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Vol.38 「Pで地面を踏む」感覚を掴むドリル

「胴体回旋&落下(Trunk Rotation & Fall:TRF)スキル」とは、胴体の回旋によるエネルギーと、胴体の落下によるエネルギーを掛け合わせることによって、一歩の推進力を改善するスキルです。

前回は、走ってて「しっくりこない」のは、「P」で地面を踏めてないから、というお話をしました。

ちなみに「P」とは、上後腸骨棘(PSIS)のことです。

Pで地面を踏む感覚が掴めれば、着地点が身体の真下に近づきます。それによってブレーキが低減し、推進力が高まるわけです。

とはいえ、もしかしたらあなたも「いきなりPで地面踏めっていわれても、よくわかんないし」といった感じなんじゃないかと思うんです。

それも無理はありません。これまでPではなく「脚」で走ることが「走動作の当たり前」だったわけですから。

そこで今日は、そんな方々に是非ともやっていただきたい「骨盤歩き」のドリルをご紹介します。

それでははじめましょう。

Pの動きを、坐骨を介して地面に伝える

それではまず、今日のドリル動画からご紹介します。30秒程度の動画なので、先に一度ご覧いただいた上で、先に読み進めてください。

なんの変哲もない、もしかしたらあなたも見たこと、やったことがあるドリルかもしれませんね。

ただ、このドリルをやるときに「どこに注意を向けるか?」で、その効果は全く違うものになってきます。

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員