母趾球に体重乗せて推進力を高める膝の上げ方
母趾球に体重を乗せる。
「なぜその必要があるのか?」と問われたら、その答えは「その方がより地面に力を伝えることができるから」になります。
これはあなたも肌感でおわかりかもしれませんが、離地の直前、母趾球に体重が乗ってる時とそうでない時の「地面に力を伝えてる感」って、全然違いますよね?
適切なタイミングで母趾球に体重を乗せることができれば、一歩の推進力が高まります。
では、その「最適なタイミング」って、どんなタイミングなんでしょうか?
それは「下肢(脚全体)が鉛直に揃ったタイミング」です。
テキストではイメージしづらいかもなので、こちらの画像をご覧ください。
このタイミングで母趾球に体重が乗ると、「地面に伝える力」の漏れを軽減させることができます。
で、この「下肢が鉛直に揃うタイミング」が「アクセル域接地時間」の後半であればあるほど、推進力につながります。
ちなみに「アクセル域接地時間」とは、身体の真下よりも後方に接地している時間のことで、これは僕の造語です。
対義として「ブレーキ域接地時間」ってのがありますが、これは身体の真下よりも前方に接地している時間のことですね。
アクセル域接地時間の後半、つまり下肢が身体の後方にある状態で、この「下肢が鉛直に揃うタイミング」で母趾球に体重が乗れば、そうでない場合と比べて大きな推進力を生み出します。
このように下肢が鉛直になるタイミングで母趾球に体重を乗せます。
で、ここからが今日のポイント。
実は、膝の上げ方を工夫することで、このように母趾球に体重を乗せるタイミングを整えることができます。
そのドリル動画がこちら。
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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員