期限が切れています。
ゼリー・味噌以外は賞味しましたが、
チョコレートはブルーム(白い油)が浮いているものあり、自宅用には問題ないけれど人にはあげられない感じ。紅茶は多少香りが飛んでいるっぽいけど、オーガニックの高級茶は普段飲まないので美味しかったです。ココナッツミルクはちょっと固まっている気もするけれど、混ぜてしまえば通常品と変わりなし。
当初の「賞味期限でも食べられるんじゃん!」から「賞味期限にも理由はある」と認識は改まりましたが(当たり前のことですが、この品質で通常価格での販売は難しいだろうなという印象でした)いい勉強になりました。
食品の価値は、食用の可否だけではなくパッケージや見た目、味の劣化など様々な要因で変わるんだなと。
至極当たり前のことですが、スーパーで完璧に品質管理されている食品に慣れすぎていると意外に見落としがち。
わたしは、孤高にゼロウェイスト生活しているので、内にうちに入りがちですが、今回の件で視野を広く持てた気がします。
購入したものはプラスチックフリーとは程遠く、輸送コストもかかっていますが、廃棄予定の食材を活かせたともいえる。
ゼロウェイストの正解は常に難しいですが、これをきっかけに、自分の冷蔵庫の中身だけでなく、日本の、世界の食材ロスをなくすための思案をしていきたいです。