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【21卒採用】コロナで変わる新卒採用のリアル ~コロ就活!~
2020年の新卒採用に直撃した、コロナウイルス。
この記事では、様々なデータから見えてきたこれからの採用の変化について学生側のリアルと企業側のリアルを紐解いていきます。
1-1. 学生が感じるリアル
新型コロナウイルスの影響が続く2021年卒の就活。
就職情報大手「マイナビ」が行った3月のモニター調査で、学生たちが抱える心理的不安が明らかに。
先輩と比較して自分たちの就職活動が楽になるか、厳しくなるかについて聞いたところ、83.8%の学生が「厳しくなる」と回答。前の年の同じ時期に比べ61.6ポイント多い結果に。
「求人数の減少」「採用の中止・延期」「面接のオンライン化」という、例年にはないコロナ時の採用の変化に対し、91%の学生が不安を訴えている。
『JobQ 新型コロナウイルスによる転職・就活の変化に関する調査』
1-2. 就活生の声
・「どうしても行きたかった会社の採用が打ち切りになった。1年後に採用が再開されるかもわからず、志望度の低い会社をとりあえず受けているが、受かる気がしない。就活浪人すべきか、とりあえずどこかに入社するか悩んでいる」
・「WEB面接で自分の熱意が伝わるかわからず不安」
・「WEB面接だと、緊張せずに手元のカンペ(ES)を見ながら話せるのでありがたい」
2-1. 企業が感じるリアル
こうした就活生の不安は、企業へのエントリー数にも影響を与えている。マイナビ調べによると、3月の平均エントリー社数は14.5社(前年比-2.8ポイント)だった。
ディスコキャリタスリサーチの4月の調査にて、企業人事の採用への危機感の高さが明らかになった。9割の企業が、コロナの状況を踏まえ自社の採用に危機感を感じている。(特に大手企業は95.6%)
最も大きな危機感は、「母集団形成」である。3月の合同説明会や会社説明会・座談会が軒並み中止となり、学生接点を作ることが非常に困難になっている。WEB説明会などオンライン上の接点でどこまで学生と関係性を構築できるか、各社の工夫が求められる。
株式会社ディスコ『新型コロナウイルス感染拡大による採用活動への影響』
2-2. 企業人事の声
・「学生接点が極端に減少し、オンラインでの広報も限界を感じる」
・「より、企業のネームバリューで選ばれてしまう気がして不安(ベンチャー企業人事)」
・「WEB面接で、適切な学生を採用できているのかが不安」
・「効率的な採用活動ができていると感じる」
3. まとめ
学生側、企業側共に、大きな変化を生んでいる「コロ就活」。
WEB化不可避の状況で、いかにオンラインの特性を有効活用し、情報感度の高い学生を母集団に含められるかが、今後の採用のカギになるのではないか。
また、特に地方在住の学生などは例年に比べて、効率的に就活を進めている。地理的なハンデがなくなった今、「本当に力のある学生」が、適切に就職先とマッチングできる未来が、予測される。