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Vol.6 ステップ⑤胸鎖関節を落下させる
「胴体回旋&落下(Trunk Rotation & Fall:TRF)スキル」とは、胴体の回旋によるエネルギーと、胴体の落下によるエネルギーを掛け合わせることによって、一歩の推進力を改善するスキルです。
ここでは、このスキルにはじめて触れる初心者ランナーでも習得が可能なように、体系立てていくことを目的とします。
前回のステップ④では「PSISを落下させる」ことによって、地面に伝達する力を散らからせることなく集約させることができ、一歩の推進力を改善することができますよ、というお話をしました。
ただ、実はPSISとともにもう一つ、落下させていただきたい部分があります。それが「胸鎖関節」。
そこで今日は、胸鎖関節ってどこ?ということから、どうやって落とすの?というところまで具体的にお伝えしていきます。
それでははじめましょう。
「しっくり体重が乗る感じ」の再現性を高める
まず、ほとんどの方が「胸鎖関節ってどこですか?」だと思いますので、その部位の説明から。下の画像をご覧ください。
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胸骨と鎖骨が作る関節のことを「胸鎖(きょうさ)関節」といいます。
おそらく、ほとんどの方は日常生活やランニング中に、この胸鎖関節を意識することはないでしょう。
腕振りの際に上腕骨や肩甲骨を意識することはあれど、胸鎖関節まで意識する人はほぼほぼみたことがありません。それくらい、一般的には存在感がない関節です。
しかしこの記事を読んでいるあなたは、この瞬間から胸鎖関節の重要性を認識することになり、走る時に胸鎖関節を無視することはできなくなるでしょう。
それでは、この胸鎖関節をどのように操作するか?についてお話します。こちらの動画をご覧ください。
前回PSISを落下させる時と同じような動画ですが、今回は胸鎖関節に焦点を当てて説明していきます。
まず①です。両手の薬指をそれぞれの側の胸鎖関節に置きます。人差し指でもなく中指でもなく「薬指」であることがポイントです。これによって適切な腕の動きを誘導することができます。
そこから、前回両側のPSISを落としたのと同様に、胸鎖関節も落下させます。
その際に注意を向けてもらいたい操作があります。それは…
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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員