VOL9_自己嫌悪から抜け出す方法〜劣等感と劣等コンプレックスの違い〜
他人と自分を比べなくていいよ!オンリーワンだよ!
…なんて言われても、人は自分と他人を比べる生き物です。
誰にでもできることとできないことがあるので、みんな劣等感を抱えて生きています。
口にはだしませんが、二刀流のメジャーリーガー、大谷翔平選手も劣等感を抱えてるはずです。
「ピッチャーとバッターはできるけど、守備は他の人に比べてへたっぴだな〜」みたいな感じ。笑
劣等感と聞くとネガティブな印象がありますが、劣等感自体は悪いものではありません。
劣等感をバネにして、前向きに生きる人もいますからね。
逆に劣等感とうまく付き合えず、自己嫌悪に陥る人もいます。
劣等感によって「自分は無能なんだ…」と自分を否定してしまうことを劣等コンプレックスと言います。
今回は劣等感と劣等コンプレックスの違いを解説した上で、劣等コンプレックスによる自己嫌悪から抜け出す方法を紹介します。
1.劣等感と劣等コンプレックスの違い
多くの人が劣等感と劣等コンプレックスを混同していますが、2つには大きな違いがあります。
劣等感は誰もが抱く感情で、劣等コンプレックスは個人の解釈です。
劣等感は人と比較することによって、今の自分に足りないものや、自分が求めているものを知らせる感情です。
それに対して劣等コンプレックスは、周りと比べて収入が低い自分、外見が劣る自分を否定することです。
たとえば同僚と比べて収入が低い場合、劣等感をバネにする人は「収入を上げるために資格の勉強するか!」みたいに、現状を変える努力をします。
一方、劣等コンプレックスを抱えている人は「収入の低い自分は無能なんだ…」と、自分を否定して、何も行動できなくなってしまいます。
このように、劣等感は誰しもが抱く感情なのに対して、劣等コンプレックスは個人の解釈です。
劣等コンプレックスをそのままにしておくと「どうせ自分には何もできない」と考え、行動できない状態になります。
自分を否定し続けてぼーっと生きる人生、考えただけでも苦しいですよね。
次の章では、劣等コンプレックスを解消し、自己嫌悪から抜け出す方法を紹介します。
2.自己嫌悪を抜け出す方法
自己嫌悪から抜け出す方法は自分の思い込みに気づくことです。
人は3つの視点から、自分自身をイメージしています。
①自己評価
自分自身に抱いている印象です。自己嫌悪が強い場合…
・自分だけ仕事でミスする
・自分だけ恋人がいない
・要領が悪い
みたいなイメージです。
②他人からの評価を推測
自分はこんな印象だろうなぁ…という他者から見た自分の印象です。
・自分は無口だ…と思われてるだろう
・自分は仕事が遅い…と思われてるだろう
・自分は何を考えてるのかわからない…と思われてるだろう
③理想の自分
自分にとって完璧な人間の理想像です。
・男性は背が高い方がいい
・女性は料理できた方がいい
・資格は持っといた方がいい
2−2.【実践】自己嫌悪を抜け出す自問自答
ここまでこの記事を読んでくださった方は、きっと同じような思い込みに苦しんで、自己嫌悪から抜け出せない方が多いでしょう。
実は自己嫌悪から抜け出す方法はとても簡単です。
それは「その考えって本当に正しい?」と自問自答すること。
上で解説した自己評価、他者からのイメージ、理想の自分は全てあなたの主観であって事実ではありません。
自分の思い込みがズレてることはしょっちゅうあります。※なんならほとんどズレてる。
たとえば「実は人見知りなんだよねー。」ってカミングアウトしても相手から「めちゃめゃ喋るじゃん!」と言われたりした経験はありませんか?
かつての私の思い込みを話すと「20代のうちに何かしら資格をとっていた方がいい!」と思い込んでいました。
でも実際は、資格がなくてもスゴイ実績を持った方や、イキイキと働いている方は何人もいますよね。
自分が感じている劣等コンプレックスに対して自問自答すると、自分の思い込みに気づくことができて、自己嫌悪から抜け出すことができます。
ここまで解説した通り、劣等感と劣等コンプレックスの違いを理解して、自分の思い込みに気づければ、自己嫌悪から抜け出すことができます。
自分を否定するだけで行動に移せない状態から、劣等感を力に変えて行動することができるようになりますよ。