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尊敬する会った事もない、おやじの話

<おじさんDX Vol168>

ご存知かと思いますが、自動車メーカーのホンダ。

本田宗一郎(以下敬称略)は、社員から親しみを込めて「おやじ」「おやっさん」と呼ばれていたらしいのです。

新車が発表されると、熱心なファンからは、とかく今のホンダは「本田宗一郎のDNAがない」「本田宗一郎が見たらどう思うのだろうか」とまで言われる事もあるくらいの偉大な創業者です。

創業者の魂が、社内以外にも広まっている経営者って、凄すぎませんか。


そのホンダの創業者本田宗一郎は、代表の座を降りた後、全国行脚の旅に出たそうですが、社長を辞める際の願いが、これまたすごい。

✅全国のホンダの営業所や工場を訪れ社員一人一人に挨拶し握手を交わしたい


🍀「数々の名言やエピソード」を残した本田宗一郎です。

その中でも社員を思う姿勢のエピソードを1つ。

ある工場で宗一郎と握手する前に急いで走り去ろうとするものがいた。
「 どうした? 」そう呼び止めると

「 手が汚れているから 」と油で真っ黒になった手を隠しながらもぞもぞしている。

だが宗一郎は
「 いいんだよ、それでいいんだ 」と彼の真っ黒な手を握り締めた。

「 働いている手じゃないか、立派な手だ」
「俺はこういう手が一番好きだ 」

私は、このエピソードを知った時、本田宗一郎の姿勢に痺れました。経営者でもある前に最後まで技術者として存在した本田宗一郎ならではと思いました。

同時に現代は、大切なものを失っていると思ったのです。

本田宗一郎の名言等は、現代でも通用するという表現も見ますが、むしろ人を取り巻く経営の根幹は変わっていないのではないでしょうか。とかく時代が新旧で区分しがちな為に、大切な事まで省略されているように思います。

「〇〇の理論は、もう古い」
「時代が違う」

こんな場面は良く見られるのです。


正しい、正しくないの判断の前に、新旧で判断していないだろうか。

そう思ったのですが、


勝手ながら本田宗一郎が、その場に居たなら、

「いっちょ!やってみるか!」

と言うような気がしてます😉


そんな、おじさんの話でした。

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