【経験談】凡人にだって意地はある!の話
<おじさんDX Vol154>
こんなおじさんでも、それなりに意地があります。
以前の記事で触れましたが、会社が経営譲渡になった時の昔話になります。
✅立場は弱かった
吸収された際に不振店舗に所属していたのが影響したのか、私の評価はあまり良くなかったのです。
なんせ責任者で「会社を潰した1人」と言われましたからね...。
そんな支店も直接聞かされないものの、あと1年程度で閉鎖と聞きます。
✅どの道閉鎖する店舗で何をやってもな...。
✅認められていない事のつらさ。
✅もちろん、会社を信用できない。
私個人では、おそらくこの時に嫌気が差して、くじけてしまったと思うのです。
✅くじけなかった理由
小さな会社でしたので、吸収後は前社の社長を始め役員、経理の他、役職者は全員去っていきました。人が去っていくのは、いつ経験しても嫌ですね。
気付けば、生き残った役職者は、私だけだったのです。
その時の私には、頭にこんな考えが
✅「役職者がさっさと撤退して、残った一般職はどうなる」
✅「このままでは、終われない」
凡人には、凡人なりの意地がある🔥
✅どうしたのか
「戦う」と以前の記事で表現していますが、この戦いは会社との闘いではなく、自分との戦いでした。環境はお世辞にも良いとは言えず、管理者としてのスキルも全然不足している私です。
主導権は、会社にあります。
✅会社と反目になっては意味がない。
✅新しい経営者は、自身が経営すれば業績が伸びると思っている。
✅この店舗は、致命的に立地条件が悪いと、私は分析している。
この双方に喰い違うところで共通するのは、経営ベースに乗せる事です。
要するに、黒字に転換。
しかし、どう足掻いても売上を伸ばす事は難しい。
✅目標は、黒字転換
スタッフには、包み隠さず情報を共有します。
支店が閉鎖になるのは確実。全スタッフは、他の支店に異動になる可能性が高い。ただし、ここで実績を出さないと、認められず異動すらなくなり整理解雇される可能性も出てくる。
この時にふと思い浮かんだのが、
大袈裟にも、占守島の戦いの話なのです。
もし君達が、嫌なら
✅1年以内に転職先を見つけなさい。
✅今回は自分で望んだ事ではないが、私は意地を通そうと思う。
✅君達の力は必要だが、私は1人でも貫き通す覚悟だ。
スタッフは覚悟したのでしょう。
売上だけでなく、徹底した(やり過ぎな)経費削減をします。
これには、新しい経営者も驚いた様子でした。
最終的に赤字半減こそ出来ましたが、黒字転換にはできず。
私の力が足りなかっただけだと思いますが、やるだけやりましたので、
後悔は一切ありませんでした。
✅その後
この不振支店は、当初1年の予定でしたが、半年ほど延命します。
✅私は、別な支店の立て直しに責任者として異動。
✅2名は、本社に異動。
✅残り2名は、近隣の別な支店に異動。
と、全員無事でした。
何よりも新会社のオーナーの評価が、変化したのです。
✅「あれだけ君達が努力しても黒字にならないのだから」
✅「売れない理由は、君達にはない」
✅「ここで経験した事を広めて欲しい」
と、認められたのです。
黒字転換の目標を達成出来ませんでしたが、ある意味成功したのです。
この経験は、今でも忘れられません。
そんな、おじさんの昔の話でした。