簡単なニーズのつかみ方
<おじさんDX Vol 233>
小売業で働いていると、時としてお客様からご要望を頂くケースがあります。
✅現場で出来るニーズの掴み方
✅こんな商品がないでしょうか。
✅こうした用途の商品やサービスがありますか。
✅Webでこんな商品を見たのですが、取り扱っていますか。
品揃えというのは、企業がある程度決めており、現場の社員が選択可能な事は少ない場合もあります。中には取引が出来ない直販システムだったりするので、全てがお客様のご要望通りに出来ないこともあります。
売れ筋は確率論で構成されていますが、リアル店舗は現状でPOSシステムに頼ることが多く、購買結果からしか分析出来ていません。
そうした状況からニーズを掴むのかを考えた時に、現場で出来る範囲で行ってみました。
✅お問合せが「3回」あったら導入を
✅1回目:そのお客様だけなので、不良在庫になる可能性もある。
✅2回目:偶然のケースもある。
✅3回目:導入、もしくは導入を検討する。
全てが当たった訳ではありませんが、こうしたエピソードもあります。
✅パーソナルな接客
とあるお客様が、○○という商品を希望していたのですが、その商品はかなりマニアックな商品で殆ど需要がないのです。店舗で普段から商品を扱うには不良在庫になるリスクが大きく、都度お取り寄せにて対応していました。
しかし、そのお客様に限れば、定期的にご購入頂けているのです。
✅不良在庫になっていない。
✅少ないながら定期的に売上になっている。
お客様は、その商品が必要になる度に注文に来店し、入荷後に連絡を受けて引取りをする...。
とても手間をかけています。
そこで、お客様に
✅「○○という商品を在庫します」
と伝えました。
これには、お客様も大変驚いた様子で「そんな事をしてもらっていいのですか」と言われました。
インターネットショップでも購入可能な商品を、わざわざリアル店舗で購入して頂いているのです。それも何度も足を運んで頂いています。
✅リアル店舗の強みとは
インターネットショップと比較するとリアル店舗の強みは、かなり少ないと思っている私です。それでなければ、Amazonがこうも大きくならないと思うのです。ECビジネスの市場も拡大されています。
リアル店舗の強みの1つには
✅必要な時に「即❗」手に入れられる
これを今回、そのお客様に行っただけなのです。
おかげさまでそのお客様は、10年以上店舗をご利用頂いておりますが、SNSの力は、侮れません。マニアックなお仲間さんが、その商品を利用するようになり、すっかり店舗では売れ筋に変化したのです。
ニーズというと難しく考えてしまいますが、もしかしたら気付いていないだけで、目の前にあるかも知れません。
そんな、おじさんの話でした。