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【NFT】1週目「全体像を把握する」

NFTについて、3週間本気で徹底的に勉強を進めて、センターピンを把握します。

 この記事については、ほとんど自己満足で自分がNFTの全体像を把握する為に作成しましたが、結果的に72,000文字以上の大作になりました。

「NFT」についてどんな仕組みで、どんな登場プレイヤーがいて、どんな作品が売れたか、NFT界隈でよく聞く単語は何かなどを詳しく知りたい方の参考になると思っています。

目次も付けましたので、良ければ、興味のあるタイトルの場所だけでも見てください。

1週目:8月25日〜9月1日

「そのテーマにはどんな登場プレイヤーがいるのか」をリサーチする。
目的:価値のあるNFTで人に感動してもらえるNFTを販売したい。
 
そのためにはNFTの起源から、NFTの仕組みなどを理解する。





NFTの歴史

 NFTの歴史は浅く、最初に生まれたのは2014年頃と言われています。

とあるハッカソンのイベントで、デジタルアーティストのKevin McCoyと技術起業家のAnil Dashがチームを組み、デジタルアートの所有権を担保する方法を模索していました。

そこでMcCoyが独学でコーティングを学び、ビットコインから派生したイーサリアム以前のブロックチェーン「NameCoin」と呼ばれるチェーンを試したいたところ、ビデオアートをブロックチェーンに刻む方法を発見します。これがNFTの誕生です。

Kevin McCoy氏とAnli Dash氏がNFTとして作成した史上初のデジタルアート「Quantum」


海外におけるNFTの歴史

 上記から三年後の、2017年にいくつかのNFTアートが生まれたことで、転換期が訪れます。その一例が、「CryptoPunks」です。同作品はアルゴリズムで形成された24:24のピクセルアートで、そのネーミング通り、容姿がパンクなキャラクターがメインで猿やゾンビ、エイリアンなど様々なタイプが混在しています。

 10,000個限定の実験的なプロジェクトとして9,000個は無料で提供され、残りの1,000個は保管。Webメディア「Mashable」に取り上げられたことがきっかけとなり、24時間以内に9000個全てが取引されました。その後、二次流通市場も形成されて順調に価格が上昇し、2021年5月にはオークションハウスで約16億5000円で取引され、一躍有名な作品となりました。

その後、イーサリアム上に生まれたゲーム「CryptoKittes」がNFTブームを加速させます。これは猫をモチーフとしたNFTの収集や売買ができるゲームで、発表後、瞬く間に人気を博し大成功を納めました。

これらのきっかけにNFTを活用したアートやゲームに注目が集まりましたが、NFT自体の注目度が一般層にまで一気に広がったのは2021年に入ってのことです。その背景は大きく二つあります。


一つ目は、世界二大オークションハウスとされている「クリスティーズ」と「サザビーズ」がNFTアートの販売を開始したことです。両者とも18世紀にロンドンで創設され、現在でもアート市場を牽引する存在として広く認知されているオークションハウスで、かの有名なグラフィティアーティストBanksyのシュレッダー事件が起こったのもサザビーズのオークション会場です。


もう1つは、2021年に、アーティストBeeple氏が自身のNFTアート作品「EVERYDAYS:THE FIRST 5000DAYS」がクリスティーズに出品され、デジタルアート作品の過去最高取引額となる約75億円で落札され、大きな注目を集めたことです。


【コミュニティ化するNFTアート】

さらに、同年には、世界最大級のコミュニティを形成するNFTアート「Bored Ape Yacht Club(以下BAYC)」も誕生しています。BAYCは全10,000点の「Bored Ape(退屈した猿)」をモチーフとしたアートで構成されたコレクションで、2021年9月にはオークションで約26.8億円の高値で取引されるほど、投資家はもちろん、コレクター間でも注目度の高い作品です。


BAYCの特徴はNFTの保有者を中心に形成されたコミュニティの存在です。会員権として機能するNFTアートを所有することで、オンライン・オフラインでのミートアップイベントや会員限定の様々なコンテンツに参加する事ができます。

またオンラインチャットツール「Discord」を活用したコミュニティも公開されており、ホルダー同士で交流を楽しめます。


日本国内におけるNFTの歴史

 世界でのNFT需要の高まりと呼応するように、2020年頃から日本国内でもNFTが注目され始め、多くの作品がNFT市場に出品され始めます。

VRアーティストのせきぐちあいみ氏も、2021年に発表したVR空間で描くNFTアート「Alternate dimensionn 幻想絢」が約1300万円という高額で落札され、当時の日本人アーティストとしては過去最高額での落札として注目を集めました。


NFTアートプロジェクト「NEO TOKYO PUNKS(以下、NTP)」は、販売開始から2分で完売するなど、国内のジェネラティブNFTとして初の成功を収めています。同コミュニティでも、ホルダーによる二次創作が活発なのが特徴です。


【日本のポップカルチャーに溶け込むNFT】

さらに、アイドルや漫画といった日本のポップカルチャーにもNFTが浸透してきています。

 2020年からいち早くNFTにチャレンジしているアイドルユニット「PoiNT」。同グループはサイン入りNFTの配布やクリスマスプレゼントとしてのNFTを配布、さらにはPoiNTのNFTホルダーのみ投票可能な「DAO」から生まれた楽曲をリリースするなど、先進的な取り組みが行われている。


 また最近では、総合出版社の集英社もNFT市場に参入しています。「集英社マンガアートヘリテージ」と名付けられた同社のプロジェクトは、高品質な技術と素材で漫画をアート化・NFCチップを利用した証明書を同時に発行し、ブロックチェーン上で真贋証明ができる仕組みを構築しています。

すでにワンピースやブリーチなどの多くの有名作がNFTアート化されています。


【周辺産業が生まれつつあるNFT市場】

 しかし、これらのNFTブームは2021年12月から2022年1月ごろにかけてピークを迎え、その後大きく下落しています。昨今は暗号資産の「冬の時代」とも言われ、NFTブームは徐々に下火に。その背景として、価格高騰による投資家の撤退、NFTの過剰な供給、規制の厳格化などが要因として挙げられます。

そうした中で、最近では「Web3の廃品回収業者」なるサービスも生まれています。

2022年11月に生まれたサービス「Unsellable」は、価値がなくなったNFTを数ドルとガス代を支払うだけで売却でき、損失を確定して収入を減らすことで節税ができるサービスです。

NFTを売ることができるマーケットプレイスは幾つあり、それぞれにどんな特徴があるか

 
販売手数料・・・NFT出品時に出品者に発生する手数料
出庫手数料・・・NFTをウォレットへ移動するときに発生する手数料
決済手数料・・・決済時に発生する手数料
ガス代・・・イーサリアムを移動したり決済に使ったりしたときに発生する手数料(変動制)

【国内】

1.SBINFT
 金融サービス大手のSBIグループが手掛けるNFTマーケットプレイス

<特徴>
 ・日本円・イーサリアム(ETH)・Polygon(MATIC)で購入できる
 ・公認アーティスト制でNFTのクオリティが高い 
 ・購入したNFT作品を再出品できる
 ・ガス代の安いPolygonで購入できるのは嬉しい

NFTマーケットプレイスのnanakusaがリブランディングされて、SBINFTが誕生。
 
 SBI Web3ウォレットなら日本円でNFTが買える。SBI Web3ウォレットとは、外部ウォレットの接続いらずで、日本円でオンチェーンNFTの売買ができるウォレットです。現在は、SBINFT Marketのみ利用する事ができます。

<SBI Web3ウォレットのおすすめポイント>
 ・日本円のまま簡単にNFTが購入できる
 ・メタマスク不要で取引可能
 ・ SBI VCトレードの口座開設後、すぐに使える
 ・今後、接続できるNFTマーケットプレイスは追加される予定

 元々はnanakusaというマーケットプレイスでした。nanakusaは日本企業である株式会社スマートアプリが2021年4月から展開しているマーケットプレイスです。2021年9月にSBIホールディングスが(株)スマートアプリの株式を取得して連結子会社としたために、社名がSBI NFTに変更になりました。

 日本だけでなく世界市場への展開を前提としているのでサイトも英語です。

コインチェックとの違いは、個人のアーティストがNFTを発行・販売できる点です。これは2021年8月時点では日本のマーケットプレイスではSBI NFTだけだと思います。

 二次流通においても、他の海外マーケットプレイス同様に永続的にNFT作者のアーティストにロイヤリティーが還元される仕組みです。ロイヤリティーの還元率は、NFT発行時に作者側が設定可能です。

<コンテンツの種類>
 
アーティスト(アナログ/デジタル)、フォトグラファー、イラストレーター、作家、ミュージシャン、声優、動画クリエいたなど、アーティスト活動を行っている方、または今後NFTでアーティストとして活動を目指している方の作品を取り扱っている。定期的に募集し、審査を経た公認アーティストは150人以上に上る
 またフィギュアの造形・企画・販売を行う海洋堂や、日本の貴重な文化遺産である浮世絵および浅井コレクションを世界に紹介していくために、浅井コレクションが設立したクールアート東京など、様々な日本発のアート作品のオークションや二次流通市場となっています。

<決済対応通貨>
・クレジットカード
・銀行振り込み
・Ethreum
・Polygon

<手数料>
 【販売手数料】
 7.5%→10%に変更になった。これは、公認アーティストや提携事業者による一次販売が行われる際に手数料が発生する。また作品の購入時やオークション入札時もガス代がかかる。さらにNFTの二次販売で手数料がかかる。これは、ガス代やプラットフォーム手数料として、SBINFTの運営会社が取る手数料が必要になる。

 

2.Coincheck NFT(β版)
 国内大手の仮想通貨取引所が運営するNFTマーケットプレイスです。

 <特徴>
 ・決済が簡単
  →取引所とNFTマーケットが一体化しており、他取引所の口座を開設す
   る手間を省ける

 ・ネットワーク手数料不要
  →通常かかる手数料の購入・出品時のガス代(手数料)がかからない 
   ただし他の場所への移動は手数料かかる

 ・厳選されたNFTコンテンツ
  →検索機能が使いやすく、NFTを探しやすい

 ・メタバース上のLAND(土地)やThe Sandboxのゲームアセットなど世界
  的に注目されているNFTを取引可能

 関連会社のCoinCheckは、国内の仮想通貨取引所を運営しています。ただ2018年1月に580億円という前代未聞の仮想通貨流出騒動で話題になりました。その後、コインチェックは18年4月にネット証券のマネックスグループに36億円で買収され、それ以降、コインチェックは仮想通貨流出騒動などは過去のものになり大躍進を遂げてきており、マネックスグループの金の卵になりつつあります。

 現在主に販売されている代表的なものは次の4つです。

・CryptoSpells
・The Sandbox
・NFT トレカ
・Sorare

<コンテンツの種類>
・ゲーム
・ゲームアイテム
・トレードカード
・アート
・ファッション

<決済対応通貨>
BTC、ETH、MONA、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、XLM、QTUM、BAT、LOST、ENJ、PLT、SAND、DOT、FNCT、CHZ、LINK

<手数料> 
【販売手数料】10%
【出庫手数料】0.01〜0.16ETH
【決済手数料】なし
【ガス代】イーサリアムの場合かかる
【その他】なし


3.LINE NFT
 簡単操作でNFTを購入したい方には、LINEの提供するこれがおすすめ。

内村航平選手や吉本芸人の動画NFTなど、続々とコンテンツが増えています。

<特徴>
 ・自分のNFTをLINE上で送信できる
 ・仮想通貨「LINK」を使った取引が可能 
  →仮想通貨LINKはLINEが手掛ける取引所の「LINE BITMAX」で購入可能
 ・購入したNFTを「LINE BITMAX Wallet」で保管できる

<コンテンツの種類>
・エンタメ
・スポーツ
・ゲーム
・アニメ
・アーティスト
・キャラクター
・イベント

<決済対応通貨>
・FNSA(フィンシア)

<手数料>
【販売手数料】なし
【出庫手数料】出庫手数料
【決済手数料】なし
【ガス代】なし
【その他】コンテンツ料が発生

4.Adam by GMO
 日本円で取引できるNFTマーケットプレイスを探しているならおすすめです。

 <特徴>
 ・NFTアートやイラストを扱っている
  →人気イラストレーターのNFTアートが数多く出品されているから
   好みの作品を探せる。井上尚弥・EXILE・坂本龍一など有名な人の
   NFTコンテンツも扱っている。
 ・日本円・イーサリアム(ETH)、クレジットカードで購入できる
 ・仮想通貨取引所「GMOコイン」を手掛けるGMOグループが運営

<コンテンツの種類>
・NFTアート
・漫画
・音楽
・動画
・トレーディングカード

<決済通貨>
・日本円
・イーサリアム(ETH)

<手数料>
【販売手数料】5%、クレジットカードの場合は別途3%、日本円の場合は振り込み手数料300円
【出庫手数料】ネットワーク手数料に応じて変動
【決済手数料】
【ガス代】イーサリアムの場合かかる
【その他】二次販売手数料5%、ロイヤリティが設定されている場合は設定された%


5.Zaif INO
 一時販売に特化したNFT販売システムです。

Game関連のNFTを多く扱っているため、NFTゲームをプレイしたい方に向いています。

 <特徴>
 ・ETH・MATIC・BNB・ASTR・AVAX・OASの6チェーンに対応
 ・元祖騎士オンラインやクリプトスペルズと提携
 ・ランダムで選ばれたNFTが手に入る

<コンテンツの種類>
・アート
・ゲーム
・写真
・音楽
・動画
・トレーディングカード

<決済通貨>
・ETH
・Polygon
・BNB
・AVAX
・ASTR

<手数料>
【出品手数料】2.2%
【出庫手数料】なし
【決済手数料】10%
【ガス代】あり
【その他】なし


6.HEXA

 日本円だけで手軽にNFTを発行・売買したい方にはHEXA(ヘキサ)がおすすめ。

 <特徴>
 ・仮想通貨やウォレットなしでNFTを取引できる。
 ・作品やツイートのNFT化が簡単
 ・無料でNFTを発行できる
 ・Twitterアカウントがあれば誰でも簡単にNFTを発行できる

<コンテンツの種類>
・アート
・トレーディングカード
・ゲーム
・音楽
・写真

<決済対応通貨>
・ETH

<手数料>

【販売手数料】売れた場合所定の調達手数料(20%〜30%+消費税)が発生する
【出庫手数料】なし
【決済手数料】なし
【ガス代】なし
【その他】なし(入札時の送金は不要)


7.PlayMining NFT
 日本発のGameFiプラットフォーム「PlayMining」上で利用できるNFTマーケットプレイス。
 
 <特徴>
 ・ブロックチェーンゲームで活用するNFTを取引できる
 ・藤原カムイ・真島ヒロ・天野喜孝などの有名クリエイターが参加
 ・NFTカードを使って「DEAPcoin」を稼げる
 ・遊んで稼げる「Play to Earn」のNFTゲーム
 ・取引に必要なDEAPcoinは、国内取引所のBITPOINTで購入できる

<コンテンツの種類>
・ゲーム
・ゲームアイテム

<決済対応通貨>
・DEP(ディープコイン)
 ※ゲームで獲得するか、仮想通貨取引所で購入する必要がある。

<手数料>
【販売手数料】3%
【出庫手数料】ネットワークの状況に応じて変動
【決済手数料】落札者手数料3%
【ガス代】なし
【その他】なし


8.楽天NFT
 日本円と楽天ポイントでの支払いに対応しているNFTマーケットプレイス
 
 <特徴>
 ・楽天IDを使ってログインできる
 ・楽天ポイントが貯まる・使える
 ・日本円でNFTを取引できる
 ・楽天IDを持っていれば、クレジットカードで直接購入できる

 ウルトラマンやサッカー選手のNFTも販売されている。複数のNFTを1つにまとめたパック商品も販売されている。

<コンテンツの種類>
・スポーツ
・アイドル
・漫画
・アニメ
・ゲーム
・アート

<決済対応通貨>
・ETH

<手数料>
【販売手数料】14%
【出庫手数料】できない
【決済手数料】なし
【ガス代】なし
【その他】出金手数料は金融機関によって異なる

8.COMSA

COMSAは、個人や団体・組織がもつあらゆる価値を簡単な手順でトークン化し販売することができるマーケットプレイスで、パブリックブロックチェーンSymbolを基盤としており、アセットデータを失われることのないフルオンチェーンにて保存、各プロセスがSymbol上で最大限完結するよう構築されています。

NFT(Non-Fungible Token:代替不可能トークン、非代替性トークン)とFT(Fungible Token:代替可能トークン)の双方を取り扱い、利用者はどちらのトークンを作成するか選択することができます。

■取り扱いトークン種別
NFT
①ユニークNFT(ローンチ時から取り扱い開始)
・世界でたった1つのアセット
・発行数:1
②シリーズNFT(取り扱い開始は後日)
・同じアセットで複数発行し、かつ、個々に刻印やシリアル (メタデータ)をつける
・発行数:複数 + 刻印 or シリアル​​
​FT
NC-FT Non-Circulatable FT(取り扱い開始は後日)
・同じアセットで複数発行
・発行数:複数 (刻印やシリアルは無し)
・非循環型
​※NC-FT:作成した価値をトークン化して複数量発行し、売買可能、保有者からの移転はCOMSAプラットフォーム宛にのみ可能とした、暗号資産では無い電子アセット。非循環型FT。

■通貨の種類
入札時の取り扱い通貨:XYM、CMS:XYM
落札後 決済時の受け取り通貨:XYM、JPY
XYMに加え、日本円でも受け取ることができます。設定時に選択可能。
※CMS:XYM は当面、CMS:XEM のレートで計算されます。変更ある際にはお知らせいたします。

■エンドーサー制度とマッチングスクウェア
個人価値のマッチングを促進するため、「エンドーサー制度」を設置します。
※エンドース(endorse)とは英語で「支援する」を意味しています。

<エンドーサー制度とマッチングスクウェアの流れ>
①クリエイターは、アセット作品を登録する際に、トークン作成手数料をエンドーサー(支援者)に肩代わりしてもらうように登録設定で選択することができます。エンドーサー委託率として報酬の割合を設定します。
②①で登録したアセット作品は「マッチングスクウェア」に掲載され、エンドーサーを待ちます。
③エンドーサーは、「マッチングスクウェア」で支援したいアセット作品を見つけ、トークン作成手数料を肩代わりして作品を宣伝することでエンドースメント(支援)し、該当作品が落札されると、設定されている割合に応じて報酬を得ることができます。
このエンドーサー制度とマッチングスクウェアにより、人々のもつあらゆる価値のトークン化を効果的に実現しながら流通を促し、資産の所有満足度の最大化を図ります。

■審査とガーディアン制度
アセット作品が登録されオークションへ出品する際、当社にて審査を実施します。また、マーケットプレイスやマッチングスクエアに「事務局への報告」機能を設置します(ガーディアン制度)。報告内容によっては、インセンティブを受けられる場合があります。
これらの審査とガーディアンによって、問題可能性のあるアセット作品に対しフィルターをかけることで、安心安全なトークン取引に高めていきます。

COMSAでは、出品するクリエイター、支援するエンドーサー、落札・購入する買い手それぞれが喜び楽しみながらトークン取引を行い、「欲しい人の手元に欲しいアセットを届ける」ことのできるプラットフォームを目指し、アセットのトークン化やトークン取引、トークン保有への障壁を限りなくゼロへ近づけていきます。あらゆる価値を簡単にトークン化して、いつでも売買することができる『COMSA』をお届けします。


<手数料>
トークン作成手数料
アセットデータの容量1MBにつき250XYM(or CMS:XYM)ずつ、
上限20MB 5,000XYM(or CMS:XYM)まで。
 フルオンチェーンでアセットデータを保存するため、その容量によって手数料が上下します。
販売手数料(決済時):7.77%
出品手数料:二次流通以降の出品手数料:2XYM(or CMS:XYM)
二次売買時のクリエイターへの報酬:2.5%
※CMS:XYM は当面、CMS:XEM のレートで計算されます。変更ある際にはお知らせいたします。



【海外】

1.OpenSea

 世界最大級のNFTマーケットプレイス。2021年からのNFTブームを引っ張り続けており、世界中の人々に利用されている。

 <特徴>
 ・出来高45億円を超える巨大マーケットプレイス
 ・アート・動画・ドメインなど、あらゆるNFTが出品されている
 ・イーサリアムチェーンだけでなく、ガス代の安いPolygonチェーンや
  Solanaチェーンなど多数の仮想通貨にも対応
 ・最初のみ登録料がかかるが、それ以降は何点出品してもNFT化するためのガス代はかからない   

  OpneSeaに限らず、イーサリアム・ブロックチェーンを使用したNFT出品は、高騰しがちなガス代(手数料)が問題となってきました。NBA Top Shotのところでも解説しましたが、イーサリアムのガス代はNFTマーケットプレイスの大きな問題の一つであり、それをいかに解決するかが重要な課題でもあります。

 そこでPolygonです。Polygonはイーサリアム・ブロックチェーン上のプラットフォームですが、このブロックチェーン上のプラットフォーム上ではNFT作者、販売者、購入者のガス代を完全に排除することができます。

 ガス代がなくなれば、OpenSeaにとってはゲームやイベントの分野でNFTの将来性を見出すなど、野望を拡大できる勝算が高くなると、OpenSeaのCEOであるDevin Finzer(デビン・フィンザー)氏は語っています。
 
 Polygon上でのNFT作品の出品手数料はゼロです。もちろんNFT作品が売れた時は、OpenSea側の販売手数料2.5%がかかります。これはガス代とか関係なく、NFT出品を手助けしてくれるマーケットプレイスがとるべき正当な対価です。

<コンテンツの種類>
・NFTアート
・トレーディングカード
・ゲーム内アイテム
・音楽

<決済通貨>
・イーサリアム(ETH)
・ポリゴン(MATIC)
・クレイトン(KLAY)
・ソラナ(Solana)

<手数料>
【販売手数料】2.5%
【出庫手数料】なし
【決済手数料】なし
【ガス代】初出品時 取引時
【その他】クリエイター(クリエイターへのロイヤリティ)手数料 0.5%〜10%


2.Blur

 OpenSea・X2Y2・LooksRareで出品中のNFTを統合し、Blur内で購入できるNFTマーケットプレイス。2022年10月にローンチ後、急速にシェアを拡大しているNFTマーケットプレイス。2023年2月にNFTマーケットプレイスの取引量でOpenSeaを上回り、現在も多くのトレーダーから人気を集めています。

 <Blurの特徴>
 ・アグリゲーター(複数のマーケットの商品を集める)機能を持つ
 ・取引手数料0%で話題になった。
 ・Blurトークンのエアドロップ(無料配布)が受けられる
 ・トレーダーにとっては手数料が安いメリットがあるけど、クリエイター
  は報酬を得にくい。

<コンテンツの種類>
 複数のNFTマーケットプレイスで出品されている商品を購入できる。そのため、
・NFTアート
・トレーディングカード
・ゲーム内アイテム
・音楽
・ドメイン
などを取り扱っている。

<決済対応通貨>
・ETH

<手数料>
【販売手数料】0%
【出庫手数料】不明
【決済手数料】取引時(購入・NFTの移動・オファーを受ける時など)
【ガス代】入札と入札取り消しのタイミングでもガス代がかからない
【その他】クリエイター(クリエイターへのロイヤリティ)手数料0.5%〜、一括購入でガス代が節約できる
 

3.Gem

 2021年にベータ版が公開されたNFTアグリゲーターです。ガス代を最大40%削減できる上に、イーサリアム以外の幅広いERCトークンを決済に利用できます。2022年4月にOpenSeaに買収された後、OpenSeaとは独立した形で運営が行われている。
 GemとはNFTの売買や動向を複数のマーケットを横断してプロジェクトの動向を把握できる。つまり価格.コムのようなサービス。

<コンテンツの種類>
・複数のNFTマーケットプレイスで出品されている商品を購入できる。そのため、・NFTアート・トレーディングカード・ゲーム内アイテム・音楽などを取り扱っている。

<決済対応通貨>
・ETH


<手数料>

【取引手数料】ガス代を最大40%削減できる

4.X2Y2
 2022年2月にローンチされたNFTマーケットプレイスで、OpenSeaより安い手数料設定を武器にシェアを拡大している。

 <特徴>
 ・NFTを出品するとX2Y2トークンが付与される
 ・ステーキングやNFTレンディングができる
 ・将来的に「完全な分散型のNFTマーケットプレイス」を目指している
  つまり、DAOの形態でのプラットフォーム運用を目指している。

<コンテンツの種類>
・NFTアート
・NFTゲームのキャラクターやカード
・メタバース空間の土地
・NFT音楽
・ドメインネーム
・コレクターズアイテム
・スポーツ系アイテム

<決済対応通貨>
・ETH

<手数料>
【販売手数料】0〜0.5%
【出庫手数料】不明
【決済手数料】0%
【ガス代】ネットワーク状況によって変動する
【その他】クリエイター手数料(クリエイターへのロイヤリティ)も発生する

5.LooksRare

 OpenSeaに対抗するシステムを導入し、急速にシェアを拡大したNFTマーケットプレイスです。

 <特徴>
 ・2022年1月よりサービス開始
 ・独自トークン「LOOKS」を発行しており、OpenSeaの利用者に無料配布
  してユーザー獲得に成功
 ・LooksRareで取引をすると、LOOKSトークンがもらえる
 ・BAYC・Azuki・Moonbirdsなど、人気のNFTを取り扱っている
 ・LOOKSトークン自体も価値が高い

<コンテンツの種類>
・アート
・ゲーム
・カード
・音楽
・ドメイン

<決済対応通貨>
・ETH

<手数料>
【販売手数料】2%
【出庫手数料】不明
【決済手数料】不明
【ガス代】ネットワークの状況に応じて変動する
【その他】なし


6.Foudation

 質の高いNFTマーケットプレイス

 <特徴>
 ・2022年5月に招待制を撤廃し、誰でも出品できるマーケットへ移行
 ・出品したNFTを高額で買ってもらえる可能性がある
 ・SNSのような機能があり、お気に入りクリエイターのポートフォリオが
  手軽に閲覧できる
 ・ジェネラティブNFTではなく1点物のコンテンツが多い

<コンテンツの種類>
・アート 

<決済対応通貨>
・ETH

<手数料>
【販売手数料】5%
【二次流通手数料】5%
【ロイヤリティ】0.1%〜10%


7.Magic Eden
 Solanaブロックチェーン上に作られたNFTマーケットプレイス。

 <特徴>
 ・イーサリアムチェーンのNFTマーケットに比べてガス代が格段に安い
 ・2022年以降急速にシェアを拡大している
 ・仮想通貨SOLを使って取引できる
 ・イーサリアムチェーン以外のNFTマーケットプレイスの中では、最大級の規模を誇る
 ・OpenSeaを猛追していて、今後も取引量の増加が期待されている
 ・取引手数料は2%と安い。

<コンテンツの種類> 
・ブロックチェーンゲームのNFT
・デジタルアートのNFT(コレクティブルNFT)

<決済対応通貨>
・SOL
  FTX JapanなどからSOLの購入が必要。

<Solana基盤のウォレット>
・Phantom(スマホ対応でおすすめ)
・Solflare
・Sollet
・Torus
・Ledger
・Slope
・Sollet
・Clover
・coin98
・Solong
・MathWallet
・Glow

<手数料>
【販売手数料】2%
【出庫手数料】不明
【決済手数料】0%
【ガス代】ネットワークの状況に応じて変動するが、ほぼない(平均0.0001ドル)※Solanaのため、安い
【その他】なし

8.TofuNFT

 28種類のチェーンが利用できるマルチチェーン対応のNFTマーケットプレイス

 <特徴>
 ・日本発&海外展開済みの逆輸入NFTマーケットプレイス
 ・28種類のブロックチェーンに対応(下記参照)
 ・日本語・日本円への表示切り替えができる
 ・日本発のプロジェクト「MyCrypto Heroes」や「AstarNetwork」と提携
 ・サイト内でデジタルデータのNFT化ができないため、NFTradeなどの場
  所で出品商品をNFT化する必要がある。

<コンテンツの種類>
・NFTゲーム
・コレクティブルNFT

<対応するブロックチェーン>
BNB Chain、Etherem、Aibitrum、Avalanche、Polygon、Astar、Shiden、Harmony、Fantom、Optimism、Fuse、Moonbeam、Moonriver、Boba、Cronos、Klayth、Aurora、Telos、Metis、Celo、Oasis Emerald、Meter、Heco、OKE✖️Chain、Evmos、Platon、CLV P−Chain

<決済対応通貨>
主にETH、BNB
購入したいNFTそれぞれに合った仮想通貨が必要。
例えば、BNBチェーンのNFTを買いたい場合は、大半の商品が決済通貨をバイナンスコイン(BNB)に設定してあって、それ以外の仮想通貨や法定通貨で買うことはできません。

<手数料>
【販売手数料】BNBチェーンの場合5%、BNBチェーン以外2.5%
【出庫手数料】不明
【決済手数料】なし
【ガス代】ネットワークの状況に応じて変動する。
【その他】クリエイター手数料(ロイヤリティ)0〜3%で設定可能。
 

9.Rarible(ラリブル)
 運営会社であるRarible Inc.はアメリカのデラウェア州に拠点を置く2020年創業のスタートアップ企業です。イーサリアム・ブロックチェーンであるERC721とERC1155に準拠したNFTを出品、購入、作成できます。

 マーケットプレイス内で使用できる通貨(トークン)名は「RARI(ラリ)」。NFTが注目を集めるのと時を同じくしてRARIの価格も高騰しました。2021年1月初めには1RARIが1.8ドル近辺だったのが、2021年8月現在は22.5ドルです。約12.5倍になっています。Axie Infinityの通貨AXSのように、こちらもNFT銘柄と言えます。VISAのクレジットカードに対応しているため、仮想通貨を持ってなくても取引できる。

 RaribleでのNFTの購入にあたっては、ETHをERC20化したWETH(Wrapped ETH)やDAI、RARIなどさまざまなトークンで支払いができます。

 RaribleとOpenSeaの大きな違いの一つとして、Raribleは、「community-owned(サービスがコミュニティーのものであること)」を強調していて、すべての意思決定がユーザーによって行われるDAO(分散型自立組織)を目指しています。

 RaribleのDAOへの移行に向けた取り組みは既に始まっていて、2020年7月にはRaribleでNFT買い手と売り手へのRaribleの独自トークンRARIの配布が始まり、ユーザーはRARIの保有量に応じてRaribleのガバナンスに参加できるようになるといいます。

 RARIの保有者はシステムのアップグレードの提案と投票、クリエイターのモデレート、注目の作品のキュレーションなどに関われるといいます。

 RARIの配布は、Raribleがサービスを開始した半年後の2020年7月に始まりました。2500万RARIが発行され、そのうち30%が開発チームと投資家に、10%が初期のエアドロップで一般のユーザーに配布されました。残りの60%は200週かけてRaribleでNFTを売ったまたは買ったユーザーに毎週配布されます。RARIをRarible上で買うことはできず、分散型取引所や一部の海外取引所で取引されています。

<コンテンツの種類>
・ゲーム
・アート
・音楽
・フォトグラフ

<決済対応通貨>
・ETH
・SOL
・USD
・WETH(ラップドイーサリアム)
など

<手数料>
【販売手数料】2.5%
【出庫手数料】なし
【決済手数料】2.5%
【ガス代】取引時(ブロックチェーンによる)
【その他】クリエイター報酬(ロイヤリティ)の設定が可能


10.SuperRare(スーパーレア)
 SuperRare(スーパーレア)は、デジタルアートワークを専門に扱うNFTマーケットプレイス。審査を通過したアーティストのみが出品できることが特徴です。審査の際には推薦文などが必要となっています。

 厳しい審査を通過したアーティストのみが出品できるので、掲載されているアートは他のマーケットプレイスに比べてクオリティの高いものが多い。

 SuperRareは現在はETH払いのみに対応。

<特徴。
・200を超える国と地域で利用され、質の高い優れたNFTが集まるプラットフォーム
・Discordを使って、他のコレクターとの交流や最新情報の入手が可能
・VRギャラリーを使って、NFTのPR・鑑賞・取引ができる

 高額取引の事例では、deadmau5(デッドマウス)が発行したNFTアート作品”IN TITAN S LIGHT”があります。デッドマウスは世界的に有名なDJで、世界最高峰の音楽賞であるグラミー賞を複数回にわたり受賞しています。そのデッドマウスが自身のトレードマークでもあるネズミをモチーフにしたデジタルアートをSuperRare上で発売したところ78ETHで落札され、話題を呼びました。

<コンテンツの種類>
・NFTアート

<決済通貨>
・イーサリアム(ETH)

<手数料>
①SuperRareにおける各取引の合計額の3%の手数料がSuperRare側に入る②SuperRareにおけるデジタルアートの一次販売金額の15%がSuperRare側に入る(ギャラリー手数料)
③NFT化されたデジタルアートの作者は二次販売以降の取引金額の10%のロイヤリティが受け取れる。

11.NiftyGateway(ニフティ・ゲートウェイ)
 2018年からアメリカサンフランシスコで始まったNFTマーケットプレイス。2019年11月ウィンクルボス兄弟のGemini社の子会社になりました。ウィンクルボス兄弟は、マークザッカーバーグにアイデアを盗まれたと訴訟を起こしそこで得た賠償金でビットコインを購入し、その資金で会社を作っている。

 ここは、審査を行うので、レベルの高いNFTアートが出品されている。審査がかなり厳しいと言われていて、著作権違反の作品はないそうです。そういう意味では、アート作品を購入するには安心かもしれません。ただし、作品のレベルは高いので、値段も高額になっています。

また、購入にクレジットカードが使えるのも大きな特徴です。

<決済対応通貨>
・クレジットカード
・デビットカード
・ETH

<手数料>
【販売手数料】不明
【出庫手数料】不明
【決済手数料】なし
【ガス代】なし(外部からニフティへNFTを転送する際のみ発生)
【その他】ニフティでのNFTが二次販売された際手数料として5%と30セントが発生


NFTマーケットプレイスの選び方は何があるか?

<欲しいNFTの有無>

 NFTはいくつかのジャンルに分類される。
 NFTのジャンル(一例)
 ①NFTアート
 ②NFT動画
 ③NFT音楽
 ④NFTゲーム内のゲームアセット(資産)

大抵は、それぞれのマーケットプレイス毎に強いジャンルのNFTが存在しているため、自分の興味のあるマーケットプレイスを選ぶのがいいでしょう。

<信頼性の高さ>

 運営元が信頼できるNFTマーケットプレイスを選ぶのがおすすめです。利用者が多く、情報を集めやすいマーケットもおすすめです。


<手数料や使いやすさ>

 NFTの取引には手数料がかかります。取引や送金で発生する「ガス代」は手数料の一種で、時期や利用チェーンによっては価格が高騰するため注意が必要です。

なお、NFTマーケットプレイスの中には、日本語対応のサービスもあります。万が一のトラブルを考えると、日本語で問い合わせできるサービスの方が安心です。


市場規模・平均価格

<NFTの市場規模>


【世界】
 2019年:2450万ドル
 2020年:8250万ドル 前年比3.3倍
 2021年:176.9億ドル 前年比214.4倍
 2022年:214億8000万ドル 前年比1.21倍
 2023年予想:328億9000万ドル 前年比1.53倍
 2030年予想:2117億2000万ドル 2019年比8641倍 2021年比11.9倍

 急成長の要因として、ゲーム業界の変革と著名人のNFT導入、デジタルアート作品の需要が高まったこと。

 今後の世界でのNFTの市場規模は、2022年〜2027年までの間に年平均成長率で約35.0%成長すると言われている。

参考でyoutubeの日本語版が、2007年6月19日に始まり、2014年にはYoutuberが積極的にメディア展開されるようになった。

 <NFTの平均価格>
 【世界】
  2020年:49.2ドル
  2021年:807.5ドル 前年比16.4倍

 <NFT世界全体の「ユーザー数」>
 2020年:購入者75,144人、販売者数31,774人
 2021年:購入者2301,544人 前年比30.6倍、販売者数1,197,796人 前年比 37.6倍


ジャンル別のNFT売上高(米ドル)

1.2020年(1〜12月)
 <ゲーム>12,907,165ドル 23%
 <アート>12,937,341ドル 24%
 <スポーツ>7,143,501ドル 13%
 <メタバース>12,020,406ドル 25%
 <コレクティブ>6,168,973ドル 11%
 <ユーチャリティ>2,101,244ドル 4%

2.2021年(1〜3月)
 <ゲーム>2%
 <アート>43%
 <スポーツ>4%
 <メタバース>3%
 <コレクティブ>48%
 <ユーティリティ>ほぼ0%
 
3.2021年(4〜6月)
 <ゲーム>5%
 <アート>14%
 <スポーツ>7%
 <メタバース>7%
 <コレクティブ>66%
 <ユーティリティ>1%
 
 これを見ると、2020年は比較的バランスよく、様々なジャンルが融合した状態になっています。ところが、2021年の第四半期(1〜3月)はコレクティブとアートで全体の9割以上を占めるように変化しました。さらに第二半期(4〜6月)になると、コレクティブの割合がさらに拡大し、全体の6割以上になりました。

 つまり現状では、NFTをコレクションとして持つことに価値を感じているか、投機的な理由で買うことに価値を感じています。

 

トークン売上によるNFT関連ブロックチェーンのシェア

 BNB Chain・・・1.9%
 Ethereum・・・70.4%
 Polygon・・・15.3%
 Solana・・・8.5%
 Flow・・・2.4%
 
 現在では、イーサリアムのシェアが圧倒的です。ただイーサリアムには、手数料や処理速度などスケーラビリティ上の問題があり、イーサリアムキラーと呼ばれるトークンが活躍していて今後どうなるかはわかりません。


NFTで話題になったもの


分野別

<NFT✖️ファッション>
 ルイヴィトンは、2021年8月にNFTアート作品を扱ったゲーム「LOUIS THE GAME」をリリース。グッチは、イギリスのNFTアートオークション「PROOF OF SOVEREIGNTY」にNFTアート作品を出品しました。さらに、実世界にはないナイキのNFTスニーカーが高値で取引されている事例もあります。
NIKEは、新興NFTブランドRTFKTを買収し、NFT商品を続々と発売している。

<NFT✖️会員権>
 NFTマーケットプレイス「Buynet」はNFTデジタル会員権に特化している。

 デジタル会員権の事例として、フェラーリがスパイダー利用権として、すバイダーを半永久的に利用できるサービスをしている。

 また元AKB大江が共同開発メニュー売上インカム権として、アイドルと打ち合わせを行いレストランのメニュー開発ができるサービスをしている。

HARTiは現代アーティストプロクションHARTiの会員権をもらい、作品が優先的に購入できる。アーティストと交流できる。
フォーブス誌の定期購読権もある。


高い値で売られたNFT

1.CryptoPunks

 2017年7月に、Matt HallとJohn Watkinsonという二人のエンジニアが実験的に公開したものです。「最古のNFTアート」と言われています。もともと2人は、ユニークなポップアートを作成することに熱中していました。

 キャラクターは24✖️24ピクセルで8ビット(256色)のドット絵になっていて、様々な髪型、帽子、メガネなどを持つ1万体のキャラクターを作成しました。そのうち、3,840個は女性で、6,039個は男性です。

 ほとんどは人間の顔ですが、一部にゾンビ、猿、エイリアン等のキャラクターもあるようです。

開発者の2人は、1,000個を手元に残して残りは無料で配布しました。当初は、仮想通貨イーサリアムのウォレット(仮想通貨を貯める財布となるアカウント)を持っている人は、誰でも無料で入手することができたのです。

   リリース当初はほとんど話題にならず、NFTアートとして取引されることはあっても、価格は安価でした。

ところが、イーサリアム自体の価格高騰や、NFTアートへの注目が高まったことを背景に、2021年に入った頃から、突然、取引価格が急上昇します。

2021年3月には、1つのキャラクター4200ETH(約8億円)という金額で販売されました。
※ETH(イーサ)は、イーサリアムの通貨単位です。2021年3月で、1ETH=20万円前後、2021年5月では1ETH=40万円前後と、急速に相場が変動しています。

また、2021年5月には、大手オークションハウスのクリスティーズで、開発者が手元に残していたコレクションの一部が売り出されました。9枚のキャラクターが、約18.5億円もの価格で落札されました。

最古のNFTアートであるということでとても注目を浴びており、価格が急上昇しているという状況です。

2.CryptoKitties
 さまざまな子猫のキャラクターを購入、販売、収集、繁殖できるオンラインゲームです。カナダの会社Axiom ZemまたはAnimoca Brandsが提供していて、2017年11月からプレイできるようになっていました。
 
    このゲームでは、最初に100匹のFounder Kitties(始祖の子猫)がいました。そして、15分おきに新しい子猫が生み出されてオークション形式で販売されています。

子猫を手に入れた人も、オークションで誰かに売る事ができます。開始価格と終了価格を設定しますが、誰かが買うまでは価格が下がり続けるというタイプのオークションです。

そして、このゲームのポイントとなるのが、子猫を繁殖できるということです。それぞれの子猫には、「遺伝子」として256ビットのゲノムシーケンスが与えられています。その遺伝子によって、ヒゲ、顔の毛、模様、背景色などが決まります。

重要な遺伝特性の1つに、クールダウンタイムというものもあります。子猫を一度繁殖させてから、次に繁殖できるまでの待ち時間という意味です。クールダウンタイムは、短いもので1分、長いもので1週間ほどかかるようです。クールダウンタイムが短いほど繁殖を繰り返せるので、人気が出ます。

 CryputoKittiesはサービス開始後すぐに人気が出て、2017年12月時点でも、何匹もの子猫が約50ETH(約2万3000ドル)で取引され、そして「始祖の子猫」は約40ETHで販売されていました。

2017年、NFTの最初のブームを作ったのがこのCryptoKittiesであると言えます。その後、3年ほどの期間を経て、2021年に2度目のブームが来ているという状況です。

2度目のブームの象徴的な存在となったものが、次に説明する「The First 5000 Days」です。


3.The First 5000Days 

 2021年2月、Beepleというアーティストのデジタルアート作品「The First 5000 Days」が、大手オークションハウスのクリスティーズで約75億円もの価格で落札され、大きな話題となりました。

 Beepleという名前で活動しているMike Winkelmann氏は、元々2007年5月から毎日欠かさずデジタルによる作品を1つ制作するプロジェクト「EVERYDAYS」を進めていました。

Beepleは、インスタグラムで180万人以上のフォロワーを獲得し、ルイ・ヴィトンやナイキなどとのコラボを行う著名アーティストでした。

2021年2月、5,000日間で制作したアート作品5,000点をひとつにまとめコラージュさせた作品を、クリティーズで出品しました。

オンラインオークションにより、入札は100ドルから始まりましたが、約75億円で落札され、世界中に大きな話題を呼ぶとともに、NFTに対する新たなブームを巻き起こしました。

なお、2020年10月にBeepleの動画作品を720万円で購入したアートコレクターが、2021年2月末に約7億円で売ることに成功し、二次流通としても大きな話題を集めた事例となりました。

 この背景には、インド出身の成功者がデジタルアートを落札し、世界の潮流が、西洋からアジアになってきたという歴史的意味も大きいのです。


4.最初のTweet
 2021年3月、Twitter創業者のジャックドーシー氏の初ツイートが、NFTのデジタル資産として競売にかけられ、約3億円で売れました。購入したのは、マレーシアの起業家のEstavi氏でした。

最初のTweet自体も、もちろん誰でも見る事ができます。

Estavi氏は、落札後に自身のTwitterで、こう記しています。

「これはただのTweetではない!人々は後にこのTweetの真の価値に気づくだろう。(絵画における)モナリザのように。」


5.NBA Top Shot
 米国バスケットボールリーグ選手のトレーディングカードです。
 紙のトレーディングカードと異なり、10秒から20秒ほどの動画でシュートの瞬間等が収められています。NFTの技術で処理されており、購入者はマーケットプレイスで売買する事が可能で、一部の限定カードについては高額で取引が行われています。

 2021年5月時点で、最も高値で販売されているカードはLebron James選手のもので、25万ドル(約2700万円)という売値になっています。またジヤ・モラント選手やザイオン・ウィリアム選手のNFTは約1,090万円で取引されました。

NBA Top shotがサービスを開始したのは、2020年10月のことです。当初は数千円で購入できたカードが、半年程度で数十万に値上がりしているようなケースもあり、人気が過熱しています。

 NBS Top Shotの販売手順ですが、まずNBA側がダンクショットなどの名場面をハイライトとして、カード仕様にします。

 次に販売を手掛けるDapper Labs社が各ハイライトの数を決定し、それぞれのカードに番号を振っていきます。各カードはNFTであるため、対応するウォレットで管理されており、売買や譲渡を行うには秘密鍵が無ければなりません。その後の販売方法は、物理的なトレーディングカードと同じです。

 カードの内容は、購入するまで分からないパック仕様となっています。カードパックは、NBA Top Shot ウェブサイトで9ドルから230ドルの範囲で販売され、価格帯はハイライトの品質やプレイヤーのスターダムレベル、カードの希少性により変動していきます。

 なおNBA Top Shotを購入する場合には、特定の仮想通貨またはステーブルコインだけでなくデビットカードまたはクレジットカードが利用できるので、仮想通貨に詳しくない人達にもアクセスしやすいサービスとなっているようです。 


6.バンクシーの燃やされた絵画
 2021年3月、著名アーティストであるバンクシーのアート作品が購入者によって燃やされました。購入者は、作品を燃やす前にスキャナー等を使ってデジタルデータにしていたのですが、そのデータにNFT処理をかけて、このNFTアートこそが絵画の原本であると主張したのです。

購入者は、元の絵を約1,000万円で購入していましたが、NFTアートとすることで約4,000万円で販売することに成功しました。

これは、さすがに特殊な事例で、アーティストとしてのバンクシーの際立った逸話が世界中で有名だからこそ、成立した取引だと思います。

 NFTと関係はありませんが、過去にもバンクシーの「Girl With Ballon(風船と少女)」という作品がサザビーズのオークションに出品され、落札と同時に額縁に仕掛けられていたシュレッダーで絵の下半分が裁断されたということがありました。

これはバンクシー本人が仕込んだもので、自身のインスタグラムで種明かしの動画も公開しています。前代未聞のこの事件で、この作品の価値も、バンクシー自身の知名度もさらに高まることになりました。

 やはり、今までに誰もやったことがないことを最初にやること、人々があっと驚くようなこと、そのようなことを思いつけること自体が才能ですし、その才能に対価が払われるということ自体は理解できるような気がします。

7.エミネム
 2021年4月末、「Shady Con」というNFT作品販売イベントで、エミネムがNFTとして初めて売りに出したコレクションを出品しました。

 出品されたコレクションは、「TOOLS OF THE TRADE」、「STILL D.G .A.F」、「STANNs REVENGE」という名前の3作品です。

各NFT作品は、エミネム自身がプロデュースしたオリジナルビートを使用したアニメーションで構成されています。

スクリーンショットを見ていただくと分かりますが、「TOOLS OF THE TRADE」では50個の同じ作品が販売されていて、それぞれにシリアル番号(#43/50など)が振られています。それぞれが、5,000ドルから20,000ドル程度の価格で取引され、全て完売したようです。

これらのコレクションで、178万ドル(約1億9400万円)になったそうです。


8.せきぐちあいみ
 2021年4月、VR(バーチャルリアリティ)作品のアーティスト、せきぐちあいみさんが出品したNFTアートが約1,300万円で落札されました。ご本人が、その状況をnoteで公開されています。

せきぐちあいみさんの創作スタイルは、ヘッドマウントディスプレイ(3Dゴーグル)をつけた状態で、仮想空間の中で立体的にどんどんと絵を書いていくというものです。立体的に線を描いていくこと自体が不思議ですし、最初は何を描いているか分からないところから、次第に輪郭が見えてきて、最後は美しい絵になるというプロセスは圧巻です。

 やはり、著名なアーティストで、とがった個性をもっている方の作品が、NFTアートとしても注目が高まり高額で取引されるように思います。


9.Hashmasuks

 2021年1月に始まった、世界の70人のアーティストによって作成されたデジタルアートのプロジェクトです。一見して、強烈な個性を感じる作風ですね。
 
1988年に27歳の若さで亡くなってしまったバスキアの影響を受けているそうです。
 合計で約16,384点のハッシュマスクが販売されましたが、2021年1月の初版セールで全て完売しました。同一のものは存在せず、全てが一点物のようです。

ハッシュマスクのアートの特徴として、以下の5つの要素の違いが重要になっています。

①Mask
②Character
③Eye Color
④Item
⑤Skin Color

これらの要素によっては見た目が大きく変わります。レアな要素ほど、高値で取引されやすくなります。

そして、2021年2月に、早くもハッシュマスクを420ETH(約6,900万円)で購入した人が現れました。

 単純にデジタルアートを売り出しているだけではなく、いろいろな仕掛けがあります。まず、「ハッシュマスク」のNFTを所有していると、毎日、「NCT」という仮想通貨が10枚配られます。この仮想通貨を1,830枚集めると、所有している絵に名前をつける権利と交換することができます。お気に入りの作品に自分の好きな名前をつけられるのは、コレクターにとっては嬉しいこと。
 

10.The Sandbox(ザ・サンドボックス)
 こちらはNFTのジャンルではメタバースに属します。こちらのゲーム内でNFTである土地(LAND)を所有し、そのLANDの上でゲームやジオラマなどをつくることができます。

また他のプレイヤーにつくったゲームをプレイしてもらったり、ジオラマを探索してもらったりすることができます。もちろん自分自身が、他のプレイヤーがつくったゲームで遊ぶことも可能です。

 またゲーム内やNFTマーケットプレイスで下記のような方法でSANDを稼ぐ事ができます。

・作成したゲームやジオラマを、他のプレイヤーに有料で提供する。
・ゲーム内で作ったアイテム(NFT)を、NFTマーケットプレイスに出品する
・土地(LAND)や作成した施設を利用して不動産収入を得る

 通貨はSANDで、現在大手仮想通貨取引所のBinanceやHuobi Globalなどで取引が可能です。2021年8月の時価総額は約660億円。市場ランキングは120位。

 2021年1月初めには1SANDが0.04ドルでしたが、8月には0.68ドルと17倍以上になっております。こちらも代表的なNFT銘柄と言えます。仮想通貨のSANDはERC20、ゲーム内の土地(LAND)はERC721、The Sandbox内でつくることができるアイテムやゲームは、ERC1155と、いずれもイーサリアムの規格でつくられています。

 
11.Meebits(ミービッツ)
 クリプトパンクスのクリエイター「Larva Labs」の最新プロジェクトが「Meebits(ミービッツ)」です。CryptoPunksが2Dのピクセルアートなのに対し、こちらは3Dのピクセルアートです。

 公式ツイートによると、Meebitsは3Dのボクセルにより造形された、2万点のキャラクターがあります。(※ピクセルとボリュームを組み合わせた造語。ピクセルが2D描画に使われるのに対し、3D描画に使われる立方体の意味)

 OpenSea上で売買できます。

 2021年5月に初回9,000個が先行販売され、販売開始からわずか2時間で約2,000体が売れ、Larva Labsは20億円近くに相当するイーサリアムを手にした事になります。5時間半を過ぎた頃にはすでに2万体分が完売。

 リアルタイムで売買状況を見てみると、あるアバター3Dが1体が19ETH=約6万1000ドル=約670万円で取引されていたりと、売買のランキングの上位に来るものは、ほとんどが10ETH以上で安い物でも2ETHの取引価格になっています。

 過去には99ETH(約3,500万円)でも売却されたものもあります。このように現在は二次市場で高額取引されています。(2021年8月時点)

 Meebitsは、イーサリアムの規格である「ERC721」標準で構築されています。それぞれが髪型、ファッション、顔などの様々な組み合わせにより構成されており、中には珍しい模様などを持つレアキャラクターも存在します。

 それぞれのMeebitsには「アセットパック」というものも追加で付属します。パックの中にはキャラクターにダンスなどの動作をさせるオブジェクトも入っているようです。これは他の標準的な3Dモデリングやアニメーション制作ソフトウェアにも利用可能で、こうしたモデリングをサポートしているものであれば、ゲームや仮想世界でも所有者はMeebitsをアバターとして使用できるようになるということです。

 2021年5月から8月までの売上高総計は約144億円。購入者累計は3,449人なので、1人当たりの購入額平均は約420万円となります。ちなみにCryptoPunksは、売上高総計が約800億円で購入者累計が3870人なので、1人当たりの購入額平均は約2,000万円となります。


12.Sorare(ソラーレ)
 ソラーレは、最近日本でもコインチェックNFTが取り扱いを始めた(2021年8月から取り扱い開始)ので、聞いたことがある方も多いと思いますが、ジャンルはスポーツで、サッカー選手のトレーディングカードになります。


実際のサッカーの試合とリンクしており、カードで対戦して、勝者には賞金としてイーサリアムや希少性の高いカードなどが配布される仕組みです。

 有名なクリスティアーノ・ロナウド選手のカードが約3,200万円で売却されたというニュースがSorareのTwitterアカウントにあります。

 2021年7月時点でSorareは142のクラブチームとライセンス契約を結んでおり、日本のJリーグ全チームが含まれています。そのためユーザーはJリーグに所属している選手を使ってゲームを楽しめます。


13.Ethereum Name Service(イーサリアム・ネーム・サービス)
 前述のようにユーティリティ部門での売上高が大きかったのが、ENSです。
 仮想通貨イーサリアムを送金や受信した経験をお持ちの方なら理解できるかと思いますが、イーサリアムのアドレスは「0・・・」のように長い文字列で表記されます。

 送受信の際には、通常はコピペで可能ですが、基本的には一文字も間違えずに入力する必要があります。送受信のアドレスのタイプミスで行方不明になったビットコインやイーサリアムがかなりの数存在するのが事実です。

 アドレス間違いをしてしまうと、永遠に行方不明になってしまうのが仮想通貨の怖いところです。そこで前述のイーサリアムアドレスをENSでは例えば、「tomodachi77.eth」といった名前を取得でき、送金時にこのアドレスを入力する事で、アドレス名に紐づいたアドレスを「0・・・」が検索される仕組みです。

 暗号資産特有の使いにくさやリスクに対して、ENSを用いると上記のような送金ミスのリスクを、限りなく下げることができるのです

 このようなNFTのサービスのジャンルが「ユーティリティ」です。ENSのショートネームのオークションがマーケットプレイスのOpenSea内の「Domain Names」というジャンルで実施されています。

 ユーティリティNFTは保有者に、実世界での報酬、所有権と結びついた特典などを提供することで、NFTのコンセプトを拡大する。例として、「Bored Ape Yacht Club」や「Doodles」など、PFPとしてスタートし、パーティーやイベントなどへの特別なアクセスなど、保有者に対するユーティリティを徐々に追加し始めたNFTプロジェクトもあります。


14.モデル EMILY RATAJKOWSKIのNFT作品

 ファッションモデルであり作家のエミリー・ラタコウスキーが2021年5月14日オークションのクリスティーズで販売したNFT作品が175,000ドル(約1,900万円)で落札されました。

 この作品は「Buying Myself Back:A Model for Redistribution(自分を買い戻す:再配布のモデル)」と呼ばれる画像作品ですが、この作品は「エミリーのニューヨークの自宅で撮った自身の写真」と「エミリーのロサンゼルスの自宅に飾られている Richard Princeが制作したエミリーの画像」を合成し、それにより絵の前でエミリーがポーズしている様子になっている作品です。

 これはどういうことかと申しますと、まずプリンス氏について説明します。このアーティストは他人の写真などを自らの絵画作品に利用したことによる著作権問題で度々騒がれているアーティストで、広告やメディアによって流通しているイメージを作品に流用する「シュミレーヨニズム」の作家と呼ばれています。

 しかしそれでも、アーティストとしての評価は高く、写真オークションでは常に1億円を超える価格で上位にランキングしているアーティストです。そしてプリンス氏が、Instagramで投稿したエミリーの写真を撮り、大きな帆布に印刷し画像作品として制作し、彼女の許可なく展示され、9万ドルで販売された経緯があります。

 そのプリンス氏に勝手に流用された作品をバックに、自分もその作品ないと同じようなポーズを取り写真を撮ったものを下記のような写真アートのNFTとして販売したということです。

 今回のNFT作品の意味合いは、デジタル肖像権に対する「コントロールの権利」を再確立するためとのことですが、エミリーは、プリンス氏がエミリーの写真を流用したことを利用することにより、NFT技術が所有権を主張する効果になる可能性があることに気づいたとのことです。

 今回のNFTオークションが開始する前に、エミリーは「新しく導入されたNFTを使用し、オンラインでの女性と所有権の先例を象徴的に作りたいと思います。これにより女性は自分の肖像に対して継続的な権限を持ち、その使用と配布に対して正当な報酬を受け取ることができます」とツイートしています。

15.セクシー女優がNFTで売上1億6600万円

 2021年5月6日22時、セクシー女優の波多野結衣氏がデジタル写真を販売開始しました。その7分後、販売された全3,000枚が完売。売上総額は約1億6,600万円となりました。このニュースの表面だけを見ると、セクシー女優だからキワドイ写真を販売したに違いないとか、やはりエロは強いなぁとか思ってしまうでしょう。

 ただ、よく考えてみてください。いくら何でも、1枚平均5万5千円のデジタル写真を購入する人が3,000人も集まる、しかも、たった7分で完売するなんて、にわかには信じられません。

 「話題を作るためにサクラで購入しているのでは?」とか、「怪しい黒幕が絡んでいるのでは?」など、様々な憶測が飛び交いました。

 この販売方法を調べてみると、これが実にうまく考えられていて、しかも、波多野結衣氏のファン層とNFTがよくマッチしていることがわかってきました。

 まず、販売方法ですが、販売されたデジタル写真は六つのランクに分けられていて、購入したNFTを開封するまではどれが入っているのか分からなくなっています。袋に入った野球選手やサッカー選手のカードと同じような販売方法です。

さらに一番レアな10枚は、サイン入りになっているそうです。
6つのランクのうち、売れ残ったNFTは焼却(NFTを消去することを「burn」と言います)するので、二度と手に入らなくなります。

 ファンとしては、後で買おうとしてもできないので、何枚も購入したくなる仕掛けです。通常、NFTは転売することが可能ですが、今回のNFTアートは4日いないに開封しないと無価値になってしまうので、転売もできません。この辺も実に巧妙です。

 波多野結衣氏のファン層を見てみると、日本だけでなく海外(アジア圏)でも人気が高く、台湾では交通機関で使える乗車カードにも起用され、こちらも数時間で完売しています。余談ですが、台湾で人気があるのは、台湾の女優リン・チーリンと似ていると話題になったところからのようで、香港映画にも出演しているほど、アジア圏でも人気があります。

さらに「Animation Video Cash(アニメーション・ビデオ・キャッシュ)」という中国市場をターゲットにした仮想通貨のイメージキャラクターも務めていました。これは、仮想通貨に興味のある人も波多野結衣氏を知っているということで、NFTとの相性はいいでしょう。


 このような状況だからこそ、NFTでのデジタル写真の販売に関しても、日本語、英語、中国語で告知をしていて、日本だけでなく海外を意識してしっかりとファンを取り込んでいるのが分かります。


 その結果、日本よりも中国語圏のファンで、仮想通貨に馴染みのあるファンが一斉に購入したものと見られています。


 バックグラウンドも含めて調べてみると、セクシー女優だから売れたのではなく、しっかりとマーケティングされていることが分かるのですね。NFTで高額販売されたというニュースだけを見ていても、なかなか気がつきません。そこに至るまでの経緯をしっかりとリサーチすることは、とても重要です。

16.小学3年生の自由研究デジタルアートが3,000万円
 NFTの高額落札事例は著名人やアーティストだけにとどまりません。日本の小学3年生が夏休みの自由研究として描き始めたデジタルアートが人気を博し、2022年5月までに計250点で約3,000万円に近い販売額を記録しています。

Zombie Zoo Keeper「ZombieZoo」

17.Nouns

 NFTを会員証のように利用するユースケースがあると紹介しましたが、さらに進んで、NFTホルダーをともにNFTコレクションの価値を高める共同運営者として巻き込んでいくプロジェクトがあります。それが「Nouns」です。

 Nounsとは、32✖️32ピクセルのドット絵のキャラクターをモチーフにしたNFTコレクションで、最大の特徴は、毎日1つのNounが生成され、自動的にオークションにかけられるというシステムです。NFTコレクターの間で人気を誇っており、落札価格は50ETHを超えるものがほとんどで、中には100ETHを超えるものもあります。

 Nounsの所有者は、NounsDAOに参加することができます。それにより、コミック制作、3Dジェネレーターの作成からロシアからの侵攻を受けるウクライナへの人道支援まで、さまざまな提案が受け入れられています。


18.ShinseiGalverse(新星ギャルバース)
 2022年4月に採用された日本発のコレクティブルNFTで、草野絵美と大平彩華の2人の女性アーティストが中心となって創設されました。初回版では8,888種類のデザインが販売されて即完売し、NFTマーケットプレイスOpenSeaで取引額トップを記録しました。

 このプロジェクトはアニメ制作に関われるという点が特徴的で、NFTを所有するコミュニティーメンバーが共同でアニメ作品を企画・制作し後悔するというロードマップが発表されています。

19.VeryLongAnimals

 2022年2月に日本人のAkim(Akimiunekawa)によって制作されたコレクティブルNFTです。さまざまな動物を縦に長く可愛く描いたイラストが注目を集め、リリースからわうか半年で、国産NFTの中でも屈指の人気を誇るコレクティブルとなりました。

 ジェネラティブNFTとは異なり、あえて手作りで少数の作品を徐々に発表していく手法によって、熱心なファンが活発にコミュニティ活動を拡大しています。また、二次創作が活発に行われており、執筆時点において100以上ものプロジェクトが存在しています。

20.Decentraland

 Decentlandは、Webブラウザを利用してアクセスする3D形式のメタバースです。2015年からプロジェクトが始動し、2017年に一般公開と土地販売が開始されました。2022年時点で最も活発なメタバースの1つであり、サザビーズやアディダス、アタリ、PwC、サムスンといった企業が、Decentraland内にオフィスや店舗を構えています。

その他のNFT

1.楽座
 2020年7月1日、日本のアニメで使われたセル画に特化したNFTマーケットプレイスです。

 「楽座」で扱われているのは、実際にアニメ制作で使われたセル画で、ドラゴンボールZ、ルパン三世、ムーミン、風の谷のナウシカなど、大人気アニメのセル画を扱っています。

「楽座」で購入できるのは、そのセル画の所有権。セル画そのものは、「楽座」側で管理していて、NFTを購入したからといって送られてくるわけではありません。世界中どこにいても「所有権」は購入することができるのです。日本のアニメは海外でも人気があるので、世界各国のアニメファンが「楽座」のNFTで売買を始める日も遠くないのかもしれません。


 購入した「所有権」は転売するだけでなく、セル画を所有しているので貸し出すこともできます。例えば、アニメのイベントや作品展の主催者に対して自分の所有しているセル画を貸し出し、「賃料」を得ることができるのです。


また、セル画を手元に置いておきたいと思ったら、NFTを焼却する条件(つまり、NFTの転売ができない状態にする)で楽座からセル画が送られてきます。

 他にも、フィットネスジムで鍛え上げた自分の身体の写真をNFT化して保存するサービスや、高級車のカーシェアリングの権利のNFT、コロナウイルス抗原検査の結果をNFT化するといったサービスまで登場しています。


2.BABYMETAKLの結成10周年記念NFTトレーディングカード
 ベビーメタルは、日本人女性のメタル・ダンスユニットで、日本国内よりも海外での活動が多く、アメリカを中心に人気が高いグループです。

そのベビーメタルの結成10周年を記念してNFTトレーディングカードが発売されました。2021年5月7日、1枚100ドルで1000枚限定でしたが、数分で完売し、その後、NFTマーケットプレイスで高額取引されるようになりました。シリアルナンバー1は約100万円もの値段で取引されています。

3.SKE48のNFTトレカ
 SKE48は、秋元康氏がプロデュースしているAKB48グループの一つで、名古屋を中心に活動している女性アイドルユニットです。12周年を記念して2020年9月からNFTトレーディングカードを発売しました。キャンペーンを継続的に開催し、2021年6月にはNFTマーケットプレイス「コインチェックNFT」でも取り扱われるようになっています。

4.Perfumuのダンスの振り付けをデジタルアートにした作品
 3人組のテクノダンスユニットPerfumeは、2021年6月に、ダンスの振り付けをデジタルアートにし、NFTとして発売しました。コンピュータや最新テクノロジーを組み合わせたダンスユニットなので、NFTとも相性がよく、最終的には325万円で落札されました。8月には、第二弾が順次発売されています。

5.STEPN

 現在X2Eの代表的なサービスとして注目を集めているのが「STEPN」というヘルスケアアプリです。STEPNは、「Move to Earn」というコンセプトを掲げており、ユーザーが歩いたり走ったりすることで専用のトークンを得ることができます。


 STEPNではゲームにおけるキャラクターや武器などのアイテムの代わりに、スニーカーを模したデジタルアイテムをNFT化し販売しています。ユーザーはこのスニーカーNFTを自身のウォレット内に保有した状態でウォーキングやランニングを行うことにより、その移動距離や運動時間に応じたBeepleを手に入れることができます。


 STEPNでは大手スポーツブランドNIKEやアシックスとのコラボも行っており、コレクションとしての価値も高く評価されています。


STEPN同様の「Move to Earn」系サービスだけでなく、睡眠の質のスコアに基づいてトークンが得られる「Sleep to Earn」や飲食を行うことでトークンが得られる「Eat to Earn」「Drink to Earn」、音楽を聴くことでトークンが得られる「Listen to Earn」などさまざまなサービスが登場しています。

 このように、NFTでの希少性を活かして売買されるのは、まずは、すでに多くのファンがいる業界であり、また、ファンが希少性のあるアイテムに価値を見出す、持っていることで自慢できるといった環境があることが前提になります。そういう業界が、NFTアイテムとは非常に相性がいいと思われます。


5.アート業界を追いかけるファッション業界
 2021年4月には、日本で初めてのバーチャルスニーカーが発売され、140万円でしたが、9分で完売しました。バーチャルスニーカーなので、実際に履くことなどできず、デジタルデータしかありません。実用性はまったくないので、まさに、デザインを所有することにお金を出しているのです。

 このように、ファッションの世界では、実用性よりもデザインに価値を見出して所有したいという人たちが出てきています。これに気がついたファッション業界は、アート業界を追いかける形で動き始めています。


グッチ、ルイヴィトン、バーバリーなどがNFTに参入し、ゲーム内で使える公式アイテムや、ブランドイメージを作成した画像や動画といったアイテムをNFT化しています。


6.NFTを「焼却」することで新たなNFTを手に入れるとは?
 バーナブルNFTと言われる、NFTを焼却することで手に入れるNFTについて説明しましょう。NFTを焼却するというのは、誰も操作できないアドレス(誰もパスワードを知らないアドレス)にNFTを送り、二度と使えない状態にすることを意味します。


そのアドレスに送られた記録も残るので、焼却されたことが誰でも確認できるというところが重要なポイントです。

 このバーナブルNFTの事例としては、デジタルアーティストPak(パーク)氏が運営するプロジェクトが有名です。パーク氏の作品は、老舗のオークションハウスであるサザビーズでも行われています。2020年12月には、約1億1000万円でNFTアートが落札されています。そんな実力のあるアーティストが運営するプロジェクトなのです。


 このプロジェクトでは、所有しているNFTトークンを焼却すると、「ASH Token(アッシュトークン)」が手に入ります。「アッシュ」とは、「灰」という意味なので、まさに、NFTを焼却して灰にしたということです。

 その供給量などを考慮して「アッシュトークン」に交換されるそうです。
そうやって手に入れた「アッシュトークン」は、パーク氏の特別な作品と交換できるようになるそうで、別のアート作品のNFTを焼却しないと手に入らない作品になります。

7.バーバリーのアバターNFT
 ファッションブランドのNFTを発行する動きも出てきています。バーバリーは、ブロックチェーンゲーム「Blankos Block Party」内で利用可能な、サメの形をしたアバターNFTを発表しました。このNFTは750枚限定で発行され、ひとつあたり299.99ドルと高額であったにもかかわらず、販売開始後30秒で完売しました。

NFTを効果的に宣伝する方法

1.On Cyber(オン・サイバー)

 まずはほとんどお金をかけずに、自分の所有するNFTを効果的にアピールできる手段として知っておくべきOn Cyberをご紹介します。このサービスは、メタバースNFT美術館ですが、3D空間にて、自分が所有するNFTを、一つの美術館のようなメタバース空間にて展示できます。

 最近では、このようなメタバース空間をSNSに載せていくことが普通になりつつあります。

さらにそこで展示したNFTアイテムは、自分が所有しているOpenSeaやRaribleなどのNFTマーケットプレイスと連動していますので、クリック一つでそれらの元のマーケットプレイスにリンクで飛べるような仕組みになっております。
 

 https://oncyber.io/ja


 空間(スペース)のデザインは無料、有料含め多種揃えており、デザインにそれほどこだわりがなく、まずは自分のメタバースNFT美術館を作成したい場合は、まったく無料でトライできます。


より凝ったデザインで他との差別化を狙いたい場合は有料のスペースを購入すれば可能です。そしてそれらの有料スペースそのものが、NFTとなっておりますので、メタバース空間をNFTで所有することになります。


 手順としては、まずは自分のNFTをOpenSeaなどのマーケットプレイス上に保有しておく必要があります。


後述しますが、この際使用したメタマスクなどのウォレットが必要になります。これらのマーケットプレイス内のアイテムにおきまして、自分で作成(Mint)したものでも、他のアーティストから購入したものでも、さらに既に売却したNFTでも構いません。また、それらが売りに出されているか否かも関係ありません。

 早速、自分のメタバースNFT美術館の作成方法を詳しく見ていきましょう。OnCyberでは、例えば既に多くの人が使用して頻繁に見かける人気の空間である「Space Pod」があります。 

2.NFT top shot

 ユーザーが起こした行動に対して、「〜〜した証明」としてNFTの配布をいたします。

 スマートフォンを持っていれば、簡単にNFTを受信することができ、NFT配布の際に懸念となるウォレットの導入も容易で、ガス代も不要です。弊社では世界一NFTを受け取りやすい配信システムを目指しています。

3.NFTコンビニ

 NFTコンビニは、NFTを日本円で販売でき、さらにNFT購入者に対して限定コンテンツを用意できるサービスです。

素材を用意するだけで、自社専用サイトにてNFTの販売を行うことが可能で、ガス代も不要です。また、日本円で販売できるため、暗号資産やウォレットが必要なく、NFT販売のハードルが下がります。またレピュテーションリスクを避けるために、500円〜1000円程度で販売することが多いです。
 
購入したNFTを限定コンテンツのアクセス権として販売したり、アーティストのグッズ販売サイトとして活用することもできるため、ユーティリティ付きのNFTの販売にとてもマッチしています。



アートの価値はどうやって決まるのか?

 一般的なアート作品の投資としては、『東洋経済2021年2月20日号』で、オンライン・オークションギャラリー tagboat代表の徳光健治氏の書かれた「アート投資の5ヶ条」が参考になります。この中で徳光氏は、「投資する対象は、作品ではなく作家である」と書いていて、作家の将来性を見極めて有名なアーティストになるかどうかが重要であるとしています。


 アート作品に限らず、コレクター作品というものは、将来どうなるかが作品の価値を決めます。アーティストが有名になれば、初期の作品の価値が上がるのであって、どんなに素晴らしい作品であっても、そのアーティストが無名なままであれば、それほど価値は上がりません。


人工知能はアーティストになれるのか?

 人工知能の進化は、目覚ましいものがあります。ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる手法が出てきてからは、人間が教えなくてもコンピュータが学習していくので、凄まじい勢いで人工知能の応用範囲が広がっています。


 例えば、14世紀から20世紀に描かれた肖像画を学習し、人工知能がオリジナルの肖像画を描きました。そして、この絵画がクリスティーズに出品されて、約4,900万円で落札されたのです。


 ゴッホやモネなどの絵画を学習した人工知能のサービスでは、写真をアップすれば、それぞれの画家風のタッチに仕上げます。凝ったものでは、3Dプリンターで油絵具の凹凸まで再現し、レンブラントが描いたかのような作品を作る人工知能もあります。人型人工知能ロボットのソフィアが描いたデジタルアートはNFTマーケットプレイスに出品され、約7500万円で落札されている。


まだ結論が出ているわけではないですが、今後、人工知能が作り出したアート作品という新しいジャンルが生まれてきて、何らかの知財として保護されるようになると、コンピュータを24時間365日稼働させて大量にアート作品を創出するような時代が来るかもしれません。


 最終的には、決められた面積の中に色を置いていく作業でしかないので、あらゆるパターンが作られ終わると、もう、それ以上作ることができなくなります。分かりやすい例で言えば、俳句は5・7・5の17文字の組み合わせです。辞書データ等を使い、すべてのデータをコンピュータが作り出してしまえば、新しい俳句は作れなくなってしまいます。


 人工知能が作り出す作品をどのように扱うのか、また、その権利は誰に帰属するのか、まだまだ議論は終わりが見えていません。人工知能が著作権を持つのかどうか、注目していきましょう。

各ウォレット

1.ホットウォレット


 常にインターネットにつながっており、安全性からすれば、ハッキングの可能性は残っている。スマホアプリのウォレットも多く存在する。利便性からすれば、取引所内ウォレットと同様に、スマホさえあれば、どこでもすぐに仮想通貨の送受信ができるので大変便利です。

 ホットウォレットは取引所内ウォレットと違い、ユーザーが各自でセキュリティ対策をし、Google二段階認証を徹底していれば、ハッキングされることは今の所無い模様。ただこの先は分からない。

2.コールドウォレット

 仮想通貨の際に、インターネットにつながっていないデバイスを利用するコールドウォレットは安全になります。

コールドウォレットは安全性が高い分、デメリットとしては、利便性が悪いことです。仮想通貨の受信は問題ありません。ホットウォレット同様に受信の際にデバイスは不要。

 自分のコールドウォレットから外部へ仮想通貨を送金する場合に、最後の認証作業をネットにつながっていないデバイス上で行う必要があるので、スマホのクリックだけでは送金作業が完了しない仕組み。

 ちなみにデバイスが盗難に遭ったり、紛失しても、新品に買い替えて、ウォレットを復元することができます。リカバリーフレーズをインターネットにつながっていない環境(主に紙など)に書き留めて、大切に保管することで万が一の場合に備えられますが、コールドウォレットに最も注意すべき点は、コールドウォレットのデバイス本体と、リカバリーフレーズやパスワードを書いた紙などを、一緒の場所で保管したいこと。2つとも一緒に盗まれたら終わり。

3.保管方法のまとめ


 ・長期保有時&取引等を行っていない時→コールドウォレット
 ・NFTの取引時→ホットウォレット
 ・仮想通貨の売買時→取引所内ウォレット


NFTを担保に資金貸付


1.Cream Finance


 350万ドル(3億8000万円)をPleasrDAOに貸し付けました。この貸付は、NFTを担保にしていることのほか、DAOからDAOへの史上初の貸付となった。この貸付では4つの高価なNFTを担保としている。これらの購入時点での価値は800万ドル(約8億8000万円以上)になる。


NFTビジネスに参入した企業や事例

【ゲーム業界】

・SEGA
・gumi
・スクウェアエニックス
・ユービーアイソフト
・バンダイナムコ
など

【スポーツ業界】

・DAZN Moments
・NBA Top Shot
・RIZIN FIGHTING COLLECTION
・パ・リーグ
・Sorare
など

【出版業界】

・集英社
・講談社
・メディアドウ
・トーハン
など

【音楽業界】

・ワーナーミュージックグループ
・坂本龍一
・小室哲哉
・Perfume
・MIYAVI
など

【ファッション雑誌】

・Louis Vuitton(ルイヴィトン)
・グッチ
・アンブッシュ
・ギャップ
・ナイキ
など

【IT業界】

・LINE
・メルカリ
・楽天
・ミクシィ
・GMO
など

NFTの個人での関わり方

1.転売目的

2.チャリティーのNFTを購入してお金で寄付ができる

 透明性が高められ、それにより寄付の輪が広められる

3.NFTと個性


 最初から転売を目的とせずに、自分が作品として気に入ったNFTがあれば購入して見て楽しむというのが、最もベーシックなNFTの活用方法です。そして、その延長線上に、もうひとつのNFTの楽しみ方があります。

 それは、自分が気に入って集めたNFTのコレクションを、家族や友人に見てもらうことです。きっと家族や友人は、あなたが気に入った作品のNFTコレクションを見て楽しむ、いろいろと感想を言ってくれるでしょう。

 なぜなら、そのNFTコレクションに入っている作品の種類や組み合わせに、あなたの個性が表れるからです。つまり、NFTのコレクションは、自分の個性を他人に示すためのコミュニケーションツールとして活用できるということです。

未来ではメタバース上でNFTを見せることもできるはずです。

ただデメリットとして2つあります。
1つ目が、自分のNFTのコレクションを非開示にできない。
2つ目が、他の人から送られてきたNFTを受信拒否できない。

4.NFTとコミュニティ

 これまでのファンコミュニティは、推しのコンテンツやアーティストのために「応援する」フロー型コミュニティでした。そこでは、応援するためにファンが使ったお金や時間は、推しのために費やされて、ファンの手元からはなくなります。

例えば、アーティストの生誕祭のためにみんなでお金を集めて時間をかけて準備をしたとしても、当日お祝いして得られる喜びの他に、その後ファンに残るものは何もありません。

 一方で、NFTが実現するこれからのファンコミュニティは、推しのコンテンツやアーティストと「共に成長する」ストック型ファンコミュニティに進化します。

そこでは、一緒に成長するためにファンが使ったお金や時間は、推しの価値を高めて、ファンが持っているNFTに蓄積されていきます。例えば、みんなでお金を集めて時間をかけて準備して、アーティストの新曲リリースの屋外広告を出したことで人気が上がれば、ファンが持っているアーティストのNFTの価値も上がる可能性があります。

また、集めたお金をどんな活動のために使うか投票して決めるために、「トークン」と呼ばれるNFTの一種が使われることもあります。


 ここでは説明のため、トークンを保有数に応じて投票する権利を保障する「投票権」のようなNFTとして考えます。トークンを多く持っているほど、アーティストの活動方針について投票が行われた際、そのファンはたくさん投票できます。

そして、このトークンも売買取引ができるため、前述と同様に、そのアーティストの人気が上がれば、価値が上がる可能性があるのです。

 
 ファンがNFTやトークンを持っているストック型ファンコミュニティが、フロー型ファンコミュニティよりも活性化する理由は2つあります。

 それは、リアルに運命共同体になれることと、デジタルで集結できることです。まず一つ目のリアルに運命共同体になれることについて説明します。
 ファンが持っているNFTやトークンの価値は、推しのコンテンツやアーティストの人気具合で上がったり下がったり変動します。そしてその価値は、リアルな社会において価値の評価尺度となっているお金の金額として明確に数値化されます。

 推しの人気が、自分の持っている物(NFTやトークン)の評価金額の上がり下がりと連動することで、ファンはその好きなコンテンツやアーティストと運命を共にしていると感じるようになります。結果、運命共同体になった推しの活動を全力でサポートするようになるでしょう。
 
 またNFTを使えば、リアルに会場で出会うことやファミレスで集まるといった地理的な制約を受けることはありません。同じ作品のNFTを持っているファン同士が、いつでも自由にデジタル上のコミュニティルームに集結して交換できるからです。


NFTと法規制

 NFTに特化した法規制は現在のところ存在しません。今後、NFT関連の問題や事件などが発生した場合は、個々の事案ごとに現在の法規制に照らし合わせて判断していくことになると思いますが、日本におきましてはブロックチェーン、暗号資産、NFTなどに関わる企業が会員となっている一般社団法人日本Beepleビジネス協会の策定しているガイドラインをご紹介いたします。

 詳しくは当該社団法人のホームページをご覧ください。

日本暗号資産ビジネス協会

当ガイドラインに関して、金商法と賭博法の部分について考察してみます。

【NFTと金商法】

 NFTの取り扱いにおいて、これから予想される事案においては特に金融商品取引法に関して合法化どうかを検討する場合があります。

日本暗号資産ビジネス協会が策定しているガイドラインは、意図せずに法規制の対象になってしまう場合だけでなく、意図的に、もっと悪く言えば、投資詐欺目的でもNFTが悪用される可能性も前提にしています。

 NFT詐欺では、有名画家であるバンクシーを装ったアカウントでマーケットプレイスのOpenSeaやラリブルで、あたかもバンクシー絵画の本物を発売しているかのように見せかけて、お客から大量のイーサリアム(合計512ETH)を騙し取った事件が2021年2月にありました。

 バンクシーの法定後見人が、このNFTとの関連を否定していることもあり、ここで出品されたNFT作品は偽物であったことが判明。購入者の中には700万円近い取引を行った人もいるようです。私達はこれを他人事と思わずに教訓とすべきだと思います。

 NFTだから改ざんやコピーが不可能と安心せずに、実物と紐づいているような写真付きNFTであっても、その写真が偽物であればどうしようもありません。

あくまでマーケットプレイスで出品されているデジタル資産としてのNFTは複製ができませんが、出品しているもの自体が偽物であれば、いくら複製ができなくても限りなく価値が無いものになってしまいます。特に、実物と紐づいたアート作品などは、主催元や出品者の信用度をしっかりと調べた上で、購入をすべきだと思います。

 

【NFTが賭博罪に?】

 NFTを利用してガチャを行うことは賭博に該当するようです。
 つまり、あるガチャの商品が欲しいがために、購入者はそのガチャ(ゲームなど)内の通貨を消費していきます。

ルーレットやスロットのように、アイテムを獲得できる仕組みがランダムであり、かつそのNFT商品が財産的価値を有していて、かつ例えば1回100円のガチャで1万円以上するような価値のものを獲得できるような場合は、賭博罪が成立する可能性が高いということです。

 海外にドメインを置くオンラインゲームでは既に存在しているかと思われますが、日本国内でこれをやってしまうと、一発アウトだということです。

 将来的には、このようなゲームにおきましても、紹介制度で配当までついたネットワークビジネスが誕生する可能性があります。そうなると日本の法規制では何重もの違反に関わってしまう可能性がありますので、ご注意ください。

【税制への適応】

 ビットコインなどの暗号資産を日本円に売却、もしくは他の暗号資産と交換した場合、元の暗号資産を購入した時の価格(レート)と比較して、売却もしくは交換した時点でのレートとの差額について利益が出ていれば、その利益分に対して税金がかかります。

利益が出ていなければ税金はかかりません。取引により獲得した金額が損益参入や控除後でも4000万円を超えるような取引の場合は住民税と合わせて最大55%もの税率がかかります。

 詳しい税率は最新の事情を調べる必要があります。

【個人所得税】
・所得税
・贈与税
・キャピタルゲイン税
 ※給与所得になる場合も

【法人税】
・受贈益への算入
・譲渡益への算入
・譲渡損失への算入

【消費税】
個人事業主や法人が行なったNFTの譲渡対価には消費税が課される


NFTプラットフォームでは従来サービスよりもクリエイターにお金が入りやすい

 NFTのプラットフォームは企業の手数料が低く、クリエイターへの還元率が高い。

<OpenSea>
・企業の手数料 2.5%
・クリエイターの手数料 97〜97.5%
・期待収益 収益化している主要なNFTクリエイターあたりの平均売上は174000ドル(約2300万円)

<AppStore等>
・企業の手数料 30%
・クリエイターの手数料 70%

<Youtube>
・企業の手数料 45%
・クリエイターの手数料 45%
・期待収益 405ドル

<SNS等>
・企業の手数料 100%
・クリエイターの手数料 0%
 (最近では、Twitterやインスタグラムに収益機能が付加され変わりつつあります)
・フェイスブックでは、0.1ドル。

Spotifyでの期待収益は、636ドル。

ターゲットがNFTに求めるものの違い

<暗号資産投資家やNFT好きがターゲット>
【ターゲットのインサイト】
・英語圏向けの方が期待できる
・手元の暗号資産を上手に再投資したい
・イケてる自分を演出しつつ儲けたい
・普通のNFTは見飽きた

【望ましいアプローチ】
・最初からグローバルに大規模展開
・暗号資産経済との接続性を重視
・投資商品としての魅力や成長性を訴える
・技術的な新しさやコンセプトメイクに注力


<既存のファンやサービス利用者がターゲット>
【ターゲットのインサイト】
・日本語で丁寧に説明してほしい
・推しに課金したい、一緒に成長したい
・儲けたがってると思われたくない
・NFTってだけでちょっと不安

【望ましいアプローチ】
・ファンの熱量・密度を大切に展開
・慣れた既存の商習慣との親和性を重視
・利用価値や共感的なストーリーを訴える
・安心して参加できる理由とUI作りに注力

NFTを求める同期はターゲットによって真逆と言っていいほど違う

本質的な価値

1.ブロックチェーンの本質的な価値


 異なる企業のサービスを横断して利用できるデジタルデータによって、企業間連携のエコシステムを構築できるようにしたということ

2.ビットコインの本質的な価値


 法定通貨とビットコインを交換する取引サービスを、企業を横断して提供している。

3.コンテンツNFTの本質的な価値


 異なるコンテンツ企業のサービスを横断して利用できるデジタルコンテンツデータによって、企業間連携のエコシステムを構築できること

 例えば、「お父さんの時代って、LINEでキャラクターのスタンプを買ってもLINEの中でしか使えなかったの?それってまるで原始時代みたいだね。
今はLINEでキャラクターのスタンプを買えば、他の会社のゲームをそのキャラクターでプレイできるし、他の会社の漫画アプリで主人公にして読むことだってできるんだよ。もちろん、他の会社のメタバースに、そのキャラクターをアバターにして入って遊べるのも、当たり前。デジタルコンテンツを買っても、その会社の、しかもそのサービスでしか遊べなかったなんて信じられない!」

 つまり、コンテンツ業界がコンテンツNFTで起こすべきイノベーションは、決してコンテンツを「投機的に高値で販売」するような、コンテンツファンが求めていないことではなく、NFTという異なる企業のサービスを横断して利用できるデジタルデータを使って、ファンにコンテンツをこれまで以上に楽しんでもらえるように「ユーザー体験をデジタルトランスフォーメーション」することなのです。

 利用型サービスのエコシステムを築き上げるNFT2.0を推し進めることこそが、今期待されています。

4.価値があるNFT

 NFTは、既存のデジタルコンテンツに機能性や特典を持たせられることが大きな特徴です。

 例えば、コレクティブルなNFTアートの中には、「それを持っていないとDiscordコミュニティに入れない」というログイン機能を持ったものがあります。

また、「初回のコレクションのNFTを購入した人は、2回目以降のコレクションのNFT販売時に割引を受けられる」といった特典を付与するものも登場しています。購入したNFT自体がクーポンのような役割になっているのです。

リアルなものと引換券になるNFTも出てきています。例えばNFTと引き換えにリアルグッズがもらえ、引き換え後はNFTがバーン(焼却)されてなくなるといった設計も可能です。

 現在のNFT1.0では話題性と資産性に焦点が当てられがちですが、今後のNFT2.0においては、魅力的な機能性や特典の開発が重要なテーマになってくるでしょう。

クリエイターとして、画像や動画、音声などをただ創作してNFTの「作品」として出品しただけのものは人気がありません。一方で、そのNFTを創作するに至った背景や過程、そこに込めた想い、テーマ、問題意識などといった関連する「ナラティブ(物語)」も併せてファンに発信して出品するなどして、「作品」と「ナラティブ」を組み合わせたNFTも人気です。


 つまり出品するNFTに関して事前にしっかりと情報を発信することで、ファンがその価値を理解できることが大切です。

【与沢翼さん切り抜き】
NFT出品において大事なことは、世界観や色調とかの共通要素を持ちながら、各作品毎にバラけさせること。
軸みたいなものが根底にないとダメ。

アーティストの統一性が大事。

NFTで異なるジャンルの作品を出品する際は、アカウントは同じで、コレクションを分けるべき。
それで全く異なるジャンルの作品を概念的・カテゴリー的に統一してその中で出すことが必要。

ブランド論を勉強するとNFTは分かりやすい。

損しないNFT作品の周知方法
与沢さんはSNSオンリーで周知する。SNSは減るものではないので、量でカバーできる。SNSのセンスは今後格差を生む。SNSを使いこなすのは今後の世界において、デフォルトで必要なスキル。

今高値になっているものより、今誰も見向きもしないものを買った方がいい。


<CryptoPanty(クリプトパンティー)>
 3日間で10枚のパンティーのNFT作品を売りに出したところトータルで29.5ETH(約826万円)で売れた。コレクションはパンティーファクトリーの名前?

1つ当たり約826,000円で売れた。

パンティーは、いろいろ有名なブランドから取り寄せて研究していた。

作品は大量に出すわけではなく、少しずつ出していくスタイル。1枚1枚に力を込めていく。

パンティーDAOも考えている。

<ツイートNFTオークション>
 ランキングがリアルタイムで表示される。ランキングが表示されると、名前やTwitterアカウントが表示され、そこから飛べるようになっている。

オークションに参加するメリットとしては、ランキング表示順は、落札後もずっと記録が残ってる。そのためPR効果や宣伝効果もあるはず。まとめてツイートをNFT化するのは日本では初めて。



 
【SBINFT Marketで人気のNFT】
 「SUSHI TOP SHOT」というNFTが人気です。このNFTを7種類コンプリートすると、お店でワンドリンクが無料になる、といった特典が受けられます。

このようにNFTの収集に対して、分かりやすいインセンティブ設計がされているNFTは人気があります。また他にも、長い期間にわたってしっかりと活動している公認クリエイターのNFTも人気が出る傾向にあります。

【保有者に特典を与えるNFT】
 NFTを保有している人だけに、特典を与えるNFTに注目が集まっています。

例えば、そのNFTを提示すれば「入場できるリアルな場所」や「参加できるオンラインイベント」、「入札できる競売会」などさまざまな形で特典が提供されています。つまり、NFTが特別な体験をするための会員券になっているイメージです。

 その特別な体験が人気になればなるほど、NFTの価値も上がっていき、二次流通での売買も活性化します。

実際に例えば、「Bored Ape Yachi Club」というNFTコレクションは、ニューヨークにNFT保有者しか入れないバーを作ったり、NFY保有者しか参加できなリアルイベントを開催したりして話題になりました。

最終的には、ファンのためにどんな「価値を作る」ことができるのかということが大事です。

NFTの課題

1.盗作に対する対策と著作権保護問題

 デジタルアート等が何らかの原因で流出やハッキングされて盗難にあった場合、オリジナルのNFTとは別に、それになりすまして全く同じもの、あるいはマイナーチェンジを加えたものが出品される可能性があります。

 これを防ぐには、まず全く同じものに対しては、各マーケットプレイスがAIなどで自動判別機能を加えて、後から発売された同種のアイテムに関しては販売リスティングを受け付けないという対策を取るべきだと考えます。


マイナーチェンジを施したアイテムに関しては判断が難しいかもしれませんので、まずは先にコピー品の対策をすべきだと考えます。
 

 なお作者自身は原本であるデジタルアートを常に手元に置いていますから、それを再度NFT化して販売することも可能です。


まったく同じNFTでなくとも、少し変化をつけてNFT販売する可能性もあります。こうなると、どこまでも同じ原本を使用してNFT化して良いかの基準が明確になっていないことには防ぎようがありません。

作者にやられてしまったら、現状はどうしようもありません。この点も現時点でのNFTの問題点・課題と言えます。

 NFTの著作権侵害問題として、著作権者ではない人が勝手にNFTを発行してることがあります。コンテンツ企業の有名作品のみならず、個人クリエイターの作品なども無許可でNFT化されている状況も少なくありません。

 それに対し、博報堂は、ブロックチェーンテックの原本株式会社と、リーガルテックの株式会社ケンタウロスワークスの2社と共同で著作権保護サービス「C-Guardian」を開発しています

 C-Guardianでは最初に侵害から保護したいコンテンツデータ(テキスト、画像、動画)をサービスに登録します。次にクローリング技術と機械学習技術を用いて登録したコンテンツがインターネット上で違法に掲載されていないか、探索し、検知した場合、類似度判定を行います。

 判定の結果、著作権を侵害していると判断すると、当該コンテンツを掲載しているウェブサイトの画面やURL、その他各種メタ情報をブロックチェーン上に記録し、証拠として保全します。


今まで人の手では困難だったインターネット上の膨大なコンテンツの探索や検知、類似度判定、証拠保全の自動化を実現することで、違法サイトへの迅速な対応が可能となり、適切にコンテンツを保護できるになります。

 そして、最終的に、侵害サイトに対して「侵害を検知して、ブロックチェーン上に証拠を保全しました」という通知をし、著作権を侵害して掲載しているコンテンツを取り下げさせます。一度記録されると、決して二度と消去できないブロックチェーンに証拠保全することによって、相手に対して取り下げさせる牽制力を持つソリューションになっているのが特徴です。

【NFTの価値を担保するもの】
 答えは、紐づくコンテンツの著作権を適法に守っているオフィシャルなNFTであるか否か。

 今後は、著作権などの権利が適法に処理された、適正で価値あるオフィシャルなNFTであることが、ますます重要視されていきます。一方で、不正で無価値なNFTは自然淘汰されていくでしょう。

 今後、世の中のサービスの多くは、所有型のサービスから、権利型のサービス、いわゆるサブスクリプション(定期購入、定期課金)サービスに移行していくでしょう。


 そして、物を購入して自分のものとして所有するのではなく、必要に際して一定期間それを利用する権利を自分に付与してもらうようになっていきます。車に乗る権利やランチを食べる権利などをユーザーに付与するサブスクリプションサービスが普及してくようになり、コンテンツに限らず、あらゆる領域がサブスクリプションサービスに変わっていく可能性があります。


そして、その時代において、それらの権利を実装するための手段として活用されるものこそが、NFTなのです。

【正規品NFT認定事業】
 JCBIは、正規品のNFTを認定する事業を開始しました。


認定を受けるためには、作家やコンテンツ企業は、JCBIに対して発行するNFTに関する申請書類を提出します。その後、JCBIが審査して認定すると、JCBI認定パートナーNFTマーケットの当該NFTの販売ページ上に、正規品であることを示す認定マークが表示されるようになります。
 

2.マーケットプレイス間での互換性

 現状、あるNFTアイテムをOpenSeaで販売し、それを購入した人がRaribleなどの他のマーケットプレイスで売ることはできない状況です。

これにより、二次流通時の還元金も、同一マーケットプレイス内で流通し続けた場合という前提になるのです。

 また仮にOpesSeaが何らかの原因で破綻し、サイトが使用不可になった場合は、NFTアイテムが行方不明になる可能性があります。ブロックチェーン上には記録されていても、それを表示するマーケットプレイスが消滅してしまうことで、自分のNFT作品も閲覧できず、よって販売や二次流通もできなくなる可能性があります。 

 マーケットプレイス間の相互乗り入れのような状況は実現する日も来るかと思います。

3.NFTがもたらす環境への影響

 NFT1つあたり平均Co2排出量 211kg
=①ガソリン自動車1000km走行
=②EU居住者1ヶ月分の電力消費
=③ジェット飛行機2時間のフライト

Solanaでは、1回のトランザクションにかかる負担がイーサリアムの40万分の1、ビットコインの350万分の1とされており、これはちょうどGoogle検索2回分と同程度です。

ただこの後、Powから環境への影響が少ないPoSへの変換が図られ、実施されれば消費電力の99.95%が削減できると言われています。

4.NFT画像データの管理問題について

 タイプ1:NFTの画像データをブロックチェーン外で管理しているNFT
 タイプ2:NFTの画像データをブロックチェーン上で管理しているNFT

上述する2つのタイプのNFTにおいて、それぞれNFT画像データ管理の側面で問題点が存在しています。

【タイプ1】NFTの画像データをブロックチェーン上で管理しているNFT

 現在イーサリアム上で運営されているNFTマーケットプレイスで取り扱われているNFTの独自データを取得するためのURLが、ブロックチェーン上で管理されています。

そのメタデータ内には、それぞれ個別NFTの名前やNFTのディスクリプション、NFTの画像データの参照先(URL)などがデータとして存在しています。個別NFTの画像データは、ブロックチェーン上に存在せず、ブロックチェーン外のAWSなどのサードパーティのストレージサービスで管理されています。

したがって、ブロックチェーン上では画像データが存在しないことから、様々なNFTサービスにおいては、あくまでもブロックチェーン外のAWSなどから、画像データを取得する必要が出てきます。


 このような画像データの管理方法を取るのには理由があり、ブロックチェーン上に画像データなどのデータサイズが大きいデータを保存する際には、ガス代と呼ばれるイーサリアムトランザクションの手数料が高くなりNFTの管理コストがとても高くなってしまいます。


そこでNFTの画像データは、ブロックチェーン外のサードパーティのストレージサービスに保存して、ブロックチェーン上には、保存してある画像データのURL(エンドポイント)のみを記録することで、データサイズを小さくしてNFTの管理コストの側面から、一般的なNFTマーケットプレイスで取り扱われているほとんどのNFTの画像データはサードパーティのストレージサービスを利用しているケースが多いのです。


しかし、ここで問題になってくるのは、NFTの画像データが管理されているサードパーティのストレージサービスが何らかの影響によって利用できなくなった場合についてです。


 前述するように、NFTの画像データそのものについてはブロックチェーン上にデータが存在しません。


そのため、NFTの画像データが管理されているサードパーティのストレージサービスが何からの影響によって利用できなくなった場合、NFTの画像データを取得することができません。


よって、例えば、アートやトレーディングカードゲームなど、ユーザーにある一定の視認性が求められるNFTコンテンツを取り扱っている何らかのNFTサービスがあった場合、そのNFTの画像データをサードパーティのストレージサービスから取得することができないので、NFTを購入して利用したいユーザーにとってはかなりの影響が出てしまったり、または、NFTの価値そのものが下落する可能性が出てきてしまいます。

【タイプ2】NFTの画像データをブロックチェーン上で管理しているNFT

 まだまだケースとしては少ないですが、最近増えてきている事例として、画像データをブロックチェーン上で管理するようなNFTが出てきました。端的に言うと、タイプ1のNFTのうち、画像データまでをブロックチェーン上で管理するNFTがタイプ2となります。


 このようなケースのNFTは、サードパーティのストレージサービスで画像データを管理しているNFTとは異なり、すべてのNFTのデータをブロックチェーン上で管理しているため、画像データを管理する外部サービスの影響を受けて、NFTの利用や価値に影響が出るというようなことが起きません。


 しかし、すべてのNFTのデータをブロックチェーン上で管理する必要があるので、NFTのデータサイズが大きくなってしまい、その分だけ多くのガス代を支払わなければならず、NFTの管理コストが高くなるというデメリットはあります。

5.トランザクションのスケーリング問題

 近年、イーサリアムネットワークは、DeFiと呼ばれる、既存金融の仲介業務をなくし、分散型の金融サービスを目的としてブロックチェーン上に構築された金融アプリケーションがとても人気を博しています。


その人気さがゆえに、イーサリアム上での取引件数がかなり多くなってしまい、ネットワークの手数料が高騰してしまうというトランザクションスケーリングの問題が顕在化しつつあります。


 たとえば、イーサリアムのトランザクション手数料が見られるサイトで確認してみると、2020年5月ごろからトランザクション手数料が徐々に上がっていき、現在に至るまでかなり乱高下を繰り返しながら推移していることがわかると思います。


一時はネットワークのトランザクション手数料が高騰してしまい、1回の取引を行うのに当時のETHレートで数千円〜数万円ぐらいの手数料を支払わないと、イーサリアム上で取引ができないという状況もありました。


 つまり、イーサリアム上でさまざまなDeFiや、NFTマーケットプレイスなどのDappsと言われる分散型アプリケーションのサービス取引が増えてくるにつれて、ネットワーク上の取引件数が上がっていき、それに伴いトランザクション手数料が徐々に高騰していって、それがイーサリアムのネットワーク上で行われるすべての取引に対して影響を及ぼしてくるということになります。


 そういったトランザクションのスケーラビリティ問題に対して、2016年ごろからさまざまな企業や団体などが技術研究を行っており、Ethreum Layer2と呼ばれる技術が近年注目を集めています。


このLayer2というものは、イーサリアムブロックチェーンとは別に、ある外部環境でトランザクションを安全に処理するための技術的な総称のことをいいます。イーサリアムブロックチェーンのメイン処理機能を1層目としてLayer1と呼び、それ以外の処理は2層目で行うという意味合いからLayer2と呼ばれています。


 Layer2の目的は、トランザクションを処理する機能をLayer2という枠組みで別に設けることで、メイン処理となるLayer1で処理するトランザクション量を減らし、トランザクションのスケーラビリティ問題を解決しようとする技術です。


 このようなトランザクションのスケーラビリティの問題解決に対する研究開発は盛んに行われている一方で、このLayer2を使った技術をさまざまなイーサリアムプロジェクトですぐに利用できるような状況はまだなっていません。


理由としては、ブロックチェーンとは異なる外部環境となるLayer2において、トランザクションの安全性をどのように担保するかというセキュリティの側面にまだまだ課題があり、その課題を解決するには技術的に高いハードルを超える必要があるからです。

6.使い勝手の悪さ

 2つの点でユーザーにとって不便を生じさせています。

1つ目は、ウォレットの利用に際して、人間が到底暗記できないようなパスワードを、自分で忘れないように自己管理させられることです。

 秘密鍵は、数十文字の英数字を使っています。しかし、単語にすらなっておらず、意味のない文字の羅列でしかないため、もはや人間が暗記することは不可能です。

 シークレットリカバリーフレーズは、12個もしくは24個の英単語なので、長いため暗記できるものではありません。
 

 2つ目は、その12個の単語もしくは数十文字の文字列のパスワードを忘れたり、メモをなくしたりしたら、そのユーザーアカウントに二度とログインできなくなり、持っていた全てのNFTを失うことです。


 Webサービスであれば、パスワードを紛失しても、そのサービス運営会社による再発行が可能です。


しかし、NFTのサービスを利用するための、ユーザーアカウントに相当するウォレットのパスワードは、一度紛失してしまうと誰も再発行できません。


 もし、パスワードを紛失しても、サービス運営企業へ問い合わせても「パスワードは再発行できません。


もう二度とログインできないため、そのユーザーアカウントで購入した商品も使えなくなりますが、当社は一切対応できません」と返してくるWebサービスがあったとしたら、誰も利用しないでしょう。


NFT✖️分散型ID

1.NFT2.0✖️Web3.0により淘汰されるサービス
 

 まだ初期段階であるNFT1.0、つまり今のNFTサービスは、2000年前後にインターネットが一般化し、ホームページを作る事業が数多く現れた頃と状況が似ています。


しかし、ご存知の通り、ホームページ事業を生業としていた当時の企業の多くは、すでに第一線から退いています。


 ブロックチェーンについても同様に、インターネットの技術的な潮流の変化と捉えるべきであり、今後どのような領域を自分たちのなりわいとするか、正しく認められた事業者のみが生き残っていくでしょう。


 NFTはブームに乗り、国内事業者たちも一斉にサービス開発に着手しました。


中には国内でしか通用しないブロックチェーンを応用したサービスや独自のユーザインターフェースを伴ったものも見受けられます。今後の潮流の変化により、それらのサービスの大半は、淘汰される可能性があるでしょう。


 日本はWeb2.0プラットフォーマー全盛の時代にあり、トラストアンカーと呼ばれる与信認定を行う中央組織(プラットフォーム)の存在を前提としたブロックチェーンの導入形態が主流となっています。しかしWeb3.0型のサービスが、一般化する頃には、そうしたサービスは、事業スキームを練り直さなさなければならない可能性があるのです。


2.NFTによるコンテンツの個別適合

 既に流通しているアニメや漫画などのNFTは、販売を目的に発行されたものが大半ですが、これからは同じ価値観を共有するコミュニティ、いわば価値観コミュニティのアクセス権として用いられます。

 つまり、分散型ID × NFTによって、デジタルとフィジカルの世界、そしてメタバースとの連携が可能になり、効率よく人、モノ、コンテンツが個別適合していく未来が今後到来する可能性があるということです。

3.分散型ID✖️NFT2.0のトレンド

 今のNFT 1.0 は、NFTアートやNFTチケットのように販売自体を目的として買えるNFCを発行して売買を収益源とするものが一般的です。


 一方で、何らかの実績を積まなければ入手できないNFTもあり、そうした「簡単には買えない」NFTがこれからのNFT2.0のトレンドになると予想されます。


 例えば、ある配信番組を見ているときに、それに付随するソーシャルアクションの反応が視聴者に価値を与えることがあります。


緊急災害時の番組に付随してなされる視聴者用チャット画面等での「困っている事」の共有や「励ましあい」といった行為です。


状況によってはイイネボタンを押すと言う行為も視聴者ロイヤリティを高め、メディア価値の向上にもつながる大切なリアクションと考えられます。そうしたソーシャルアクションの実績は、コンテンツ自体の評価に影響しない外部品質に関わるものですが、その価値は、お金では買えないNFTの付与により評価可能になるでしょう。

4.NFTによる分散型IDの進化

 人気ゲームアプリなどはYouTubeなどのゲーム実況の題材になります。


ゲームが売れることでゲーム実況も人気になりますが、今ではその逆も然り。二次制作にあたるゲーム実況の盛り上がりによって一次コンテンツのゲームが売れるという相乗効果を生んでいます。


このようにコンテンツは消費するものから活用するものへと変化しており、n次コンテンツの盛り上がりは、ユーザ獲得とユーザのIPロイヤルティ向上に必要不可欠なものとなりつつあります。
 

5.NFTのキーワードは「サステナビリティ」

 今後よりいっそう重要になってくるのがNFTのサステナビリティ(持続可能性)という視点です。


現状のNFTはパトロンが多くいません。


そのためスポンサー等からの支援が必要になるんですが、これはうまくいかないでしょう。スポンサーらが予算を止めてしまったら継続できなくなるからです。


 つまり、NFTの持続可能性を考えると、トラストレスなパブリック空間に根ざして特定の趣味や価値観のコミュニティーにパトロンネットワークが正しく組み込まれていることが重要になります。

 「自分のこの趣味や価値観は、他の人には理解してもらえないけれど、一部の共感できる人たちとはしっかりとした絆があり、彼らの存在によって自身のアイデンティティを守ることができる」と言う部分は誰でもあるのではないでしょうか?


NFTがこのような価値観コミュニティーの旗印として機能するようになれば、サステナビリティを伴う事業活動が可能になります。そんなアイデンティティ形成に貢献するNFTが今後生き残っていくでしょう。


6.「新たな選択肢の付与」としてのNFT2.0

 野菜は新鮮でおいしいかどうかと言う基準で選ぶのが一般的です。


しかしその生産地や正しい方法で生産されているといった工程品質までがNFTで証明できるになると同じ新鮮でおいしい野菜でも、エシカルの野菜(環境や人権地域社会に対して配慮がされた野菜)かそうでない野菜かといった選択肢が生まれます。


 生産品質や流通品質が地球環境に与える影響を考慮し、商品選好するエシカルな消費者の場合、価格や味、健康貢献と言う従来の価値評価尺度だけではなく、環境や人権、動物福祉への配慮も考慮して選ぶと言うように、新たな価値評価尺度が加わります。


 NFTによって、フードシステムの終点は小売ではなく消費者へと伸び、さらには自分の価値観を示すことで、生産者と直接つながる消費者が現れるようになります。


それにより生産者の生産環境、ひいては自然生態系までもが改善していくことも期待できます。もはや昨今ブームのNFT1.0とは無縁のものと言えるでしょう。

 
 このようにNFTはNFTアートなどのようにコレクションすることを目的とした販売事業のためのものではなくなります。


世の中の役に立つ消費をした証としてNFTを持ったり、またNFTを入手したことにより関連する価値観、コミュニティに参加できる資格を持ったりするなど、NFT 2.0では実績証明と実績に基づく権利行使のために用いられるようになっていくでしょう。

 

NFTのデータ収集サイト

1.DappRadar(ダップレーダー)

 日本語表示も可能な分散型アプリケーションのデータ収集サイト。表示されるNFTマーケットプレイスは30。他にブロックチェーン・ゲームなどのデータも収集している。

https://dappradar.com/

2.CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)

 仮想通貨全体の様々な市場データを収集している代表的なサイト。


仮想通貨のトレードをやっている人は必ず見ているほど広く知られています。一部のメニューは日本語表示もあり、NFT市場が大きくなったのでNFTという分類が新たに作られました。NFTマーケットとしては350がリストに上がっている。

3.CryptSlam(クリプトスラム)


 NFTマーケットプレイスだけでなく、ファントークンのデータも収集しているサイト。


これから注目されるファントークンは、サッカーチームや野球チームなどを応援するためにファンが購入する仮想通貨の一種です。ファントークンとして分類表示しているところは少ないので、貴重なサイトです。


4.NonFungible(ノンファンジブル)

 NFTに関するマーケット情報を広く収集している。


日本語には対応していないのですが、日々のNFTに関連するニュースを配信したり、定期的にNFT市場のレポートを発行したりしています。

ブロックチェーンの主なユースケース

<価値や資産のデジタル化>

・暗号資産取引
・CBDC(中央銀行デジタル通貨)
・デジタル証券
・ステーブルコイン
・IPのNFT化

<権利証明や各種手続きの効率化>

・土地登記
・電子政府
・デジタルID
・電子カルテ
・遺言

<コミュニケーションと取引の一体化・円滑化>

・シェアリング
・オークション活用
・C2Cサービス
・ゲーミフィケーション


<サプライチェーンなど各種事業基盤の透明化・効率化>

・小売
・物流
・真贋証明
・フェアトレード

よく出てくる用語集

【ア行】

アセットバリュー:資産価値

アービトラージ:裁定取引と訳され、異なる市場や取引所で同じ資産(通貨、商品、証券など)を異なる価格で売買することで利益を得る投資戦略のことです。価格差を利用してリスクを最小限に抑えつつ、利益を追求する手法です。仮想通貨市場でもあります。

イーサリアム(Ethereum ETH):ブロックチェーン技術をベースにした分散型プラットフォーム。ヴィタリック・ブテリン氏によって開発された。ビットコインとは違い、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行できるプラットフォームとして知られています。これにより、自動化された取引や契約を実行する事が可能です。また、イーサリアムのネイティブトークンは「イーサ(Ether)」と呼ばれ、取引やスマートコントラクトの実行に使用されます。

イベントプランナー:アクティビティやイベントを企画・推進し、入場料を集める

イールドファーミング:レンディングやDEX(分散型取引所)などのDEFiサービスに資産を貸し出す又は提供することで、金利や手数料収入を得る運用モデル

インサイト:深い理解や洞察を指す言葉です、特定の情報やデータから得られる、あらたな視点や理解を意味します。ビジネスや研究などの文脈で使用され、問題や課題に対する新しい見方や解釈を提供する重要な情報を指すことがあります。

インタラクティブ:相互作用性や双方向性という意味。

インタレストグラフ:個人の興味や関心に関する情報を収集・分析して、その人の趣向や好みを理解するためのグラフです。ウェブ上の行動やソーシャルメディアの活動などから得られるデータを元に、人々がどのようなトピックや趣味に興味を持っているかを示すものです。インタレストグラフは、マーケティングやコンテンツ配信などで個人に合わせた情報や広告を提供する際に活用されることがあります。

インデックスデータ:ブロックチェーン上でNFTの所有者と識別IDを示したデータ。非代替性を持つデータ。

ウェブホスティング:ウェブサイトやウェブアプリケーションをインターネット上でアクセス可能にするためのサービスです。

オタクコイン画廊:一般社団法人オタクコイン協会とCryptoGames株式会社が、Decentralandを活用して作成したバーチャルな画廊。NFTアートの展示が可能。

オフチェーンサーバー:主にトランザクションやデータをブロックチェーンから分離して処理するサーバーです。これにより、ブロックチェーンネットワーク上での負荷や手数料を削減し、スケーラビリティと処理速度を向上させることができます。オフチェーンサーバーは、オンチェーン(ブロックチェーン内)と連携して、高速で低コストなトランザクションを実現するために使用されます。マーケットプレイスのサーバー上での保存では、オフチェーンサーバーがよく利用されています。

【カ行】
ガス代:仮想通貨を送金する場合、その取引に必要なデータ計算処理(マイニング)えを行ってくれる人(マイナー)に支払う手数料や、スマートコントラクトを実行する際にかかる手数料。ガス代は一定ではなく、取引の多い時間帯や処理スピードを速く設定すると高くなります。

カストディアン:資産や財産を保管し、管理する業務を行う信託銀行や金融機関のことを指す。仮想通貨では、ユーザーに代わってトークンを保有してくれるサービスであるNFT売買サービスや取引所のアカウントのことです。

カストディ型:デジタルアセットや資産を第三者の機関やサービスプロバイダーに預け、その機関が管理・保管するアプローチを指します。これにより、個人は自分でセキュリティ対策を考える必要がなくなりますが、一方で所有権や管理の一部が第三者に委託されることになります。取引所やウォレットサービスなどが一般的なカストディ型の例です。カストディ型は利便性が高く、セキュリティ面も専門機関が担当するため安心感がありますが、プライバシーや所有権の面で一定の制約が存在することもあります。例えば、暗号資産トレードアプリなどに〇〇ウォレットなどの名前がついていることがありますが、これらは運営企業がユーザーの代わりに暗号資産を預かり管理してくれます。ただし、事業者の倒産や預けた資産の持ち逃げ、事業者をターゲットとするハッキングなどの被害が起こる場合がある。

ガスプライス:1ガスあたりの単価

ガスリミット:トランザクションにかかる負担

キュレーター:他のプレイヤーが楽しめるコンテンツを発見し、レビューし、評価する。

クリプトスペルズ:(クリスペ):ウォレットなし、仮想通貨イーサリアムなしで遊べる日本最大級のブロックチェーンゲーム。ユーザー投票などを取り入れた、ユーザーが主役となる非中央集権的なゲームを目指している。

クリプトリッチ:ビットコインをたくさん持っている人

ゲーミフィケーション:ゲームを本来の目的としないサービスなどにゲーム要素を応用することで利用者の意欲の向上やロイヤリティーの強化を図ることを言います。ゲーミフィケーションのメリットとしては、興味やモチベーションが長続きしやすい、ユーザーの高いエンゲージメントを生み出す、結果や評価が目にみえることで、より良い成果が生まれやすい です。

公開鍵:暗号化やデジタル署名などのセキュリティ関連の操作に使用される鍵の一種です。公開鍵暗号方式では、一対の鍵が使われます。公開鍵は、他の人と共有することができる鍵であり、暗号化されたメッセージを送信者によって暗号化するために使用されます。秘密鍵から公開鍵を類推することは可能ですが、公開鍵から秘密鍵を逆算することは非常に困難です。

個別適合:個々の状況や条件に合わせて適切なものを選ぶことを指します。特定の要因や要件に基づいて、最適な選択肢やアプローチを選ぶことを意味します。

コンセンサスアルゴリズム:ブロックチェーンを活用した分散型・非中央集権的なP2Pネットワークでは、取引が正しいかどうかを多数のネットワーク参加者同士が検証し、合意を取ることになります。この仕組みのこと。

コンテンツプロバイダ:NFT化する対象となるコンテンツを作成し、提供する人。トークンが象徴する「商材」を作る役割であり、デジタル絵画を作成するイラストレーターが最たる例ですが、他にも音楽を作成するミュージシャン、詩のフレーズを作るライターなども当てはまります。また、例えば人気アーティストやスポーツ選手の映像を扱うNFTでは、アーティストの事務所や選手の所属チームがコンテンツやその知的財産権を提供しており、コンテンツプロバイダの役割を果たしている。

コンポーザルNFT:複数のNFTを組み合わせて新たな価値を生み出す仕組みのこと。例えば、オンラインゲームのアイテム。香港のゲーム会社「Animoca Brands」が開発しているFI(フォーミュラー・ワン)公式ライセンスを所得した『FI DeltaTime』というゲームは、その名の通りF1レースのオンラインゲームになっています。面白いのは、レースで使用するカー、レーサー、手袋などのアイテムがNFTになっていて、その組み合わせによって順位に影響する「コンポーザルNFT」が使われている。コンポーザルNFTは、シリーズもののアイテムにも応用ができて、アート作品で12種類全て揃えてコンプリートすれば、特別な13番目の絵画を見ることができるというもの。

【サ行】

サードパーティ:当事者ではなく、他の第三者のこと。ここでは、NFTなどではプロバイダではなく、AWSなどを指す。

シークレットリカバリーフレーズ:暗号資産ウォレットのバックアップ手段の一つです。秘密鍵やアクセス情報を失った場合に、ウォレットを復元するためのキーとなる単語の組み合わせです。

ジェネラティブ(アート)NFT:ブロックチェーン技術を使用して作成された独自のデジタルアセットです。これは、アルゴリズムやコードを使用して自動的に生成され、個々のNFTが独自の特徴や要素を持つように設計されています。メリットして大量のNFTを自動生成できる・トレンドのため人気が出やすい・コレクションとして認識されやすいなどがあるため、近年人気です。有名どころだと、「CryptoNinja Partners(CNP)」「Aopanda Party(APP)」「Live Like A Cat(LLAC)」「CryptoPunks」「Bored Ape Yacht Club」が有名です。

ジョブトライブス(ジョブトラ):日本人が手掛けるシンガポール発のNFTのトレーディングカード。給料日という設定もあり、Play次第ではDEAPコインという暗号資産を稼ぐ事が可能。

シャーディング:データベース内のデータを複数の「シャード」(断片)に分割する手法を指します。これにより、大量のデータを複数のサーバーやノードに分散して保存することが可能になります。シャーディングを利用することで、データベースやシステムのスケーラビリティを向上させることができます。各シャードは独立して管理され、クエリやトランザクションが均等に分散されるため、全体の処理能力が向上し、高い負荷にも対応しやすくなります。例えば、ブロックチェーンでは、ひとつのチェーンを複数のチェーンに分け、並行取引を可能とするアプローチのこと。

スケーラビリティ:暗号通貨やブロックチェーンプラットフォームが増加するトランザクションや利用者数に対して適切に拡張できる能力のこと。スケーラビリティの課題は、ブロックチェーンが処理できるトランザクション数や処理速度に関連しています。高いスケーラビリティを持つ暗号資産は、大量のトランザクションを迅速に処理し、多くのユーザーが同時に利用できる特徴を持ちます。スケーラビリティの欠如は、トランザクションの遅延や手数料の上昇などの問題を引き起こす可能性があります。

ステーキング:所有している暗号資産をウォレットに保持し、ネットワークのセキュリティや取引処理を支援するプロセスです。保有者は一定期間通貨をロックし、その対価として報酬を得る事ができます。これにより、ネットワークの運営を支えつつ収益を得る事ができる仕組みです。

ステーブルコイン:通常の暗号通貨のような価格の大幅な変動を避けるために設計された暗号通貨です。これらの通貨は、一般的に特定の資産(通常は他の暗号通貨や法定通貨)に対して固定または相対的に安定した価値を持つように設計されています。ステーブルコインは、仮想通貨市場でのボラティリティに対する保護や、日常的な取引や支払いに利用されることがあります。例としては、Tether(USDT)、USDC、TrueUSD(TUSD)

スマート・コントラクト:自動的に実行されるプログラムのこと。これは特定の条件が満たされた場合に、コード内で定義されたアクションを自動的に実行する。例えば、ある条件が達成されたときに支払いを行ったり、資産の移転を実行したりすることができます。

セルフカストディ型:デジタルアセットや仮想通貨を所有し、管理する際に、自分自身でその管理・保管を行うことを指します。これは、中央集権的なサービスや取引所を介さずに、個人が自分のプライベートキーを保持し、自分でセキュリティ対策を講じてデジタルアセットを保管するアプローチです。セルフカストディは所有者に完全なコントロールとプライバシーを提供しますが、セキュリティの確保や管理には高い技術的な知識と注意が必要です。例えば、ウォレットを自分で持つことや紙に秘密鍵を書いてそれを金庫でしまうことです。

ソーシャルグラフ:人々や団体などの個体間の関係を表すグラフです。主にソーシャルメディアプラットフォームにおけるユーザー間のつながりや相互作用を示すものです。友人、フォロワー、つながりなどの関係性がノード(節点)とエッジ(接続線)で表現されます。ソーシャルグラフは、情報の拡散や影響力の分析、コミュニケーション戦略の立案などに活用されます。

【タ行】

ダイナミックNFT:静的な画像やアート作品だけでなく、時間経過や外部のデータに基づいて変化する要素を持つNFTのことを指します。これにより、NFTが持つデジタルアセットが動的に変化する可能性が生まれます。例えば、特定の条件やイベントに応じてアセットが変わる、リアルタイムのデータと連動して変化する、などの形で活用されることがあります。ダイナミックNFTは、アートやエンターテイメント、ゲーム業界などで注目を集めています。

ダッチオークション:逆オークションとも呼ばれる販売形式の一種です。通常のオークションでは価格が上昇していく一方、ダッチオークションでは価格が減少していく特徴があります。ダッチオークションの流れは次の通りです。商品を最初に高額で提示し、徐々に価格を下げていきます。入札者は、自分が商品の価格を受け入れる時点で「はい」と言うか、価格が自分の限界を超えるまで待つかを選択します。最初に「はい」と言った入札者が商品を購入することになります。この形式は、需要と供給を調整するために使用されることがあります。

デジタルアセット:電子的な形式で存在する資産のこと。画像、動画、音声、テキストなどのメディアコンテンツ、仮想通貨、ウェブサイト、ソーシャルメディアアカウントなどが含まれます。デジタルアセットは、オンライン上で取引されたり、所有権が管理されたりすることがあります。

デジタルツイン:物理的な実体(製品、システム、プロセスなど)のデジタルな表現を指す概念です。これは、現実世界の対応物をコンピュータ上でリアルタイムに再現し、その状態や挙動をモニタリング、趣味レーション、分析するために使用されます。デジタルツインは、製品の設計、製造、運用、メンテナンスのさまざまな段階で活用され、効率的なプロセス改善や問題の予防に役立つことがあります。

デジタルノベルティ:デジタル技術やイノベーションを活用して創造された新しいアイデアや製品、サービスを指します。これには、人工知能、仮想現実、拡張現実、ブロックチェーンなどの最新のテクノロジーを活用した新しいコンセプトやプロダクトが含まれます。デジタルノベルティは、市場における競争力を高めるために重要要素となり、顧客の関心を惹きつけるために活用されることがあります。

ディスクリプション:NFTのmetadata領域に存在する、NFTの説明を記載したデータのこと

テンセントミュージックエンターテイメント:2021年8月に、ブロックチェーン技術を利用したNFT暗号化アートのプラットフォーム「TMEデジタルコレクション」をローンチすると関係者が明らかにした。現在は、参加の音楽サービス「QQMusic」が内部テスト中。このプラットフォームでは、ブロックチェーン技術によりユーザーにデジタルコレクションをリリースする。この技術は将来的にデジタルアルバムや関連製品に組み込まれる可能性があるとのこと。

トークングラフマーケティング:個々の顧客との対話やコミュニケーションを通じて、よりパーソナライズされたマーケティング戦略を展開するアプローチです。顧客との対話データを収集し、その情報をもとにターゲット層のニーズや関心を理解し、より効果的なコンテンツや提案を作成します。これによって、顧客との関係を深め、購買意欲を高めることが狙われます。何を持っているか、何を大事にしているかを考え、トークングラフはよりその人の「欲しい」を反映した情報になります。

トークン発行者:NFTスマートコントラクトを開発し、それをブロックチェーン上に記録するトランザクションを作成し、また、コンテンツを元にトークンを実際に発行する役割です。

トラストレス:信頼を必要とせずに、参加者同士が取引や情報のやり取りを行うことを指します。つまり、第三者の介入なしで取引の正当性やデータの信頼性を確保できる仕組みを指すことが多いです。これは分散型台帳技術がもたらす特徴の一つであり、信頼性やセキュリティの向上に寄与します。

トランザクション:ブロックチェーン上の取引情報一つ一つのこと。

トレーサビリティ:製品や原材料の供給チェーンを追跡し、その移動や変遷を透明にする能力を指します。この概念は、製品の安全性や品質を確保し、問題が発生した場合に迅速に対応するために重要です。トレーサビリティは、製造工程や流通経路の各段階で情報を記録し、追跡可能な形で保持することによって実現されます。

【ナ行】

二次創作:既存の作品(小説・漫画・映画・アニメなど)を元にして、ファンやクリエイターが新たな作品を創造することを指します。

ノード:ブロックチェーン技術では、ネットワーク上でデータを保持する分散型台帳のエントリを指すことがあります。ブロックチェーンのノードは、ネットワークに接続されたコンピュータやデバイスであり、台帳のコピーを持ち、トランザクションを検証し新しいブロックを追加する役割を果たします。

【ハ行】

バーチャルアーキテクト:LAND上の建物や風景を制作し、販売する

バーチャル建築士:建築関連の業務をオンラインやデジタルプラットフォームを通じて提供する専門家です。建築プロジェクトの設計、プラン作成、コンサルティング。アドバイスなどを、物理的な現地でなく、デジタルツールやコミュニケーション技術を使用して行います。オンラインで協力し、建築デザインやプランニングの課題に対処することが主な役割となります。

バーチャルミュージアム:オンライン上に存在する博物館。

バーナブルNFT:NFTを焼却することで手に入れられるNFTダイナミックNFT:飲食店で、雨の日は10%割引のクーポンをSNSで配信するといったことがあります。これは雨が降るとという出来事に連動して、クーポン券が配信されるわけです。これと同じような仕組みをNFTにも取り入れようというのが「ダイナミックNFT」です。例えば、スポーツのファントークンを発行・運営している「Chiliz(チリーズ)」があります。チリーズにはFCバルセロナをはじめとして、ヨーロッパのサッカー・クラブチームがいくつも参加していて、サッカーの試合でゴールが決まったとか、相手チームとの点差が大きくなったといったイベントに応じてNFTが発行される。

パーミッションド型:許可されたノードだけがネットワークに参加できる形式。これはパーミッションレス型の持つオープンなネットワークとしての特徴や分散性による利点を享受できませんが、その代わりに企業の求める要件に最適化できることや単位時間あたりのデータ転送量を示すスループットが高いなどのメリットがあります。

パプリックセール/プレセール:NFTは一般的に、先行販売のプレセール、一般販売のパブリックセール、リセールに該当する二次流通の三つのフェーズで販売されます。プレセールには特定の条件を満たした方しか参加できませんが、最も安い価格でNFTを購入可能です。パブリックセールは一般販売に該当するため、希望者は誰でも一般価格でNFTを購入できます。パブリックセールで売り切れたNFTは、一般価格より高額で二次流通するのが一般的です。

パブリックブロックチェーン:誰でもネットワークに参加でき、データの追加や閲覧が可能です。代表的な例としては、ビットコインやイーサリアムがあります。

パーミッションレス型:パーミッションとは許可のこと。パーミッションレス型は許可が不要で不特定多数の参加者に開かれているネットワーク。ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーン、DeFiがこれに該当する。

パラダイムシフト:ある特定の分野や領域において、従来の考え方やアプローチから、新たな考え方やアプローチへの大きな変化のことです。これは、新たなアイディアや技術の登場によって、従来の枠組みや方法論が劇的に変化する状況を表現する言葉です。

バーン:暗号資産の供給量を意図的に減少させるために行われるプロセス。これは、プロジェクトの運営者が一定量のトークンを永久的に破棄することによって、供給量を減少させる手法。バーンが行われると、残っているトークンの希少性が増し、その影響で需要が高まりトークンの価値が上昇する可能性がある。株式の自社株買いに近い。

ビットコイン(BTC):仮想通貨(暗号資産)の一種で2009年にサトシ・ナカモトという名前の個人、またはグループによって発表されました。ビットコインは分散型のデジタル通貨であり、中央銀行や政府による管理がなく、取引はブロックチェーンと呼ばれる公開台帳技術を基に行われます。ビットコインは、取引の透明性やセキュリティの向上などの特徴を持ち、一部の人々によって投資や支払い手段として使用されています。

秘密鍵:暗号資産の保有者がその資産を操作・管理するために使用する、重要な情報の一部です。具体的には、ブロックチェーン上のウォレット(財布)にアクセスするための特殊鍵です。秘密鍵を持っていると、資産を送金したり、受け取ったり、ウォレットのアクセス権限を管理したりすることが可能です。

フォートナイト:様々な趣向のプレイヤーが数々のゲームモードを楽しめる無料のバトルロイヤルゲーム。コンサートの鑑賞、島の作成、バトルなどを楽しめる。

プライベートセール:特定の相手とだけの非公開取引を行う場合

プライベートブロックチェーン:限られた数の参加者や組織が管理する閉じられたネットワーク内で運用されるブロックチェーンの形態です。一般的な公開ブロックチェーンとは異なり、プライベートブロックチェーンは特定の権限を持つ参加者だけがアクセス可能であり、ネットワークの管理や参加者の認証、トランザクションの確認などをより中央集権的に制御することができます。組織内でのデータ共有やプライベートな取引のために使用されることがあります。

フラクショナルNFT:非大体可能トークン(NFT)の所有権を複数の人々と共有する方法です。これにより、1つのNFTを小さな部分に分割して、複数の投資家が所有できるようになります。各投資家はその部分の所有権を持ち、将来的な価値の上昇による利益を共有します。この方法は、高価なNFTアートやコレクティブルに参加する敷居を下げるために使用されることがあります。例えば、中国の「DODO NET」があります。NFTを登録すれば、フラクショナルNFTとして、複数のNFTが発行され、複数人で所有することが可能になります。ただフラクショナルNFTは株式発行や投資信託と同じような仕組みになるので、投資商品に該当する可能性もある。

ブロックチェーン:データを連続的につながるブロックと呼ばれる区分に格納し、それらのブロックを時系列で並べたもの。各ブロックには過去のデータと次のブロックへのリンクが含まれており、変更が難しく、透明性とセキュリティを提供します。

ブロックチェーン・デバイド:Web3.0の世界をうまく生きられる人となかなかうまく生きられない人の間で格差が生じる現象。

分散型ID:ブロックチェーン技術により第三者による消去や改ざんを防ぐことができるため、自分自身の身分証明をするのに適したIDとなっている。個人のデータやアクセス許可などを管理するために利用される。このアプローチにより、セキュリティやプライバシーの向上が期待される。

分散データベース:複数のコンピュータが協調して1つのデータベースを管理する仕組み

ホットウォレット:インターネットに常時接続された機械に秘密鍵が置かれ、仮想通貨を外部に送信する際にも、すべてインターネットに接続された状態のまま実行できる状態。

ボクセルアート:ドット絵が立体になったような雰囲気の3DCG。専用のソフトウェアを使えば、誰でも無料で作成できる。オリジナルのキャラクターやジオラマのような街並みを創造できる。

ポートフォリオ:運用対象として保有する株式。公社債、短期金融商品などの金融資産の組み合わせとその比率

ホワイトレーベル:製品やサービスを提供する企業が、他社が自社のブランドでその製品やサービスを提供できるようにすることを指します。具体的には、製品やサービスを提供する企業が一般的なデザインや機能を備えた製品を作成し、他社が自身のブランドやロゴを追加して販売できるようにします。これにより、販売する企業は迅速に市場に参入することができ、製品やサービスの提供元となる企業は、自社の技術や製品を他社に提供するビジネスモデルを構築することができます。

【マ行】

マイニング:ビットコインなどの送金の取引は、ブロックの生成作業を行い、これを誰かが行なってくれるので、私達の仮想通貨が無事送金されている。このブロックの生成作業を「マイニング」と呼ぶ。例えば、ビットコインをどこかに送金したい場合、マイナーがその取引を「承認」し、送金作業の代行をしてくれているイメージ。

マーケットプレイス:インターネット上に存在する、物の売り手と買い手が自由に参加できる取引市場。

マスアダプション:新しい製品、サービス、テクノロジーなどが広範な人々によって広く受け入れられ、利用されることを指します。これは、あるアイデアやイノベーションが一部の特定のグループや専門家だけでなく、一般の大衆にまで浸透し、使われるようになる過程を指す言葉です。マスアダプションが達成されると、製品やサービスはより大きな市場に進出し、ビジネスの成功を収める可能性が高まります。また、テクノロジーや新概念の分野では、マスアダプションが進むことで社会的・文化的変化が起きることもあります。

マススケーリング:ビジネスやテクノロジーの文脈で使われる用語で、特定のプロセス、プロダクト、またはサービスを大規模に展開することを指します。これにより、需要や規模の増加に対応し、リソースや能力を拡大することが可能になります。マススケーリングの目標は、効率的な運用を保ちながら、成長や需要の変動に対応することです。テクノロジー企業では、マススケーリングを実現するためにクラウドコンピューティングや自動化技術を活用することがあります。ビジネスの場合、効果的なプロセスの設計や供給チェーンの最適化などがマススケーリング戦略の一部となることがあります。

ミキシング:音楽の制作において、ミキシングとは異なる音源や楽器のトラックを組み合わせて、バランスや空間、音量、エフェクトなどを調整して一つの完成された音楽トラックを作成するプロセスを指します。ミキシングエンジニアは、それぞれのトラックを調整し、全体として調和の取れた音楽を生み出すために、音量の調整、パンニング(音像の配置)、イコライジング(周波数の調整)、リバーブやディレイなどのエフェクトの適用などを行います。このプロセスによって、楽曲の音楽的な表現やクオリティが向上し、リスナーに良い印象を与えることが目指されます。

ミッシングピース:物事や問題の解決に必要な重要な情報や要素が不足している状況を指すことがあります。これは、全体の理解や成功に不可欠な部分がまだ見つかっていない状態を表現するために使用されます。

ミント(Mint):NFTを作り出す行為を指す。

メタデータ:データに関する情報を表すデータのことを指します。つまり、他のデータの属性や特性に関する情報を提供する役割を果たします。例えば、写真のメタデータには、撮影日時、場所、カメラのモデルなどが含まれることがあります。デジタルアートであれば、Meebitsなら3Dのボクセルのヘアスタイル、顔、サングラスの有無・種類、服の色、パンツの種類、色、靴の種類などNFTを構成する一つ一つをメタデータに含めることができる。これらのメタデータは、関連するデータを検索したり、整理したりする際に役立ちます。

メタバース:英語の超(meta)と世界(universe)を組み合わせた造語。インターネット上の仮想空間である。特に、現実世界とは異なる3次元の仮想空間を指す事が多い。

【ヤ行】

ユースケース:ソフトウェアやシステムの機能や操作を、ユーザーの視点から説明するための手法です。これは、特定のシナリオや状況でどのようにシステムが機能するかを示すために使用されます。ユースケースは、要件の洗練やコミュニケーションの改善に役立ちます。

【ラ行】

リソースコレクター/ファーマー:The Sandboxのマーケットプレイスで制作したり、購入したりしたNFTを売買する

リテンション:顧客やユーザーがサービスや製品を継続的に利用し続ける度合いを指します。具体的には、ある一定期間内に顧客やユーザーがサービスや製品をどれだけの期間利用し続けるかを測定する際に用いられます。
高いリテンション率は、顧客の満足度が高く、提供される価値が長期間にわたって維持されていることを示す指標となります。企業はリテンションを向上させるために、顧客とのエンゲージメントを強化したり、価値あるコンテンツや特典を提供したりする戦略を取ることがあります。

ロイヤリティ:NFTが二次流通された際に生じた利益の一部がクリエイターに還元される仕組み。この仕組みを利用する事で、クリエイターはNFTから継続して収益を得る事ができます。ただし、スマートコントラクトに組み込まれコード化された仕組みではないため、売買の際にNFTマーケットプレイスが独自にロイヤリティを設定するのが一般的です。そのため、異なるNFTマーケットプレイスでの取引や個人間取引では、クリエイターはロイヤリティを受け取ることができません。

【ワ行】

【英語】

a16Z(アンドリューセン・ホロウィッツ):世界的に著名なベンチャーキャピタル(VC)。比較的早い時期からTwitterやSkype、Airbnb、GitHubといった著名企業に投資、まだあまり注目されていないものの将来が期待できそうな企業を探す際には、a16Zなどの実績のあるVCの動向に着目するのもいいでしょう。Openseaや大手仮想通貨取引所のCoinbase、著名なNFTゲームのCryptoKittiesを運営するDapper Labsなどに投資している。

AL(Allow List)/WL(White List):ALとはNFTを優先的に購入できるリストです。販売価格も一般価格より安く設定されています。ALに参加するには、SNSのフォローやいいね、リツイードなどのタスクを課されるのが一般的です。なおWLも同様に優先購入権を意味する用語ですが、人種差別を連想させる用語であるとして、現在ではALという表現が使われています。

AR(オーグンメンテッド・リアリティ):日本語で拡張現実と呼ばれる、現実世界に仮想世界を重ね合わせて表示する技術。現実の風景の中に、CGで作られた3D映像やキャラクターなどのデジタルコンテンツやデータを重ねて表示することで現実世界を拡張する。

ASTR(アスター):スマートコントラクトを備えていてDApps(分散型アプリ)などの開発ができるパブリックブロックチェーン「Astar Network」の基軸通貨です。AstarNetWorkにおいて、ガバナンス参加の権利を得る手段やステーキング報酬、ネットワーク手数料の支払いに用いられている。日本発。

AVATARIUM:3Dスキャナーで全身を撮影したデータから、自動で自分の3Dアバターを制作できるだけでなく、スマホアプリからそのオリジナル3Dアバターを簡単にカスタマイズすることもできます。ゲームやオンライン会議、メタバースなどいろいろな場所で利用できるようになる。株式会社PoketRDが開発。

AVAX(アバランチ):DApps(分散型アプリ)の開発に特化したブロックチェーンプラットフォームで2020年9月にメインネットがローンチされた。その基軸通貨が「AVAX」でアバランチ上での決済、ネットワーク手数料の支払い、ステーキング報酬などに用いられている。高速・低コストで利用でき、他のブロックチェーンとの相互運用性がある。イーサリアムキラーとも呼ばれる。

BNB(バイナンスコイン):バイナンス・スマート・チェーン(BSC)で利用できるトークン。海外取引所(バイナンス)のガバナンストークンとして発行された。そのため、海外取引所バイナンスでお得に取引できる。一定数焼却(バーン)される機械狩り、暗号資産の一部を処分する事で暗号資産の価値を担保することを指す。

BSC(バイナンス・スマート・チェーン):現在ではBNBチェーンに名前が変わった。イーサリアムキラー

Buy Now:即決購入

CC0:Creative Commons Zeroは、クリエイティブ・コモンズが提供するライセンスの一つで、著作権保持者が自身の作品に対してすべての著作権を放棄し、パブリックドメインに近い状態で利用可能にするためのライセンスです。つまり、CC0ライセンスの作品は、誰でも自由に使用、再配布、改変、商業利用などができるという特徴を持っています。CC0ライセンスを適用することで、作品の利用に関する法的な制約が最小限に抑えられ、オープンな利用を奨励することができます。このライセンスは、パブリックドメインに近い状態を作成するために利用されることがあります。

CCライセンス:Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)が提供するライセンスのことを指します。これは、著作権保持者が自身の作品に対して、一般的な著作権制約を緩和したり、特定の条件の下で他人が利用できるようにするための仕組みです。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、異なる種類の条件を組み合わせて利用することができます。これにより、著作者は自分の作品に関する使用許可を柔軟に設定できるため、利用者は著作権保護の範囲内で作品を利用できると同時に、著作者の指定する条件に従う必要があります。これは、オープンコンテンツやクリエイティブな活動を奨励するための方法として広く利用されています。

Coinbase:サンフランシスコに本社を置く暗号資産取引所。世界100カ国以上でビットコインなどの暗号資産の取引所サービスを提供。

Cryptovoxels:イーサリアムブロックチェーン上で展開される仮想空間(メタバース)。土地やアイテムをNFTとして売買可能。

DAI:分散型金融(DeFi)プロジェクトであるMakerDAOが発行する安定通貨(ステーブルコイン)です。イーサリアムブロックチェーン上で動作し、暴落などの価格変動に対して比較的安定した価値を維持することを目指しています。DAIの価値は、担保として預けられた暗号資産(通常はイーサリアム)によって支えられており、ユーザーはその資産を担保にDAIを生成することができます。この仕組みにより、市場の価格変動から保護されたトークンを利用することができます。

DAO(分散型自立組織):同じ志を持つ人々が地理的に分散しながら、個人が自立的に活動することにより、特定の所有者(株主)や管理者(経営者)が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進していくことができる組織のこと

DApps(分散型アプリ):ブロックチェーン技術を基盤として動作するアプリケーションのことを指す。通常の中央集権型のアプリとは異なり、分散型のネットワーク上で運営され、ユーザー同士で直接やり取りが行われる。スマートコントラクトと呼ばれる自己実行可能なコードを通じて動作し、その結果として透明性や信頼性の向上が期待されます。これらのアプリケーションは、さまざまな分野で利用されており、仮想通貨・ゲーム・金融・社会的なプラットフォームなど、多岐にわたる用途があります。

DeFi(分散型金融):スマートコントラクトが実現する仕組みの1つです。暗号資産を預けて流動制を提供する見返りに金利や手数料収入がもらえるイールドファーミングという仕組みもあり、2020年から2021年にかけてDEFI関連で多くの資金が動きました。従来の銀行を不要にするともいわれるような革新的な仕組み。

DX(デジタルトランスフォーメーション):企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織・プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立する事。

DEX:分散型取引所のことで、中央集権的な取引所とは異なり、ブロックチェーン技術を用いて運営される取引所のことを指します。DEXでは、ユーザーは直接ウォレットを使用して資産を管理し、トークンを交換できます。取引は通常、スマートコントラクトやプロトコルによって実行され、取引所自体がユーザの資金を預かることなく、安全かつ透明な方法で取引が行われます。DEXの例としては、Uniswap、SushiSwap、PancakeSwapなどがあります。

EIP-1559:イーサリアムブロックチェーンのアップグレードで導入された提案です。これは、トランザクション手数料の仕組みを改善し、トランザクション手数料の仕組みを改善し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためのものです。従来のイーサリアムトランザクション手数料は需要と供給に基づいて競り合う方式であり、混雑時に手数料が高騰することがありました。EIP–1559は、トランザクション手数料のペース手数料と呼ばれる基本料金を導入し、ユーザーがより予測可能な手数料を支払えるようにすることを提案しています。また、手数料を燃焼させることでトークンの供給量を減少させる仕組みも含まれています。

Etherscan:イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上のトランザクションやアドレス、スマートコントラクトなどの情報を閲覧するためのウェブサイトおよびエクスプローラーです。ユーザーはEtherscanを使用して、イーサリアムネットワーク上で行われる様々な活動やデータを追跡することができます。

ERC20:代替可能トークンである仮想通貨イーサリアム等に適したトークン規格ですl

ERC721:非代替性トークンであるNFTの発行に適したトークン規格で、すべてのトークンに固有のIDを割り振れます。NFTの特徴である、唯一無二の価値を持たせることが可能です。

ERC1155:ERC20とERC721の特徴を兼ね備えた比較的新しいトークンです。一度の取引処理で、複数のトークンを送信できます。

Flow:大ブレイクしたCryptokitties、NBA Topshotという大ブレイクしたNFTサービスを世に送り出してきたDapper Labsによって開発されています。Flowは、PoSの仕組みを採用しています。開発者にとって最大の魅力はスマートコントラクトの実装に用いる言語「Cadence」がイーサリアムで利用されている「Solidty」よりも扱いやすいという点です。またネットワークに参加するノードがタスクを分業し、必要な機能に特化できるようなアーキテクチャが採用されていることで、イーサリアムを大きく上回る処理性能を実現しています。

GameFi:ゲームをプレイすることでお金を稼げるタイプのブロックチェーンゲーム

Gas Tracker:ブロックチェーン上のトランザクション処理におけるガス料金の動向や状況を追跡するためのツールやウェブサイトを指すことがある。こちらを使用することで、ユーザーは現在のガス料金の平均値や最適な手数料レベルを把握し、トランザクションを効果的にスケジュールすることができます。 

https://etherscan.io/gastracker

ICO(イニシャル・コイン・オファリング):新しい仮想通貨プロジェクトが資金を調達するための手法です。これは、投資家に新しい仮想通貨トークンを提供し、その代わりに資金を集める方法です。ICOは、プロジェクトの発展資金を調達する手段として利用されますが、規制やリスクに注意が必要です。

IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング):暗号通貨やトークンを取引所を介して初めて一般投資家に提供するプロセスを指します。これはmICOと似ていますが、ICOが直接プロジェクトのウェブサイトからトークンを販売するのに対して、IEOは取引所がプロジェクトをサポートし、トークンの販売を行う形式です。IEOは、投資家が取引所のプラットフォームを通じてトークンを購入できるため、セキュリティや信頼性の向上が期待されます。取引所はプロジェクトの評価や監視を行い、プロジェクトが取引所の基準を満たす場合にのみトークンの販売を行います。ただし、IEOにもリスクがあり、投資家はよく検討して投資を行う必要があります。また、規制や法的側面も考慮する必要があります。IEOは暗号通貨市場における資金調達の一形態として位置付けられます。

IP:知的財産と訳され、人間の創造的な努力によって生み出される知識、アイデア、発明、創作物などの非物質的な資産のことを指します。知的財産は法的な権利によって保護され、所有者に対して一定の独占的な権利を付与します。主な知的財産のカテゴリには特許(発明の保護)、著作権(創作物の保護、商標(商品やサービスの識別)、意匠(製品のデザイン保護)などがあります。これらの保護を通じて、創造的な活動を奨励し、権利を持つ者の経済的な利益を守る役割を果たしています。

IPFS:分散型のファイル共有プロトコルです。IPFSは、伝統的なウェブの仕組みであるHTTP(Google DriveやDropboxなど)よりも効率的で持続可能な方法でデータを配布することを目指しています。中央集権化されたサーバーに依存せず、ピアツーピアのネットワークでデータを取得するため、センサーシップに対する耐性を持っています。また、IPFSは分散型アプリケーションの基盤としても利用され、ブロックチェーン技術との統合も進められている。

Magica Voxel:初心者でも簡単に3Dモデルを作る事ができるフリーソフトウェア。「ボクセル」と呼ばれる箱をブロックを積む要領で積み重ね、3Dモデルを制作。

Make Offer:購入打診

MaskDAO:コレクティブルNFTのHasuMasksから派生したIPを管理するコミュニティ

MR(Mixed Reality):混合現実の略称です。混合現実は、仮想現実(VR)と現実世界を組み合わせる技術を指します。この技術では、デジタルな要素や情報を現実世界の環境に統合して表示することが可能です。ユーザーは自分の周囲の現実的な環境とVR的な要素を同時に経験できるため、より没入感のある体験が可能です。MRは、視覚的な情報だけでなく、立体音響やジェスチャー認識などの技術も組み合わせて利用されることがあります。ARと同じようなサングラスのディスプレイを使用する

NFT:「代替不可能なトークン」偽造や改ざんが難しいブロックチェーン技術によって、デジタルデータに固有の価値を付与できるようになった。

NFTアート:デジタルアートやコンテンツをブロックチェーン上で一意に識別子、所有権を確立するための技術

NFTゲーム:NFTゲームとはNFT技術を活用して構築されたビデオゲームのことです。プレイヤーはゲーム内で獲得したり購入したりしたNFTを所有し、それらのデジタルアセットを他のプレイヤーやコレクターと取引できる特徴があります。この仕組みにより、ゲーム内のアイテムやキャラクター、土地が現実世界で所有権を持つ価値を持つようになります。

NFTBank:NFTのポートフォリオを管理する韓国のスタートアップ企業。これにメタマスクなどのウォレットを連携させることで、自分が今どのようなNFTをどのくらい保有しているか、またそれぞれのNFTの価格推移などを算出してくれる。

NFTマーケットプレイス:NFTの購入や出品ができる場所で、NFTの転売(虹流通もできる。仮想通貨を使ったNFT取引が一般的になっている。

NFTレンディング:NFTを持っている人が一時的にそのNFTを他の人に貸し出すプロセスです。貸し出しを受ける側は、一定の期間内でNFTを使用する事ができ、その対価として貸し出しを行った人から報酬を支払うことになります。これにより、NFT所有者は所有しているNFTを活用しながら収益を得る事ができる仕組みです。

OAS(オアシス):2022年に発足し、同年12月にトークンが上場した日本発のブロックチェーンプロジェクト。特徴として、ゲームに用途を限定したトランザクションの高速処理、コンセンサスアルゴリズムはPoSを採用、ゲーム関連の多くの企業が初期バリデータに参加がある。

Pcket Collection:3DCGNFTマーケットのこと。

Place bid:オークションでの入札

PleasureDAO:NFTを共同購入・保有するコミュニティ

Polygon(MATIC):イーサリアムブロックチェーン上に構築されたスケーラビリティを向上させるためのレイヤー2スケーリングソリューション。高速な取引処理と低い手数料を提供し、DApp(分散型アプリケーション)の開発や運用を支援する。基本的に、イーサリアムのネットワーク上でより効率的なトランザクションを可能にする技術。

RARI:デジタルアート作品を売買できるNFTプラットフォームの「ラリブル」で使われているガバナンストークン。

Reserve for specific buyer:特定の購入者にだけ予約販売を行う

RWA(実世界資産):ブロックチャーンや暗号資産の世界で、実際の物理的または金融的な資産をトークン化する取り組みを指す。例えば、不動産、株式、債券などの伝統的な資産をブロックチェーン上にトークンとして発行することで、これらの資産を分割所有し、取引する事が可能になる。RWAのトークン化は、資産の流動性を高める一方で、透明性や効率性の向上をもたらすことがあります。通貨の価値が不安定な国でも有効であり、米や大豆の生産者の経営が安定し、投資家も投資しやすくなります。

Sell a Bundle:他の商品との合わせ売り

Sell to highest bidder:入札に応じて価格が上昇していくオークション

Sell with decliningprice:ダッチオークションのこと。

SOL(ソラナ):DApps(分散型アプリ)の開発環境を提供することを目的に開発されたブロックチェーン・プラットフォーム。そしてプラットフォーム内で使用される暗号資産を「SOL」と言う。SOLは空なブロックチェーン上での手数料の支払いやステーキングなどで使用。特徴として、「処理速度が速く、取引コストが安い」「発行上限がない」「他のブロックチェーンとの相互運用が可能」「ステーキング報酬を得られる」があります。イーサリアムキラーとも呼ばれます。

STO(セキュリティ・トークン・オファリング):証券トークンオファリングの略で、証券性を持つトークンを発行して資金を調達する手法です。これは、従来の株式や債券などの証券に相当するデジタルトークンを投資家に提供するもので、規制の範囲内で行われます。STOはICOよりも法的な側面での規制が強化されており、投資家保護を重視した手法とされています。

The NFT Records:グローバル対応(多言語、多通貨決済)、環境に配慮した設計、そしてオークション・定額・抽選・予約など多彩な販売方法の採用により、新たな音楽所有体験価値の創造を実現する音楽専門NFTマーケットプレイス。シリアルナンバー入りはもちろん、アルバム曲、シングル曲、ジャケット写真、アーティスト写真、MVなどをアーティスト/レーベルの意向に合わせて組み合わせた、NFTならではの新たな商品組成も実現している。第一弾アーティストではK-POPの人気グループGFRIENDを展開。グローバルファンからのアクセスが殺到、全商品完売しました。

Transaction Fee(トランザクション手数料):ブロックチェーン上でトランザクション(取引)を処理するために支払われる料金です。これは、トランザクションをネットワークに送信し、マイナー(ブロックを検証するネットワークの参加者)によって承認されるために必要です。トランザクション手数料の額は、ネットワークの混雑状況や優先度によって変動します。通常、高い手数料を支払うと、トランザクションがより早く処理される可能性が高くなりますが、低い手数料を支払うと、処理が遅延する可能性があります。

TXID:トランザクションIDの略で、ブロックチェーン技術で使用されるトランザクション(取引)を一意に識別するための識別子です。各トランザクションには固有のTXIDがあり、それによって取引の詳細や状態を追跡することができます。これは、暗号通貨の送金やデジタルアセットの取引など、ブロックチェーン上で行われる様々な操作を特定するために利用されます。ブロックチェーンが存在し続ける限り永久に残るものであり、誰でも閲覧可能。

UGCコンテンツ:ユーザー生成コンテンツの略で、一般の個人や利用者がインターネット上のプラットフォームやウェブサイトに自分自身で作成したコンテンツのことを指します。UGCコンテンツはテキスト、画像、動画、レビュー、コメントなど、さまざまな形式で表現されることがあり、ソーシャルメディア、フォーラム、ブログ、ウィキ、写真共有サイトなどで見られます。

URI:ウェブ上のリソースを一意に識別するための文字列のことを指します。URIは、URLとURNの2つのサブタイプに分かれる。URIはウェブ上のリソースを一意に識別するための方法を提供し、リンクやリソースの検索に利用される。それぞれのコンテンツのメタデータを記載することも可能。

UX設計:ユーザーのニーズや目標を理解し、使いやすい、効果的で満足度の高いエクスペリエンスを提供するために、インターフェース、フロー、インタラクション、視覚デザインなどを考慮して設計を行います。

VC(ベンチャー・キャピタル):未上場の新興企業に知っ手して株式を取得し、将来的にその企業が株式を公開(上場)する際や買収される際に株式を売却し、大きな値上がり益の獲得を目指す投資会社や投資ファンド。

Virtual Real Estate Agent:バーチャルランドNFTの買い手と売り手をつなぐブローカーとして活動する

VR(Virtual Reality):仮想現実の略称で、コンピュータ技術を使用して人々をコンピュータ生成の仮想世界に没入させる技術です。VRシステムは、ヘッドセットやコントローラーなどのデバイスを使用して、視覚や聴覚などの感覚を刺激し、ユーザにまるでその場にいるかのような体験を提供します。これにより、現実世界とは異なる環境や体験を模倣することができます。VRはゲーム、教育、トレーニング、エンターテイメントなどの様々な分野で活用されています。

X2E:何か(X)をして稼ぐ(E /Earn)kとを意味する言葉。

X2Y2トークン:X2Y2のプラットフォームが稼働した際にOpenSeaの取引ユーザーに対してエアドロップされたトークンでもある。またX2Y2トークンは、X2Y2プラットフォーム内でステーキングを行うこともできるため、報酬を増やすことも可能。

X2Y2ローン:NFTを担保にすることで、他の貸してからイーサリアムを借りたり貸したりする事ができるシステムのこと

XR(Extended  Reality):拡張現実の略称で、仮想現実(VR)、混合現実(MR)、および現実の拡張(AR)を含む、これらの技術を総称して表す言葉です。XRは、デジタル技術と現実世界を結びつける技術を指し、ユーザーにより豊かな体験を提供することを目的としています。

Web1.0:World Wide Web(インターネット)の初期段階のことを指します。これは、1990年代から初めてのウェブサイトが登場した時期を指し、HTMLやCSSなどの基本的な技術を使用して作成され、一方向の情報提供が主な目的でした。対話的な要素や動的なコンテンツは少なく、ユーザーがコンテンツを共有したり更新したりすることは難しかったです。

Web2.0:ユーザー参加、相互作用、共有が重視されるウェブの時代を表します。2000年代初頭から普及しました。Web1.0とは異なり、Web2.0ではユーザーがコンテンツを生成し、共有し、協力して作業する事が容易になりました。

Web3.0:分散型技術、ブロックチェーン、暗号資産などを活用して、よりセキュアで分散化されたウェブ体験を提供することを目指す概念です。Web3の目標は、ユーザーのデータとプライバシーを保護し、中央集権的な構造から脱却し、新たなデジタルエコシステムを構築することです。

WETH:ETHをERC20化した状態のもの。Wrapped Etherの略で、イーサリアムネットワーク上でのイーサリアムトークンのラッピングを指します。これは、イーサリアムネットワーク上でトークンを操作するための標準的な方法の一つです。


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