【人手不足問題】漠然とした賃金アップに想う
<おじさんDX Vol622>
昨今人手不足問題に伴う賃金アップというワードが話題になっていますが、個人的に複雑な想いがあります。
✅今までは何だった?
話がずれますが、実は、学生アルバイト時代の時給は600円だった私です。今の学生アルバイトは、930円が最低賃金です。(地域により異なる)
時給アップは、物価上昇等の時代背景からの影響ですが、仕事の質は向上しているのか。生み出した付加価値が向上しているのか疑問です。
物価上昇に伴い原料も人件費も向上しています。
値上げに臆病だった企業もここに来て値上げラッシュになっていますように、経済というのは相手を見ているのと同時。
「赤信号、皆で渡れば怖くない」という状態ですが、個人的に危機感を感じています。
仕事の対価は、難易度によって左右されるのが当然と思う私でも、単純な賃金アップだけでは解決出来ないと思っています。
各社賃金アップを発表していますが、業績向上しているならまだしも、業種によっては横ばいだったりするのですから、どこで原資を生み出しているのか疑問です。
いざ人手確保が難しくなったから対応策として賃金アップをするのは、企業が意図的にヒトを安く雇用していたという事実が丸見えなのです。
それでヒトが定着、もしくは確保出来るのでしょうか😅
✅低い方よりも高い方に流れる
単純な給与の高低ですと、低いよりは高い方に流れていきます。
賃金アップしないと社員を確保出来ないとなる企業は、この先も賃金アップし続けるのでしょうか。それ以前にやらなければいけないコトがあるのでは?と凡人の私は思うのです。
たしかに賃金アップは喜ばしいコトです。
しかし、雇用形態によって人手確保がより厳しくなるコトも懸念されます。
例えば、扶養範囲で働く場合、上限が決まっています。
最低賃金がアップしているのに扶養範囲が従来のままですと、単純に稼働時間を削減するしかありません。働く側が上限範囲内で働くとしたら、今までよりも人手が多く必要になります。
共働き世帯が増えているというこの御時世ですし、扶養範囲の制限も見直す時期がとうに過ぎているのです。
一面だけを見て対策をするのは、なんだか悪循環ではないでしょうか。